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2018.04.27

“ネット・ネイティヴ世代の申し子”NF Zessho『CURE』インタビュー

これまでに数々のミックステープをネット上にドロップしてきた福岡のMC/ビートメイカー、NF Zessho(エヌエフゼッショー)。Pitch Odd MansionからKunieda Shintaro、唾奇、Sweet William、そして盟友Arμ-2なども名を連ねた約3年ぶりの3rdアルバム『CURE』について聴く最新インタビュー。

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——まずは自己紹介を。

「福岡市早良区在住のNF Zessho、1993年生まれです。EnpizlabってクルーとかAWOL Cartelって集団とか、あとAgianGangAgeっていうチームに入ってて、ビート作ったり、あとはそれにラップ乗せたりしてます。まあでも比重はラップにあるかもです。今はこれで食えてるわけでもないので肩書としては、自称ミュージシャンってところですかね」

——ではミュージシャンとして活動することになったきっかけは?

「最初はラップから始めたんですが、単純に好奇心からです。そこから続けてるうちに徐々にのめり込んでいきました。でも、始めた時はあんまりHIP HOPのなんたるかみたいな事は深い部分までは理解できていなかったと思います」

——最新作『CURE』をリリースするまでの経緯を教えてください。

「音楽を作るのはもうずっと生活の一部なので、アルバムを作るきっかけとかは特になかったかもしれないです。最早自然な流れですね。ただ、1st、2ndは自主レーベルからのリリースだったのですが、いろいろと限界を感じていたので、今回はシンタロウさん(Kunieda Shintaro)にお願いして、手を尽くしていただいた結果、最終的にManhattan Recordsさんからリリースさせていただく運びとなりました。ここ最近は、いろいろ状況が変わりつつあるような感じがあって、本当に感謝しています」

——『CURE』のコンセプトは?

「コンセプトというか、俺が表現したかった事はどういう状況であれ“立ち上がって前に進んで行かなければならない”みたいな事です。自分が傷ついてもう無理だって状況になった場合、再び立ち上がることが出来るのって、きっとそれが“癒やされた時”だと思います。CUREってタイトルはそこからきてます」

——アルバムタイトルについてもう少し詳しく聴かせてください。

「1st、2ndはEnpizlabっていうクルーの、相方のYoshinumaにアイデアを求めつつ曲名や作品タイトルなんかも決めていったのですが、今回に限っては曲名からアルバムタイトルまで全て自分で決めました。このアルバムはこのタイトル以外だと成り立たなかったと思いますし、このタイトルは本当に気に入っています」

——Side BはNF Zesshoさん、Side Aにfeat.曲を配置していますね。

「Side Bは俺が一人きりだった場合、Side Aは友達といっしょにいた場合っていう同時間軸での別世界の話、ifストーリーって感じになってます。作り終わったあとで気づいたんですけど、Side Aの方が人間味があるような気がしますね」

——リード曲、あるいは特に思い入れのある曲は?

「やっぱりどれも思い入れがあるのですが、強いて言うなら「Refrain feat..Yoshinuma」、「Hey People」、「Wonder Child feat..唾奇」ですかね」

——どれも盤後半のハイライトを演出している曲ですね。

「「Refrain feat..Yoshinuma」に関しては説明するのも野暮なくらい曲に全部詰まってます。「Hey People」に関しては、この曲自体は実は4、5年前くらいから存在はしてて、俺の中では未公開且つ自分の曲ながらずっとクラシックスだったんですが、それを今のスキルで作り直せて、より良い状態で発表できたって部分。で「Wonder Child feat..唾奇」は、元々「Inner Child」って曲を2年前くらいに作った時点で、いつか対になる曲としてWonder Childを作るっていうアイデアはあって」

——どんなアイデアですか?

「というのも、インナー・チャイルド・セラピーというものがあるらしく、それをここで詳しく説明するのもあれなので(笑)、すごく雑に説明すると“トラウマを抱えた自分を克服してワンダーチャイルドになる”っていうことらしいんですよね。で、「Wonder Child feat..唾奇」はそのアイデアをベストな形で落とし込めたので思い入れがありますね」

——1st、2ndと比較して本作でいちばん大きく変わった点は?

