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2018.05.25

ELIONE『UNCHAINED』インタビュー——俺の口から俺の言葉で歌う

クラウドファンディングによるアルバムリリースや、数々のMVへのカメオ出演、「フリースタイルダンジョン」でのバトルも記憶に新しいELIONE(イーライワン)渾身の3rdアルバム『UNCHAINED』がリリースされた。SALU、IO 、JP THE WAVY、RYKEYが客演した最新作についてのインタビュー。

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——まずは自己紹介を。

「1987年生まれ、静岡出身、ラッパー/プロデューサー、名前は『ザ・ウォーカー』という映画の主人公ELI(イーライ)から取りました。元々は、DJをやっていて、友人のバレルというラッパーに誘われたのがきっかけで、ラップし始めました」

——3rdアルバム『UNCHAINED』でも全曲のトラックプロデュースとビートメイクを手掛けています。

「ビートメイクは、自分が思うような時代を切り取ったトラックを作れる知り合いはいなかったので、じゃあ自分でやろうかな……としょうがなく(笑)。今になってみたら、表現方法としても、音楽としてもいちばんかっこいいものだと思ってます」

——『UNCHAINED』をリリースするまでの経緯を教えてください。

「楽曲はずっと作り続けていて、次のアルバムはどんなトラックメイカーと制作しようかな?とも考えていたのですが、LIVE DJをずっとやってくれてるWATMANに、そろそろまた全部セルフプロデュースのアルバム作るのどうですか?って言われて、あー、じゃあやろうかな!って。その日にタイトル曲の「UNCHAINED」のビートが出来ました」

——『UNCHAINED』のコンセプトは?

「自分が今生きていて感じる、僕の身近な存在に対する愛がテーマになってます」

——アルバムタイトルについてもう少し詳しく聴かせてください。

「タイトル曲「Unchained」で歌ってるように “Living Life Unchained” 、自分で選択して生きている今と、自分自身の解放」

——リード曲、あるいは特に思い入れのある曲は?

「全曲本当に気に入ってますが、タワレコ&マンハッタン特典の「Winner’s Circle REMIX feat. AKLO, NORIKIYO」とかは、完成した時、本当に嬉しかったです。現代版「SALU/Stand Hard Remix」を目指してました。AKLOさんとNORIKIYOさんのバース聴いた時、普通にヘッズっぽくなっちゃうっていうか(笑)」

——本作が3rdですが、1st、2ndと比較していちばん大きく変わった点は?

「大きく変わったというか、前作との違いは、ラップの技巧とかカッコつけるとかよりも、全曲とも自然体の、今の自分を歌っている点ですかね」

——仕様機材や楽器は?

「Abelton LIVEです。DAWでなんでも弾きます。ピアノもストリングスもギターもベースもシンセも。楽曲を完璧なものにするために」

——リリックで大事にしてること、いちばん伝えたいアティテュードは?

「大事にしてることは——リリックに限らず、どんなものでも複雑にしようと思えばいくらでもできるんですけど——シンプルな言葉やライム、表現でのバランスですかね。あとは俺の口から俺の言葉で歌ってます。英語は日常会話くらいなら。リリックは基本的にあんまり書かないです」

——発声方法やラップをする際に気をつけている点は?

「これは突き詰めると奥が深いんで、まだまだ勉強中です。でも、みんなが一聴して分かる言葉の発声が僕は好みですね」

——では、ビートメイクで大事にしていることは?

「エモーションですね」

——楽曲制作の手順は?

「トラックメイク、フリースタイル、仮REC、本番RECの順でした」

——本作の制作で楽しかった点、難しかった点は?

「楽しかった点と難しかった点は、トラックメイカーという観点から、客演のアーティストが参加してくれるビートを作っていて、どうやったら自分の世界とみんなの世界観がマッチするかを考えて作った点かな。でも、結果的に客演のみんなのヴァースのかっこよさをうまく引き出せた作品になったんじゃないかなと自負してます」

——feat.したアーティストについて教えてください。まずは「Winner’s Circle」のSALUさん。

「SALU君には前作にも参加してもらいましたが、友人、身近な存在であると共に、彼の凄さを毎回目の当たりにしているのですが、今回もスタジオでRECしてる時に鳥肌立ちました」

——同じく「Winner’s Circle」でfeatされているIOさんは?

