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トピックス
2016.02.08

アース・ウインド&ファイアー(以下EW&F)のモーリス・ホワイト逝去

70~80年代、日本のディスコにおいてEW&Fの楽曲は無くてはならない存在だった。そして彼らの作品をきっかけにブラックミュージックに興味を持った人も多かったはずだ。そんな、ファンク、ソウル、R&Bを代表するバンド、EW&Fのヴォーカリストとして活躍したモーリス・ホワイトの悲報が、先週末に世界を駆け巡った。ここでは、彼らのCDをリリースしていたソニー・ミュージック(Legacy Recordings)と、オバマ大統領からの追悼文を紹介する。

ソニー・ミュージック(Legacy Recordings)からの追悼文

ソニー・ミュージック(Legacy Recordings)は、R&B/ポップ・ミュージックの世界を精力的に開拓したグループ、アース・ウインド&ファイアーの創設者である故モーリス・ホワイト氏に哀悼の意を表します。R&B、ファンク、ソウル、ジャズ、ポップ、そしてワールド・ミュージックをひとつにまとめた天才、モーリスは生まれながらに先見の明を持った人でした。彼の音楽は永遠に生き続けるでしょう。

Sony Music’s Legacy Recordings mourns the passing of Maurice White, a founding member of the pioneering R&B/Pop powerhouse group Earth, Wind & Fire. A genius who brought R&B, funk, soul, jazz, pop and world music together, Maurice was a visionary force of nature whose music will live on forever.

オバマ米大統領からの哀悼文

ミシェルと私は、モーリス・ホワイト氏の訃報を聞き悲しみにくれています。アース・ウインド&ファイアーとモーリスは、ジャズ、ソウル、ファンクとR&Bを融合させることでアメリカらしいサウンドを作り上げ、世界中で何百万人ものファンを獲得しました。彼らのプレイリストは時代を超越し、今でも誕生日パーティーやバーベキュー、結婚式、久しぶりの家族の再会などあらゆる場面で我々を一つにしてくれます。そんな人々を惹きつけてやまない洗練された歌を作ることができたのはモーリスしかいません。あらゆる世代の多様なアーティストたちに刺激を与えることができたのは彼だけです。そしてグルーヴの力で、老いも若きも、黒人も白人も、すべての人をダンスフロアに誘えたのは彼だけです。私たちの想いと祈りはモーリスのご家族や友人、バンドの仲間と共にあります。今夜、彼は天国で輝く星(シャイニング・スター)です。

Michelle and I were saddened to hear of the passing of Maurice White. With his brothers and bandmates of Earth, Wind and Fire, Maurice fused jazz, soul, funk and R&B into a quintessentially American sound that captured millions of fans around the world. Their playlist is timeless, the one that still brings us together at birthdays and barbecues, weddings and family reunions. Only Maurice could make such sophisticated songs so catchy. Only he could inspire generations of such diverse artists. And only he could get everyone – old and young, black and white – to let the groove move them on the dance floor. Our thoughts and prayers are with Maurice’s family, friends and bandmates. He is the shining star in heaven tonight.
https://www.facebook.com/potus/posts/451365098386669

モーリス・ホワイトは人気バンド、EW&Fを結成し、リーダー/ヴォーカリスト/ソングライターとして、1970年代から「セプテンバー」や「宇宙のファンタジー」、「ブギー・ワンダーランド」「シャイニング・スター」、「レッツ・グルーヴ」など数多くのヒットを放ちました。日本でも1979年以来たびたびコンサートを行い、絶大な人気を獲得しました。これまでに6度グラミー賞を受賞し、アルバムの総売り上げは全世界で9000万枚以上に達しています。また1985年には唯一のソロ・アルバムとなる『スタンド・バイ・ミー』(原題:Maurice White)をリリースし、シングル「アイ・ニード・ユー」はCMで使用されヒットしました。モーリスはパーキンソン病を20年前から患っており、2000年代に入ってからはコンサートには参加していませんでした。なお死因は発表されておりません。