「根本は全く変わってないと言い切れるんですが、たぶんいちばん大きく変わった点は、BPMってことになるんですかね。昨今のいわゆるトラップミュージックだったり、それに付随する音楽の流れを汲んで作ったので、倍速でも踊れるようなものが多いと思います。メッセージ性とかは抜きにして、単純に曲だけでいうと、今までやってきたのとは違う性質のビートにチャレンジしたので、実験的な要素は強いですね。三拍子の曲とかもありますし」

——なぜ新しい流れに乗ろうと?

「単純にここ1、2年で好きになってきたからなんですよね。2ndを作ってた時期はヤオヤ(TR-808)のスネアとかベースは嫌いだったんですけど、だんだんそういう音楽の良さが理解出来るようになってきて。で、嫌いだったものが好きになるっていう自分の中での変化を受け入れた上で、この時代の音楽の流れの中で自分はどういう曲を作れるのか、もっと言えば、そもそもそういったビートで自分がラップ出来るのかどうか。それを突き詰めた結果、こういう感じになりました」

——使用機材は?

「FL Studioってやつでビート作ってます。Yoshinumaに使い方を一から教えてもらいましたね。今回は使ってないんですが、SP-404を通したあとの質感も好きですね。あとはMPC2000XLを借りてた時期もあったんですけど、面倒くさすぎたのですぐ返しました。あれでまともにビート作れる人は本当にすごいと思います」

——リリックで大事にしてること、いちばん伝えたいアテテュードは?

「すごくぶっちゃけた事を言うと、究極的にはリリックなんてどうでもいいと思ってます。とは言え、程度の低いリリックはどうかなとも思っていますが。まあでも、そもそもそんな事よりも、音として良いかどうかっていうのが何より重要だと思います。俺がやってるのは文章を書くことではなくて音楽ですしね」

——ラッパーとしてどんなリリックが好きですか?

「HIP HOPの歌詞に限って言うなら、俺は内容がほとんど無いようなボースティングとかも好きですし、主張やメッセージが強い曲もまた同じくらい好きです。聴きたい音楽、聴きたいメッセージってその時々の気分とか状況によって違うと思うんですが、どういう曲のどういう言葉がどういうタイミングでどういう風に引っかかるのか、人間が何億人もいて、それぞれの人生があると考えると、それはもう作り手側は意図しようがないんじゃないかなと思ってます」

——では作り手としては?

「作る側としては、何か感じるものがあってくれればとはもちろん思っていますけどね。俺自身は、“こういう風にネガティブになったら、この曲を聴く”みたいな、ある種のお決まりみたいなものがあったりするのですが、その曲の歌詞がその時の状況にあんまり合っていなくても自然とフィットしちゃってる、みたいな状況が起こってたりするんですよね。つまりそれは、その曲に対しての作り手側の意図を完全に無視して俺が都合の良いように解釈してるってことなんですが。そう考えると、曲を聴いてどういう事を考えてどういう感情になるのかっていうのを決めるのは、当然のことなんですけど、作り手側じゃなくて聴く側だと思うんです」

——つまり?

「結局のところ何が言いたいかというと、俺は思うがままに歌詞を書き殴ってるので、聴く方は自分の好きなように受け取ってほしいってことです。聴き手側の事を一方的に信頼してます。自分の歌詞の書き方について具体的に言うのであれば——中身の薄いボースティングだけの曲に関しては大喜利みたいな感覚でやってるのでさておくとして——歌詞になにか意味があるような曲では、単純にその時の心情吐露として、そして自分の思考の整理として歌詞を書いてます。で、書き終わる頃には大体その後自分がどうすればいいのかっていう答えが見つかってる事が多い気がします。だから、自分を正していくためにリリックを書き続けていくっていうことを大事にしたいってことですかね」

——崩しすぎていないスピットが印象的ですが、リリックを書くときはノート派ですか?