「IO君は、数年前にライブの会場で会って話したのが初めてで、いつか曲やりたいねっていうところから、どうしても参加して欲しく、今回オファーさせてもらいました。全員それぞれのボースティングがあって面白いと思います。PVとREMIXも合わせて全部聴いてもらえたら最高です」

——「Runway feat.JP THE WAVY」でfeatされているJP THE WAVYさんは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いですよね。

「WAVYは、可愛い弟みたいな……でも、たった1曲でこのゲームをひっくり返した先輩です。ダンスはもちろん、とにかくリズム感が良くて、ルックスも含め、全部持ってるのかよ!って(笑)」

——(笑)。聴きどころは?

「アルバムの中で、いちばんドープなビートでWAVYに参加してもらいました。何人かにこの曲がいちばんかっこよかったよと言ってもらったんで、ぜひ聴いてください」

——「Woman」のRYKEYさんは、PVでのコンビネーションが印象的でした。

「RYKEYは、本当にそのままRYKEYです(笑)。「Woman」のインタビューでいろんなところで話したけど、知り合ってからそのままよく遊んでます。会ってはラップして……みたいな。説明不要の本物のラッパーです。インスタライブで、ビートメイク観てた人もいると思うけど、あのままです。最終的に、トゥパックからインスパイアされて女性の賛美歌になりました」

——近年の、シーンの盛り上がりをどう感じていますか?

「まずは聴いてくれる分母を増やすのって大事ですよね。バトルやフリースタイルも盛り上がってて最高だと思います。後は、やっぱりメディアはリスナーを誘導できると思うので、主催してる側や、企画してる側がどういうものを打ち出していくかで変わっていくんじゃないですかね」

——アーティストとしてやりたいことと、やりたくないことの線引きは?

「うーん……正直にダサいことやりたくないですけどね。でも、今までナシだったこと、アリにしてかっこよくできる自信もあります。だから、自分の直感ですかね!」

——アナログ派ですか?デジタル派ですか?

「レコードは今でも欲しい盤、見つけると買っちゃいますね。デジタル化が進むことも僕は良いことだと思ってます。どちらの長所も短所もあるので、両方の共存が望ましいな。個人的には」

——影響を受けたアーティスト、尊敬するアーティストは?

「トゥパック、ジェイ・Z、RZA、カニエ・ウェスト、JIGG、北野 武です」

——ふだんはどんな音楽を聴きますか?

「友達の曲とかラジオで新譜とか、懐かしい曲も聴いたりします」

——音楽の原体験、あるいはルールミュージックは?

「ルーツは親父にもらったCD。マーヴィン・ゲイ『ホワッツ・ゴーイン・オン』かな」

——地元である静岡のシーンや街の色は?フックアップしたいアーティストはいますか?

「地元の静岡はかっこいいラッパー、DJ、ダンサーの先輩がたくさんいます。僕が、紹介するのはおこがましいぐらい。後輩で言えば、東京でいっしょに活動してるFRank Logunとか、Billy Laurentの2人は、個人的にオススメです」

——将来の展望は?結婚願望はありますか?

「ネタバレになっちゃうので言えないこともありますが、創造的仮説と検証を続けて各方面で結果を出します。ELIONEが何をしたのか、ここから何をするのか、見てて欲しいです。質問にあるみたいに、奥さんと子供欲しいですね!(笑)」

——ELIONEさんにとってHIP HOPとは?

「カルチャー、生き方、自分の中にあるもの」

——今後の活動について教えてください。

「5月26日に渋谷Vision でリリースライブやります。ぜひ、足を運んでください!」

——最後にファンやヘッズ、キッズたちにメッセージを。

「自分が好きなアーティストやラップスタイルが既にあると思うけど、『UNCHAINED』も1回でいいからチェックしてみてください。損させないんで!」


(おわり)

取材・文/じゃけ(GunJapanez)



ELIONE

SALU

CHICO CARLITO

ELIONE『UNCHAINED』
2018年5月16日(水)発売
LEXCD−18007/2,300円(税別)
Manhattan Records


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