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2016.07.29

『HiGH & LOW』シリーズで〈RUDE BOYS〉のピーを演じるZENインタビュー

まるで忍者のような動きをする移動術=パルクール。HiGH & LOWシリーズで、このパルクールを駆使したアクションで一際目を引いたのが〈RUDE BOYS〉のピーを演じたZENだ。パルクールの魅力や奥深さ、そして彼がこのストリートカルチャーに魅せられた理由などを聞いてみた。

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天涯孤独の者たちが集う〈無名街〉の守護神として、文字通り街を縦横無尽に駆ける〈RUDE BOYS〉。窪田正孝演じるリーダー、スモーキーがその顔だが、パルクールを駆使したアクションで魅せた〈ピー〉に心奪われた人も多いのではないだろうか。〈パルクール〉とは、フランスから生まれた、「走る」「跳ぶ」「登る」などの動作を駆使して見せる、ストリート・カルチャーであり、〈ピー〉を演じたのは、2015年の北米大会で日本人初の優勝、事実上の全米チャンピオンとなるなど、このパルクールでワールドワイドな活躍をしているZEN、若干23歳だ。三代目J Soul Brothersの「O.R.I.O.N」MVへの参加など、パルクールのアスリートとしての活動を軸にしながら、エンタテイメントの領域にも活動の幅を広げるZENに話を聞いた。

――パルクールとの出会いを教えてください。

「当時、自分が本当にやりたいことっていうのが分からなかったんです。そんな中学3年の最後の冬にクラスメートが見せてくれたパルクールの映像に、それ以前に受けたこともない衝撃があって」

――パルクールの超人的なパフォーマンスは衝撃的ですよね。

「自分の体ひとつで、他に何も使ってない。なんて言ったらいいのか……人間の可能性みたいなもので。あとは、“同じ人間だから、自分にもその可能性があるんじゃないか”と」

――その出会いからアメリカに行くまでは……

「半年ありました。高校1年の夏で……中3の冬からその半年の間に自分なりにずっと練習してる中で自分のパルクールが形になってきたと思ったんですが、“何か違う”という感覚があって。それを確かめるためのアメリカ行きでもあったんです」

――そこでプロチームの〈TEMPEST〉との運命的な出会いがあり……。

「週末にはハリウッドで撮影があるからって、撮影にも呼んでもらって見に行かせてもらったりしました。すごく勉強になって。夏休みの間、そんな毎日を過ごしているうちに、こっちで住んで、やっていくんだ、みたいに思って」

――でも結果的にZENくんは、日本での活動に軸足を置くことになります。

「高2になって進路のことを考え始めたとき、いきなりアメリカに行っても、まだパフォーマーとして稼げるほどのレベルではなかったし、生活していくのは難しいだろう、と。じゃあ、日本にいて出来ることは何だ?って考えたとき、これだけ自分を変えてくれたパルクールへの恩返しをしたいって思ったんです。日本のパルクールのシーンには、コミュニティを支えてくれる人や先生として新規のプレイヤーを教える人だったり、いろんな人がいる。その中で、じゃあ自分は、第一線にプレイヤーとして立って、プレイヤーの顔として語る人間、それをやろうと思ったんです」

――改めて聞きたいんですが、そこまでZENくんを動かす動機になっている、パルクールの魅力って何でしょう。たとえば、ジムで体を鍛えるようなこととは、また違うものなんでしょうか。

「パルクールは、〈トレーニング・カルチャー〉と呼ばれていて。たとえば、“ジムで体を鍛えること”との最大の違いは、メンタリティーなんだと思います。肉体を鍛えるのは、実際にそれを使えるものにするためで。たとえば、腕の筋肉をデカくするのは、何のためなのか?ってことなんですね。何かに“掴まる”ための筋肉だったら、じゃあ掴まる機能の部分を鍛える……ってなると思うんですけど、でも、実際は体重のかかり方などで、掴まるために機能する部分は違うし、同じ腕だからといって、一括りにできない部分が多いんです。あと、一番重要な部分が、高所でのトレーニング。高いビルからビルに飛んだりする映像を見たことがある人もいると思うんですけど、高所などの条件で、恐怖による筋肉の緊張がパフォーマンスを低下させる可能性がある、それに対するトレーニングなんです。道路の白線の上とかを余裕で走ったりしても落ちないけど、その道路の白線がもし、ビルの屋上に渡された鉄骨だったら、同じ幅でも同じように走れない。そんなふうに、状況が変わったことによって肉体のパフォーマンスが引き出せなくなってしまわないように、心がちょっと怖いって思っても影響がないようにする、そのためのトレーニングなんです」

――心のスポーツというか、なんかお坊さんの修行みたいな……

「(笑)。そう言うと固く聞こえちゃいますけど、でも、やっている本人たちとしては、本当にただの探求心とか……遊びというか。体をいろんな使い方をしてみることで、こんな使い方もあるんだっていう発見とか、そういう感じですね」

――ZENくんのパルクールは『HiGH & LOW』シリーズで演じている〈RUDE BOYS〉のピーのパフォーマンスなどでも大きく知られることになるわけですが、今、LDHという事務所にアスリートとして所属して活動する中で何を感じていますか? 『HiGH&LOW』シーズン1の6話は長回しのアクションが個人的に衝撃的だったんですが、今、振り返ると“あれが、パルクールだったんだ”って思うんです。元々ZENさんがアメリカではなく日本で活動をする理由になった、“メディアで語ること、表現することでパルクールへの恩返しをする”という目的を、LDHさんと、いい形で進められているっていうことでしょうか。

「そうですね。自分がアスリートとして所属させていただいた経緯も分かってくださっているので、理解していただいていて……そのシーン自体を押してあげないと意味がないって思ってくださっているというか、そこは本当に有り難いです。パルクールっていうものと、ZENっていうものを常にセットで引き上げてもらっているというか」

――EXILE TRIBEの皆さんと交流はあるんですか?

「仕事でよくご一緒させていただいていますし、プライベートでも面倒を見て頂いてます。特にTETSUYAさんとNESMITHさんにすごく良くしてもらってます。ご飯に連れていってくださったり。あと、たまに家で鍋とか(笑)。本当に感謝しています」



【プロフィール】
ゼン/1993年5月13日生まれ。2015年にカナダで開催されたパルクールの北米大会「North America Parkour Championship」にてアジア人として初優勝し、一躍注目を集める。Windows8のコマーシャルを始めとする多くのCMにも出演するなど、パルクール・パフォーマーとして多方面で活躍中。7月27日に初の著書『FLY』(小学館集英社プロダクション)が発売された。



文/兒玉弘樹

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