「全てパソコンで書いてます。理由は単純に文字を書く作業が面倒だからです。あとは逐一携帯のボイスメモに残しながら書き進めていくので、俺が死んだ時もボイスメモだけはそっとしておいてほしいですね(笑)。まあでもボイスメモは客観的にフロウを聴きながらリリックを書き進められるので重宝してます」

——本作のリリックからは日本に生きる若者のリアル、苦悩や葛藤が垣間見えるように感じました。

「確かに日々苦悩も葛藤もありますし、反骨もPeaceもあるとは思うし、それはリアルが反映されてるからなんですけど、それが日本にいるからなのか、日本から一度も出たことが無いのでよくわからないんですよね」

——わからないことも含めた等身大なリリシズムなんですね。

「以前シングルとしてリリースした「Quality」って曲のリリックでも言ってる事なんですが、なかなか抜け出せない悪循環に対しての苦悩とか葛藤とかが特に強くあったと思います。で、まあそんな自分を社会という枠に収めてみた時に、高校は中退して学はないし、そういうことしかしてないし中途半端だしで、わざわざ考えるまでもなく普通に最底辺なんですよね。そんな状況や身を置いてる環境を冷静に考えた上で、いまさら全てを清算して普通の社会という枠の中に収まったとしても、もう未来に対しての希望は何一つ持てないだろうなという気しかしてなくて」

——ある種リアルな人生観ですね。

「結局何が言いたいかっていうと、すごく当たり前の話なんですけど、この世に生まれてきて普通に生きてる以上は、できるだけ幸せに生きたいじゃないですか?じゃあ自分にとっての幸せって何かって考えた時に、それは結局そのハマってた悪循環の先とか社会に適応した先にあるわけじゃなくて、音楽とか友達ありきのもの、その先だなって思ってて。いろいろな葛藤があって、もうそれとずっと戦い続けている状態です。それが恐らくいま自分が書いてるリリックに現れてる反骨精神の根源になってると思います」

——だからか、Zesshoさんのスピットはレベルミュージックのヒップホップであるように感じます。

「俺は自分が選んだ人生に対してただ愚痴や文句を言うだけだったりっていうのはマイナスなものしか生まれないし、いちばんやってはいけない恥ずべき事だと思ってるんですが、でもその逆に、人生で起こった問題を糧に、音楽なり芸術なりクリエイティブに昇華して、そこから生み出されたモノで誰かが楽しんでくれるっていう、そんな状況は建設的だし最高だと思ってます。だから俺は自分の状況や環境が今後もし変わっていくとしても、そこだけは絶対にブレさせないし、もっと深くまで突き詰めていきたいです」

——Zesshoさんのリリシズムに共感する同世代は多いんじゃないでしょうか?

「まあでも説教臭いリリックはうざったいし、ポジティブだけなのも胡散臭いし。どうカッコよく昇華していくかみたいなのは、永遠に考え続けないといけなさそうですね。あとはPeaceが垣間見えるっていうのはたぶん、やっぱり一人だと普通に寂しいし、虚しいし、意味がないので。みんな仲良く、みんなが調子良く過ごせるならそれがいちばん理想ですよね」

——楽曲制作の手順は?

「ビートは常日頃作ってるんですが、今回の作品に関しては良いビートが出来たらとりあえずラップ乗せてみるっていう繰り返しでした。今までやってこなかったタイプのビートにいろいろトライして思ったんですけど、倍速の曲作るのすごい疲れますね。慣れてないからかな?まあでもスキルは向上した気がするし、通るべき道ではあったような気はしますけどしばらくはもう良いかなって思いました。でもやっぱり曲作るのはいつでも楽しいですね。辛いし苦しいですけど。出来上がった曲が最高だと、他の何にも代えがたい喜びがありますね。ビートメイクに関しては、俺はまだ修行中の身だと思ってるのであんまり偉そうな事は言えないです。強いて言うならノリ良く作るってことですかね。自分が首振れるのがいちばんです」

——feat.したアーティストについて教えてください。先行MVの「Jenny Gump [Another] feat.サトウユウヤ」が印象的です。

「ちょっと長くなりますけど、しっかり紹介したいので。まずユウヤさんに関しては、同じAWOL Cartelって集団の仲間であり、友達であり先輩であり、あと何より俺が日本でいちばんリスペクトしてるラッパーです。いつもいい音楽教えてくれますね。俺が16、7歳くらいの頃から親交があるのですが、常にFreshだしカッコいいし、普通に感動しますね。昔も今も俺はこの人の背中ばかり見てるかもです。「Jenny Gump」をソロで作った時、SoundCloudにアップロードしてたのですが、それをユウヤさんが気にいってくれてたみたいで。で、気づいたらいつの間にかRemixがアップロードされてて、ブチ上がりましたね。今回収録したのはその時バージョンから更にアップデートを重ねてるので、かなり仕上がってると思います」

