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2017.04.26

インタビュー——レキシ待望の2ndシングル「KATOKU」に見る80年代サウンド

レキシ、待望の2ndシングル「KATOKU」は、80年代のMTVやAORを思わせるディスコ・ロック・チューン。公開されたばかりのミュージックビデオも、元ネタの時代を知る人にはツボでしかない最高な仕上がり。“家督”というワードに寄せた歌詞と、キャッチーにしてシュールなトラック……そのルーツを紐解くインタビュー。

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——『Vキシ』あたりから、史実を歌うというより、歴史的な要素はシンプルなキーワードになっているように思えますが……

「意味合いが大きくなってきましたよね。『Vキシ』も、帯で“もはやレキシではない”って言ってましたけど(笑)。今回はそれの集大成というか、最たる結果かな?みたいな感じありますよね」

——「KATOKU」は「きらきら武士 feat. Deyonna」に続いてダイハツ トールのCMソングになっていますが、今回は書き下ろしですね?

「そうです。まあ、家族の成長がテーマですが、家督っていうワードはずっと前からあって、曲にしたいなとは思っていて。家督って言葉の響きの面白さと意味が、今回のCMのテーマと結びついて。実は最初に思いついた時は、その中にストーリーとかドラマも描けそうだなと思ってたんですよ。いわゆるお世継ぎ問題とか、結構あるじゃないですか?歴史と切り離せないテーマとして。それで結構広がりそうだなと思ってたんですけど、今回、CMが“ポジティブな家族愛”というところなので、そうなると問題につなげにくいというか(笑)」

——揉める方向に行っちゃったりとか?

「“俺の方がふさわしい”とか、書きにくいなと思って(笑)。そこらへんでちょっと苦労したっていうのはあるんですけど」

——確かに(笑)。それにしても今回のサウンドの80年代的な本物感というか、もし勘違いだったら言っていただきたいんですけど、SHOGUNぽいなと思ったんですよ。

「ああ、日本のバンドのSHOGUNですか?もちろん、大先輩なので存じ上げてますけど、ちゃんと聴いたことはないんです。「KATOKU」のインタビューでは、よく“XXXXを意識したでしょ?”って言われるんですよね。それがすごい嬉しいんですよ。この前も、全く予想もしてなかったようなAOR方面の名前が挙がって。でも、その辺のサウンドを意識したっていうのは事実なのでそれはすごく嬉しいというか」

——40代以上の人にはツボだと思うんですよね。イントロのギターとか、アウトロのサックスとか。

「そこは狙ってというか、むしろそこが今回の曲の自分の中での落としどころで、家督を譲る方の世代がぐっとくるサウンドというか。ま、世代的には僕よりちょっと上なのかな……僕はリアルタイムではぎりぎり通ってないので、作るにあたってちゃんと聴いたっていうのはあるんですけども」

——トールのCMは、ディスコ・ロック・チューンが続きましたね。

「曲を作る時のモットーは、あんまり曲に逆らわず浮かんだイメージをそのまま形にするというか。それがたとえベタであろうが使い古されていようが、むしろ古いぐらいの方がよくて。ちょっとダサくても、曲とかメロに対して、抗わずアレンジしたっていうのがあるからかもしれないです。そう考えると、もともと自分の中に80年代サウンドがあるのかもしれないですね。すごい気持ちよかったですから」

——そして世襲制というワードも出てきますが、世襲制は今、結構問題になっていますよね。現実社会で。

「そこは別に全く意識してなくて、言葉の響きだけで一発目にそれを言いたいっていうのがあって、掴みとして乗っけただけです。でももともとレキシはそうですから。勝手にひとり歩きするみたいなのが多いですし。今回もそうなった部分もあるかもしれないですけど」

——カップリングのM2は、オルゴールメドレー「眠れるレキシ〜オルゴールで聴くリレッキシミュージック〜」ですが、これは手弾きですか?

「あの、もともとお風呂が好きで(笑)」

——え?

「銭湯とか温泉に行くと、マッサージしますよね。そこでこう、ヒーリング的な感じでオルゴールとか鳴ってるじゃないですか。その時は気にしてないけど、あらためてヒットチャートを見てみるとオルゴールのオムニバスが上位に入ってるんですよね。そういうのもありつつ、自分で作ったら面白いかな?バカかな?っていう、たぶんそれだけですよね」

——オルゴールは業務用のBGMとして、実はすごくニーズがありまして、有名なオルゴールアーティストさんもいらっしゃるくらいなんですよ。いまはJ-POPのカバーだと、打ち込みでやれちゃうと思うんですけど。

「そこを打ち込まず、手弾きでやりました。味が出るんじゃないかと思ったんですけど、まあ、なかなか難しいんですよこれが!オルゴールっぽいクラシカルな感じで、2分ぐらいづつ5曲入れたんですけど、1曲あたり50回ぐらい弾いてます。間違えては録り直し、また間違えては録り直し……めちゃくちゃ肩凝って、結局またスパに行かなきゃいけないという。そこでこれを聴くかもしれないっていうね(笑)」

——イメージとしては観光名所で歴史上の人物の“なんとかの像”みたいなのがあって、ボタンを押すとこのオルゴールバージョンが流れるとかいいですよね。

「そうそう!そうやってもっとレキシの楽曲を使って欲しいなと(笑)。縄文土器の遺跡とか、誰かのお屋敷跡とか、お城とか……歴史っぽいもうありとあらゆるところで使って欲しいのに(笑)」

——レキシですからね。そしてやついいちろうさんに楽曲提供した「トロピカル源氏」のセルフカバーも収録されていて。

「結構、楽曲提供をいっぱいしてきたので、ここらでセルフカバーもいいかな、と。で、どれにしようか?ってなった時に、もちろんいい曲だっていうのもあるんですけど、「トロピカル源氏」はやりやすかったんですよ。やっつんサイドの許可が取りやすかったから(笑)」

——なるほど(笑)。でも季節的にもいいですし。

「そうなんです。まあ、やっつんが頑張って歌ってるのもそれはそれで味があっていいんですけどね、今回セルフカバーで歌い直すということで、キーも一音上げまして、ドラム、ベースも録り直しました。で、いざ俺が歌ってみたら、やっつんのオリジナルと、そーんなに変わらなかったっていう(笑)。だからねえ、上手い下手じゃないんですよ、歌って。それを再確認できたっていうか、やっぱその時の思いだったり、味みたいなものって大事なんだなって」

——それにしても家督って言われるとファンの人はドキドキすると思うんですよね。

「レキシも10周年だし、誰かに譲るんじゃないかって?そんな話を友達なんかと冗談混じりでよくするんですよ。いっそ明治座みたいに小屋にして“ひとっところでやるライブ”みたいにするかって。その方がセットも凝りやすいし!って。結局、大衆演劇だったり、もっと言えば歌舞伎みたいなものだとしたら、もうレキシそのものを譲るっていうのもありじゃないかって(笑)」

——のれん分けっていう手もありますね(笑)

「ああ、フランチャイズですね。あるいは徳川御三家みたいに尾張レキシ、紀州レキシ、水戸レキシとか(笑)。そうやって設定して想像するのもまた面白いなっていうのはありますよね。で、いざ譲ってみたら、二代目レキシが“やっぱり一代目の壁は大きかった!”とか言ってたりしてね(笑)」

(おわり)

取材・文/石角友香



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