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2017.12.22

THE ALFEE「人間だから悲しいんだ」インタビュー――結成45周年に相応しいストレートなハード・フォークロックを

意外なまでにストレートな新曲「人間だから悲しいんだ」をリリースするTHE ALFEEへのインタビュー。高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井賢の3人が、最新シングル「人間だから悲しいんだ」についてはもちろん、2017年の活動をプレイバックしつつ、結成45周年を迎える2018年の抱負を語ってくれた。

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——まずは高見沢さんに関する最近のトピックスから。3年越しの想いが叶って、やっと高飛車に乗れたそうですね。楽しめましたか?

桜井 賢「高見沢のせいで対象年齢が60歳から64歳に上がっちゃったんだって」

坂崎幸之助「なにそれ、忖度?」

高見沢俊彦「もう1回乗りたいね。あれ、ヘルメットが邪魔で全然景色が見えないんだもん。いや、でも楽しかったです。富士急ハイランドって、天気がいいと富士山があんな近くに見えるんだね」

——それはなによりです。さてさて、今日のインタビューは、最新シングル「人間だから悲しいんだ」について伺っていきます。まずは率直な感想ですが、びっくりしました。最近のTHE ALFEEのシングルとしては異質というか……

高見沢「そうですね。実は来年でグループ結成45周年なんですよね。その名刺がわりというか、僕らの世代だからこそ唄えるメッセージソング……バンドとしてキャリアを重ねてきて、いまのTHE ALFEEだからこそ唄える歌を作ろうっていう気持ちがありましたから。デビューしたての僕らには、たぶんこういう強い歌は唄えなかったはずだしね」

桜井「そりゃ、唄えって言われたら、20代の頃だって唄えてたかもしれないけど、説得力に欠けるんじゃないかな。20代の若造が唄ってたら、きっと聴く側だってしんどいでしょ」

高見沢「還暦過ぎたバンドだからこそ意味があると思うし、だからこそ“人間だから悲しいんだ”ってストレートに唄えるっていうのはあるでしょうね」

——雰囲気的にはなんとなく「風の詩」を思い出しました。

坂崎「映画『ウォーロード/男たちの誓い』のエンディングだった「風の詩」?ふーん、そうなんだ。あれは2009年だっけ……」

高見沢「そう。「桜の実の熟する時」のカップリング。ライブだとアコースティックで演奏することがあるからじゃない?」

——こういうフォークロックな曲調と歌詞は、THE ALFEEのルーツでもあるのかなと思ったんですが。

高見沢「どうかな……僕らはルーツミュージックが多いからね。まあでも、バンドとしての構成要素はアコースティックとコーラスで、それがTHE ALFEEのベーシックだと思ってますけど、「人間だから悲しいんだ」にそれを求めていたわけじゃないし、やっぱり45周年のアニバーサリーに相応しい曲を作りたいっていう気持ちが強かったんじゃないかな」

——聴き手の側だと、どの世代に刺さるんでしょうね。

桜井「そういうのがわかったら便利なんですけどね。でもそういう曲作りってダメなんじゃないかな。狙って作っちゃダメなんだよ。いま還暦過ぎて、素直な気持ちでこういう作品ができたってことが重要で、だからこそフィクションのない等身大の自信作として差し出すことができるんですよ。すごく大きなテーマだからさ、年齢に関係なくいろんな捉え方があると思うし、若い人だって、いまはわからなかったとしてもそのうち理解できるはずだし、歌ってそういうもんでしょ」

——確かに等身大というか自然体という感じもしますね。シングルとしては、久しぶりの坂崎さんボーカル曲ですよね?

坂崎「16年ぶりですよ。2001年の「Juliet」以来。まあ、アルバムでは3人均等にボーカル曲があるんであまり意識してなかったんだけど。僕らのなかでは、シングルはメインボーカルの責任だってことになってるんですよ」

高見沢「そのとおり」

坂崎「やっぱり作った人でしょ」

高見沢「じゃあ間をとってベーシストの責任てことにする?」

桜井「何でだよ(笑)」

高見沢「一応、3人でボーカルオーディションやったんですよ」

坂崎「そう。ちゃんと3人ともフルコーラスで録ったんだよね」

高見沢「曲ができた時点で、自分のなかでは坂崎だろうなって思ってたんですけどね——少なくとも俺じゃないなとも思っていたし——でも、たまたま3人とも唄えるキーだったんで、ちゃんとレコーディングして記録に残そうかなと」