——RAITAMEN(ライメン)さんも同じAWOL Cartelの仲間ですね。

「RAITAMENさんも同じく俺が16、7歳の頃から親交があります。ビートの趣味とかは結構合う気がします。ラップはめちゃくちゃ尖ってますね、ラスボス感がある。あと人間的にマジでタフな人で、俺も気合入れなきゃっていつも思わせられます。ライメンさんはゲームに造詣が深くて……というか俺の中ではギークだと思ってるんですけど。今回蹴ってくれたVerseにもそれが反映されてると思います。これ言うのは野暮ったいかもですが、R-Typeネタをチョイスするあたりも“くぅーっ!”ってなりますね。ライブがある日はだいたいRAITAMENさんとかユウヤさんの曲聴いて士気を高めてます」

——盟友、Yoshinumaさんについては?

「Yoshinumaは、Enpizlabってクルーでいっしょにやってて、なんか相方みたいな感じですかね。多く語らずとも全て理解してくれてるような感じです。ビートの作り方、リリカルさというか、言葉の使い方みたいなものもYoshinumaのラップから学んでる部分が多い気がします。いつも冷静だし、物知りで賢いし、いろんなツール使いこなせるしで、困った時は9割くらい彼に相談してますね。彼が死んだら俺の音楽キャリアが回らなくなって終了する可能性が高いので、俺より長生きしてほしいですね。ただ、彼のTwitterの使い方は酷いので、早くアカウント凍結されてほしいです」

——(笑)。唾奇さんについては?

「唾奇くんに関しては、初めて何か関わりがあったのは2年前くらいだと思います。「道 -TAO-」って曲のMVで初めて知って、めちゃくちゃ喰らってたんですけど、ちょうどそんなタイミングで何曲分かのアカペラを送ってくれたので、速攻でRemix作って送り返したのを覚えています。実際会ったら挙動が自由すぎて面白いなと思いました。かと思いいきやバシっとライブはカマしてたし、ヘッズの上がり方とかも凄くて、流石すぎるなって」

——feat.した曲については?

「今回の曲では唾奇くんしか絶対に蹴れないようなVerseを蹴ってくれたので最高でしたね。Wonder Childって端的に言うとトラウマから解放された自分ってことなんですが、それは俺の周りでは唾奇くんくらいしかいないと思ったし、この曲を唾奇くんと作れて良かったです」

——次はビートメイカーについて。こちらもPitch Odd Mansion からSweet Williamさんは?

「ウィルさんは『arte frasco』ってアルバムに誘ってくれて以来の付き合いなのですが、なんか俺と人間的なテンションが近いような気が勝手にしてて、話してると落ち着きますね。ジャジーなビートを作る人ってイメージが先行してるのかもしれないんですけど、俺はウィルさん流のイカついヤツだったり、バグってるような近未来的なビートがかなり好きだし、皆にも早くそのヤバさに気づいてほしいなと思ってますね。今回の曲は戦隊ヒーローもので出てくるパワーアップアイテム的な、そんなビートで切り返してくれたのでアガりました」

——lee(asano+ryuhei)さんは?

「leeさんは同じ福岡に住んでて、身近にいる中でいちばん尊敬してる人です。なんかleeさんがいると、その場が不思議と柔らかくなるんですよね、それが絵や音にも反映されてると思うし、不思議な人だなと思ってます。『—mata-aimasho—』ってアルバムが本当に好きで、一生聴き続けるんだろうなと思っています。今回作ってもらった曲は、アルバムの中でいちばんレイドバックしてると思うんですが、それでいてバチバチさも内包されてるのが意味わかんなくて面白いです。物の見方、視点が独特、且つ繊細で、いろいろ学ばせてもらってます」

——Arμ-2さん。

「Arμ-2は、同い年ながら先生みたいな感じですね。ビートがどんどんアップデートされて行く中で、根本的な部分が全くブレずにいるので、いつ聴いても最高だなってなります。ものの見方というかマインド的な部分はArμ-2に影響されてる部分が少なからずある気がしますね。彼は俺が思ってることをブワーっと喋ってもうんうん聞いてくれて優しいです。昔Arμ-2がラップやりたがってた時期があって、その時にいっしょに何曲か作ったんですけど、「Hey People」はその時の曲で。だからフックとか曲のテーマはArμ-2が考案してるんですよ。今回作り直すにあたって、その時のリリックをサンプリングしつつVerseを書き直しました。リリックは思考の整理のために書いてるっていう事をさっき話しましたけど、この曲は割と外の誰かに向けて呼びかけるような、そういう感じになってるかもしれないです」

——ここ数年で日本語のHIP HOP、ラップというジャンルが定着した感がありますが、シーンの盛り上がりをどう感じていますか?

