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特集
2017.02.03
家入レオ『5th Anniversary Best』インタビュー

最高の5年間が刻まれた『5th Anniversary Best』

当時17歳、「サブリナ」で鮮烈なデビューを飾った家入レオ。あれから5年。音楽シーンを全速力で駆け抜けてきた彼女が語ってくれたファンへの想い、生み出してきた作品への矜持。2週に渡ってお届けするインタビュー。

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――間もなくデビュー5周年ですが、この5年はあっという間という感じでしょうか。

「なんか、不思議な時間軸の中で過ごしたなって思います。例えば、朝からプロモーションをしていて気づいたら夜だったみたいな、すごく一瞬の時と、逆に今日は1日家で歌詞を書くみたいな日はすごく長く感じる時と。そういう差がたくさんあったので、すごく長かったし、すごく短かった5年でした」

――駆け抜けてきたという言葉がぴったりですよね。

「めっちゃ駆け抜けました(笑)。でも、最高な5年間を過ごしてきたと思います」

――デビュー記念日でもある2月15日には、初のベストアルバム『5th Anniversary Best』がリリースされますが、ベストアルバムというものに対して、家入さんはどんなイメージを持たれてました?

「客観的に見ると、今まで遠巻きに見ていた人たちが輪に加わりやすくなるもの。そんなイメージがありましたね。ただ、それを自分に置き換えてみると、最初にこのベストアルバムの話を聞いた時は自分の中で二つ返事というわけではいかなくて」

――それはどうして?

「1枚1枚のオリジナルアルバムにかけてる想いが、すごくあったので。もちろんシングルにも自分の想いがあるんですけど、その時々で一番やりたいことを落とし込めているのは、アルバム曲とカップリングの曲なんです。私としては、そこを聴いてほしい気持ちもあって……」

――タイアップ付きのシングル曲だと少し制約がありますもんね。

「そうなんです。だから、ベストをリリースすることで、これから私と出会っていく人たちが、過去の作品をこの1枚で完結させてしまうんじゃないかなっていう不安が結構あったんです。その気持ちもスタッフに正直に伝えました」

――その気持ちが一転、こうしてリリースすることにしたのは何がきっかけだったんですか?

「5周年って誰のためのものだろう?と考えた時、やっぱり支えてくれたみんなだなって思ったんですよね。これまでずっと、ベスト出してほしいっていう声もたくさんいただいていたので、そうしようと思いました。で、いざ出すとなったら、変に意味を持たせすぎないというか。サブタイトルをつけなかったのは、そういう意味合いもあるんです。途中、シングル以外の自分が気に入ってる曲やノンタイアップの曲も入れる?という提案もあったんですけど、逆にシングルから入って過去の作品に遡ってほしいと思ったので、敢えてタイアップ曲のみのシンプルなベストにしました」

――潔いですね(笑)。で、また収録順にも特徴があって、最新曲からデビュー曲まで順に遡っていくんですよね。ここにも何か意図があるんですか?

「デビュー曲の〈サブリナ〉って――私がデビューしたのは17歳なんですけど――実はボーカルテイクは15歳の時のものを使ってるんですよ。なので、5周年のアニバーサリーアルバムと言いつつ、声的には7年分が収録されてることになるんです。最近の私の曲を聴いてる人が、このベストを手にして1曲目で〈サブリナ〉が流れると、幼さがすごく際立っちゃって。自分でもびっくりするくらいなので、現在から過去へと遡っていくほうがみんなも聴きやすいだろうなと思い、この順番にしました」

――そうだったんですね。本当に全曲知ってる!というくらいのラインナップですが、家入さんが手応えみたいなものを感じた曲は?