坂崎「「人間だから悲しいんだ」ってタイトルと、曲調がフォークロックって聞いた時点でイヤな予感がしてたんだよ。オフィシャルサイトでタイトルといっしょにハード・フォークロックって発表されてたでしょ。ファンの人たちも“新曲のボーカルは坂崎さんですね”って噂しててさ」

高見沢「勝手に予想しないで欲しいね。まあ当たってるんですけど(笑)」

坂崎「最終的には高見沢審査委員長がボーカルを決めました」

高見沢「満場一致でした」

——坂崎さんのボーカルもパワフルですが、アコギがすごく唸ってますよね。

坂崎「68年のマーチン D-45使ってますからね。もうブンブン唸ってるでしょ」

——ジャケットのアートワークもいいですよね。フォントの感じが雰囲気出てますし、ジャケでイメージしていたとおりの音が出てくるので、すごく説得力があるんですよ。

坂崎「ああ、そうでしょうね。まあ初回限定盤 Cだと全然イメージ違っちゃうでしょうけど(笑)」

高見沢「これはナンパ過ぎるかな。アメリカングラフティみたいだしね(笑)」

——ライブだとどんな曲順のなかに「人間だから悲しいんだ」が入ってくるんだろうって想像しちゃいますね。

高見沢「こういう曲は並びが重要ですね。もちろん新曲なんで、冬フェスタでもちゃんとやりますけど」

坂崎「そうか、もう冬フェスタか……あー、早く覚えなくちゃ」

——カップリングの「この素晴らしき愛のために」は、「ぶらり途中下車の旅」でお馴染みですし、秋フェスタでも披露されていましたが、待望の音源化ですね。

坂崎「こっちは秋フェスタのオープニングでやったりしていますけど、みんな音源を持ってないはずなのにすごく盛り上がってくれて」

高見沢「だよね。「ぶらり途中下車の旅」のエンディングで流れてたのも1年くらい前だもん。うれしいよね」

——ボーナストラックも並べて聴くとストーリーが繋がっている感じがしていいですよね。夢、愛、夜明けって歌詞もクロスオーバーしているし。

高見沢「それは深読みし過ぎですよ。夏フェスタの音源から3人のボーカル曲を選んだだけですから(笑)」

——でも「OVER DRIVE 〜 夢よ急げ」、「真夜中を突っ走れ!」、「夜明けのLANDING BAHN」、「BRIDGED TO THE SUN」って順番で聴くとすごくいいですよ。

高見沢「ああ、本当だ。ちゃんとストーリーになってるじゃん!じゃあ、そういうことにしておきましょう(笑)」

——盤が違うので、続けて聴くってシチュエーションはないかもしれませんけど。

坂崎「でもさ、プレイリストを作ればいいんでしょ?4枚とも買ってくれてるファンの人たちはきっとそうやって想像しながら聴いてくれてるんだよ」

——ですよね。夏フェスタでも「OVER DRIVE 〜 夢よ急げ」、「創造への楔」、「真夜中を突っ走れ!」っていう並びがあったじゃないですか。

桜井「あー!横浜アリーナのデベソ(客席センターに張り出した円形ステージ)でやったアコースティックパートでしょ?タマホームとかやったあたりの」

坂崎「あれよかったよね。アメリカの「Riverside」のカバーとか」

——サイモン&ガーファンクルの「BOXER」も素敵でした。センターステージって、客席は盛り上がりますけど、演奏している側はやりづらそうですね。

桜井「やりづらいですよ。転がしだと全然聴こえないからイヤモニで両耳塞がないと歌えない」

坂崎「そう。でもイヤモニ入れちゃうとお客さんの声が全然入ってこなくて、それも悲しいじゃない?」

——終盤の「星空のディスタンス」もセンターステージでしたが、マイクレスのアカペラが素晴らしかったです。みんなため息ついてましたよ。

坂崎「あれはマイク通してないから、みんなのため息もちゃんと聴こえてましたよ。いや、でもマイクレスって久しぶりだったな」

——そして今年のライブでも大活躍したThe KanLeKeeZがレコード大賞企画賞を受賞しましたね。

坂崎「偶然というか、獲ろうと思ってやったわけじゃないし、僕らとしてもただただ楽しんでただけなんですけどね」

高見沢「今年は、残念なことに ムッシュかまやつさんが亡くなられましたけど、GSって音楽が注目されたって意味もあるでしょうし、ムッシュのためにもこういう賞がいただけてよかったんじゃないかな」