心からご冥福をお祈りいたします。

なお、EW&Fは2月15日(現地時間)に行われるグラミー賞で、「ライフタイム・アチーヴメント(功労賞)」を受賞することが決まっています。

【プロフィール】
■モーリス・ホワイト
1941年12月19日、メンフィス生まれ、シカゴ育ち。幼い頃からドラムを始め、シカゴでジャズ・バンド、ラムゼイ・ルイス・トリオのドラマーとしてプロ・ミュージシャンのキャリアをスタートさせる。1969年にアース・ウインド&ファイアー(以下EW&F)の前身となるグループ、ソルティ・ペッパーズを結成。その後、活動の拠点をロサンゼルスに移し、グループもEW&Fと改名する。1971年にレコード・デビュー。1972年にコロンビア・レコードに移籍。ジャズ、ソウル、ロックなど様々なジャンルの要素を巧みにミックスした、「シャイニング・スター」、「宇宙のファンタジー」、「セプテンバー」、「ブギー・ワンダーランド」などヒットを連発し、華やかなファンク~ディスコ・サウンドで人気バンドの地位を確立した。また70年代後半からは自らレーベルを主宰し、プロデューサー業にも力を入れるようになる。グループ活動休止中の1985年には、唯一のソロ・アルバム『スタンド・バイ・ミー』(原題:Maurice White)をリリース。シングル「アイ・ニード・ユー」が日本でもCMで使用されるなどしてヒットした。1990年代からパーキンソン病を患い、ライヴ活動は控えるようになっていた。2016年2月3日に、74歳で死去。

■アース・ウインド&ファイアー
1969年シカゴで、モーリス・ホワイト(vo)がEW&Fの前身となるグループ「ソルティ・ペッパーズ」を結成。その後、グループ名を「アース・ウインド&ファイアー」に改め、1971年にワーナー・ブラザーズからレコード・デビュー。1972年に、モーリス&ヴァーディン・ホワイト(b)兄弟に、新たにフィリップ・ベイリー(vo)らを加えて再出発。レコード会社もコロンビアに移籍する。キャッチーなメロディーと、モーリス・ホワイトと美しいファルセットのフィリップ・ベイリーによるヴォーカルの掛け合い、ホーン・セクションをフィーチャーした華やかなディスコ・サウンドで世界的な人気を獲得した。現在も人気の高い「シャイニング・スター」、「宇宙のファンタジー」、「セプテンバー」といった70年代のヒット曲や、80年代を代表するダンス・チューン「レッツ・グルーヴ」などヒット曲多数。これまでに、6度グラミー賞を受賞し、全世界で約9千万枚のセールスを記録している。
2000年代に入ってからリーダーであるモーリス・ホワイトは病気療養のため第一線での活動からは退いているが、フィリップ・ベイリー、ヴァーディン・ホワイト、ラルフ・ジョンソン(vo/perc)を中心に、精力的にライヴ活動を続けている。2013年9月には、8年ぶりのアルバム『フォーエヴァー』をリリースし、新たなファンを獲得している。2000年に「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame)入り。これまでグラミー賞に6度輝き、2016年2月に行われるグラミー賞では、「ライフタイム・アチーヴメント(功労賞)」の受賞が決定している。

【ディスコグラフィ】
■ソロ作品
1985年:『スタンド・バイ・ミー』/原題:『Maurice White』

■アース・ウインド&ファイアー作品
1971年: 『デビュー』/原題:『Earth, Wind & Fire』(ワーナー・ミュージックから発売)
1971年: 愛の伝道師/原題:『The Need of Love』(ワーナー・ミュージックから発売)
1972年: 地球最後の日/原題:『Last Days and Time』
1973年: ヘッド・トゥ・ザ・スカイ/原題:『Head to the Sky』
1974年: 太陽の化身/原題:『Open Our Eyes』
1975年: 暗黒への挑戦/原題:『That’s the Way of the World』
1976年: 魂/原題:『Spirit』
1977年: 太陽神/原題:『All ‘n All』
1978年: ベスト・オブ・EW&F Vol.1/原題:『The Best of Earth, Wind & Fire Vol.1』
1979年: 黙示録/原題:『I Am』
1980年: フェイセス/原題:『Faces』
1981年: 天空の女神/原題:『Raise! 』
1983年: 創世記/原題:『Powerlight』
1983年: エレクトリック・ユニヴァース/原題:『Electric Universe』
1987年: タッチ・ザ・ワールド/原題:『Touch the World』
1990年: ヘリテッジ/原題:『Heritage』
1993年: 千年伝説 /原題:『Millennium』(ワーナー・ミュージックから発売)
1996年: Avetar (アヴェタ)/原題:『In the Name of Love』(エイベックスから発売)
2003年: ザ・プロミス/原題:『The Promise』(エイベックスから発売)
2005年: イルミネーション/原題:『Illumination』(サンクチュアリーから発売)
2013年: フォーエヴァー/原題:『Now, Then & Forever』
2014年: ホリデイ/原題:『Holiday』