「わかりやすいところで言うと〈君がくれた夏〉ですね。ちゃんと届いてるなって思ったし、続けてきてよかったなって思ったし。ただ、気持ちの面では〈Bless You〉とかもそうですけど、やっぱり〈サブリナ〉かな。この曲は、私はここにいるよって気持ちだけで作ったもので、当時は自分のためだけに歌ってた感じで。だけど、それを聴いたたくさんの人が、“自分も同じ気持ちだった”って共感してくれて。そこで、この人たちに届けたい!と思って歌詞を書くようになったんです。その気持ちは年々大きくなっていくし、それがあるから今も歌えてると思うんですよね」

――ボーナストラックとして、当時13歳だった家入さんが初めて作詞作曲した「I promise you」が収録(初回限定盤のみ)されていますね。

「そうですね。デビュー当初から、初めて作った曲は何ですか?って質問されることがすごく多くて、そのたびにこの曲のことを話してはいたんです。スタッフからも音源化しようよってずっと言われてたんですけど、自分の中ではリリースするに至っていないクオリティだと思ってて。でも今回、5周年だし、ボーナストラックとしてだったら。みんなも喜んでくれるかなと思って音源化しました」

――13歳で作ったとは思えないクオリティにびっくりしましたが、家入さんとしては当時の曲を今歌ってみた感想は?

「やっぱりちょっと恥ずかしいというか、照れますね。昔の日記を読まれてる感じがします(笑)。でも、当時は恥ずかしさなんてないですからね。今はいろいろ自分でストッパーかけちゃったりするから、その時にしか生まれない曲って本当だなって思います」

――ある意味、今の自分は当時の自分に敵わないと思う部分もある?

「敵わないと思います。でも、それはビギナーズラックだぞ!とも言いたいですね(笑)」

――というのは?

「やっぱり、最初の頃って勢いもあるから作れるんです。問題は1stアルバムをリリースしたあと。空っぽになって、出てこなくなっちゃうんです。曲作ってみようと思って作っても、そこから今度は、あれ? このメロディー前に使ったんじゃないかなとか、あれ? このコード進行はあの曲と一緒だとか、そういう壁にみんな一回はぶつかると思う。だから、アーティストだから、感性で生きてますって言いたくなるけど、そんなんじゃ続かないぞ!って思うんですよね」

――家入さんもこの5年の間にそういったものを乗り越えてきたんだと思いますが、一番印象に残っているのはどんなことですか?

「〈Silly〉という曲の時ですかね。ドラマ主題歌のお話をいただいたんですけど、自分で作った曲がことごとくOKをもらえなくて……。その時、初めてコンペをしようという話になったんです。自分が歌いたいと思える曲だったらということでやることになったんですけど、その時にいただいてた曲は、自分なりに頑張ったけど、どうしても歌えないってなって。当時は自分に嘘はつきたくなかったし、自信がないものをリリースするのがどうしても納得できなくて……。で、最後にもう一回自分の曲を聴いてほしいと思って、この〈Silly〉を持っていったら、“この曲だよ”と言ってもらえて。その時に、自分の納得する歌を歌いたいと思ったらそれを自分で提示していかないと、こうしたい、ああしたいという熱意もただのワガママになるんだなって痛感したんですよね。そこから制作についても見直すことがたくさんありましたし、自分の中でこの〈Silly〉は結果を出せた曲だとも思うし。なので、すっごく悔しかったし、すっごくよかったしっていう、両面の思い出が詰まった曲ですね」

――「Silly」のケースはレアだとしても、今作に収録されている1曲1曲に家入さんの想いが詰まっているんでしょうね。

「そうですね。今回マスタリングの時に全部通して聴いてたんですけど、1曲も、あの時ああすればよかったとか、この曲もうちょっとできたかもなっていうのがなかったんです。当時はその時の自分なりに精一杯いろいろ考えて気づいたり、ちょっと荒っぽいことをしちゃったり、傷ついたりすることもあったけど、そういうのも全部含めて、よかったなって思いました。



(つづく)

取材・文/片貝久美子

後編は2月10日公開予定です。

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