坂崎「僕らはスパイダース一派なんでね。去年は堺 正章さんもステージで共演させてもらいましたから」

——先日、NACK5で坂崎さんの「K’S TRANSMISSION」を聴いていたんですが、やはりGSとかムード歌謡の話題で盛り上がっていて。

坂崎「タブレット純がゲストで出てくれた回?」

——そうです。USENの放送所まわりをしていたエピソードもあって面白かったです。

坂崎「そうだったね。3人でお土産持って放送所をプロモーションして回ったんだよって話をしててさ」

高見沢「懐かしいね。USENの放送所って、日本中に何百ヵ所ってあったもんね。当時は事務所に貼ってある予定表見て“ああ、今日も大阪有線のプロモーションだ”って。いまもリクエストのチャンネルはあるんでしょ?」

——はい。いまではインターネットでもリクエストできるようになりました。

桜井「放送所ってさ、レコード掛けてたから土足厳禁になっててさ、靴脱いであがるんだよね」

坂崎「リクエストのお姉さま方、プロモーションに行くと必ず僕らの曲かけてくれてさ、うれしかったな。さすがにタブ純の世代だとそんなの体験してないからさ、“へー、そうだったんですね”って。そういやタブ純は、『タブレット純 音楽の黄金時代 レコードガイド[素晴らしき昭和歌謡]』って単行本で高見沢と対談してるんですよ」

高見沢「そう、GS対談ね。タブ純は、後追いの強さっていうか、実際に見てたんじゃないかってくらい知識がハンパないのよ。レコードのコレクションもすごいし、あいつに教えられることが多いしね。“え!そうだったんだ?”って(笑)。あの手の話題で坂崎と対等にしゃべれるやつってなかなかいないよ」

坂崎「GSとフォークとムード歌謡の知識はすごいし、なんてったって、あの和田弘とマヒナスターズのボーカリストだったから、実力もちゃんとある」

——そんなこんなで2017年ももうすぐ終わろうとしていますが、高見沢さんはTakamiyとしての25周年でもありましたし、『音叉』で小説家としての活動もスタートしました。

高見沢「まさに締め切りに追われる一年でした。でも、それが楽しくもあるわけですが、逆に小説家としてはまだまだアマチュアだってことなのかもしれませんね」

——作詞家として詞を書く思考回路と、小説家としてのそれは違うものですか?

高見沢「うーん……やっぱり違いますね。ただ共通点もあって、歌詞はメロに合わせるリズム感が必要じゃないですか。僕は文章にもリズム感が必要だと思ってますから、テンポのいいリズム感のある文章を書くように心がけてます。とにかく今は連載を頑張って、来年こそは本にしたいなと思っています」

——楽しみですね。さて、2018年はTHE ALFEEにとって結成45周年という節目の年になります。

桜井「まあ結成45周年ではありますけど、心の片隅に“俺たち45年もやってきたんだな。今年もがんばろう”くらいの気持ちでいこうかなと」

坂崎「僕も桜井と同じですよ。今年も大きな事故やハプニングもなくツアーがやれたので、来年も今年よりもちょっとだけいい年になって欲しいなと。この、“ちょっとだけ”ってのが大事なんですよ」

高見沢「そうだね。ツアーをこなすって意味では、ちゃんと体のケアをするってことだしね。三人共、意外に健康維持の面では気を付けてますから。そうじゃないとあの本数のツアーはこなせないし」

桜井「飲み過ぎないようにしないとね」

坂崎「そうそう、ただ長生きするだけじゃ意味ないからさ。健康寿命を伸ばさないと」

高見沢「健康寿命って、僕らにとってはライブ寿命ってことだね。70になってもTHE ALFEEとしてライブでいいパフォーマンスができるようにしなくちゃね。横浜アリーナでゴンドラ乗って登場したりとかさ(笑)」

桜井「あれはもういいでしょ。高さ13メートルだよ。あんなに微動だにしなかったのって人生で初めてだったんだから」

坂崎「桜井、あのゴンドラ乗るのとチャイナドレス着るのどっちかもう一回やれって言われたらどっちにする?」

桜井「そりゃ迷わずチャイナドレスですよ(笑)」

(おわり)

取材・文/encore編集部







THE ALFEE「人間だから悲しいんだ」
2017年12月20日(水)発売
通常盤/TYCT-30070/1,000円(税別)
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THE ALFEE「人間だから悲しいんだ」
2017年12月20日(水)発売
初回限定盤A/TYCT-39068/1,000円(税別)
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2017年12月20日(水)発売
初回限定盤B/TYCT-39069/1,000円(税別)
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2017年12月20日(水)発売
初回限定盤C/TYCT-39070/1,000円(税別)
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