「俺もなんとなく外から見てるような感覚になってるので、盛り上がってる風には見えてるんですけど、でも、俺とか俺の周りの状況はあんまり変わってない気もするので、実情はよくわからないです。もし本当に盛り上がってるのであれば、俺も色んな意味でおこぼれ頂戴したいところですね(笑)。あ、でも思ってることはいろいろあって。ルールとマナーってのがこのジャンルの肝なんじゃないかと思いますね。先人たちが作ってきた文化というか、大事なことを安易に踏みにじるような、そういう事は絶対にしたくないし誰にもしてほしくないですね」

——影響を受けたアーティスト、尊敬するアーティストは?

「アルバムに参加してくれた人たちには基本的に影響を受けてますし、尊敬しています。あとはなんだろうな……その時々で誰に影響を受けてるかっていうのは全然違うかもしれないですね、その時ハマってる音楽によります。このアルバム作ってる時にラップがまたひとつアップデートされた感じがあるんですが、そのきっかけをくれたのはDok2って韓国のラッパーでした」

——ふだんはどんな音楽を聴きますか?

「最近だと、Mac Demarcoの去年出た『This Old Dog』ってアルバムがいちばんグッときてますね。ビートメイカーだとここ1年くらいfoiseyはずっと好きですね。HIP HOPに限って言うならラップよりビートを聴いてる比率が高いかもしれないです」

——では、原体験としてのルールミュージックは?

「ルーツってことになると、ダサい音楽ばかり聴いてた最初の時期から脱却したきっかけというか、良い音楽とはなにかっていう事をひとつのアルバムを聴いた事を機にどんどん知っていく事になるんですが、それがPSGの『DAVID』でしたね。それと、自分の周りにはいい音楽を教えてくれる人が昔からたくさんいて、そういうところからの影響がなんだかんだでいちばん大きいと思います、本当にありがたいことです」

——地元福岡のシーンや街の色は?フックアップしたいアーティストはいますか?

「福岡は、伝統というか、ルールとマナーに忠実なHIP HOPがちゃんと根付いてて、この土地に生まれて良かったなと思わせてくれます。フックアップしたいというとおこがましいですけど、友達のACT WELL HARVESTってクルーが福岡で燻ってるので、カマしてほしいなってもう何年も思ってますね。彼らがやる気になった暁には、俺はどんな手助けも厭わないです。あと俺の中で今いちばんアツいのは、加古川のdhrmaくんってビートメイカーですね。どんどんアップデートされていくし、曲もホント最高です、絶対みんな聴いたほうが良いと思います」

——将来の展望は?

「とりあえず、音楽だけやってればなんとか生きていけるみたいな状況が早い内に形成できればいいなと思ってます。その後の事はそれから考えたいですね。いろいろ学んで、正しい人間になりたいです。もっと欲を出して言うと、世のため人のためじゃないですけど、自分にゆとりが持てたその先で何か正しい行動が起こせるような人間になれればなと思います。あと友達はずっと大事にしたいです。楽しく過ごしたいですし」

——最後にファンやヘッズ、キッズたちに一言

「これを見てる人がその人生で俺の作品に触れてくれるかどうか、それは強制できないしどっちの選択を取るのも自由なわけですが、もし何かのきっかけで俺の曲を聴いてくれて、そしてもし何かを感じてもらえたり楽しんでもらえるのなら、それは音楽家冥利に尽きるというものです。まあ何はともあれ、お互いに自分の人生に納得できるように頑張っていきましょう、って感じですかね。Peace&UnityそしてOne loveってことで。俺はまた音の上で待ってます、ぺいぺい」

(おわり)

取材・文/じゃけ(GunJapanez)



NF Zessho「Jenny Gump[Another] feat.サトウユウヤ」MVのワンシーン

NF Zessho『CURE』
2018年4月25日(水)発売
LEXCD-18005/2,300円(税別)
Manhattan Records


今、聴クベキ!日本語ラップ by SMART USEN



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