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これはすごく個人的な趣味なんだけど、炎天下の千葉マリンとか、ぐっちゃぐっちゃにぬかるんだ山中湖畔とか、そういう特異なコンディションで見るORANGE RANGEが好きだ。だから、明日は雪が降るかもっていう真冬にORANGE RANGEって、もうそれだけで気分がアガる。あたりまえのように、2曲目の「お願い! セニョリータ」くらいでもう体は汗ばんでたりして。





ドリーミーなシンセが心地よい「楽園Paradise」、「SUSHI食べたい feat.ソイソース」の凶暴なビート、「Theme of KOZA」のローカルでチャンプルーなムードには“これぞORANGE RANGE!”という説得力があったし、「KONNICHIWA東京」でRYOのピアニカが醸した休日の午後感も捨てがたい。一方、「the map」、「Destroy Rock and Roll」、「アオイトリ」という終盤パートの、硬質で冷ややかなインダストリアル~残響系を思わせるサウンドにもはっとさせられてしまった。



「Hopping」では東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校と、「ビバ★ロック」では都立駒場高等学校 駒場フィルハーモニーオーケストラ部とのコラボを披露



アップリフティングな「イケナイ太陽」、「上海ハニー」からハンドクラップも高らかな「大きな夢の木」へと繋いだエンディングは素晴らしかった。なんというか、ステージ上の5人から等しく感じられたのは、高揚感と平常心のミクスチャーとも言うべき風格だ。こんなに大きなホールなのに、もっとちいさなライブハウスで一対一で向き合っているような、そんな一体感があったように思う。



アンコールの「Family」。メンバー最年少は2歳!最年長は70歳!というゴスペルチーム、ゴスペルスパークルとともに



フロントで跳ね回ってたYAMATO、HIROKI、RYO。逆に全くと言ってよいほどポジションを変えることなくプレイしていたNAOTOとYOH。その佇まいは違っていても、どちらからも同じようにエンターテイナーとしての自覚、というか自信のようなものが窺えた。アンコールのMCでRYOが「これからもいい意味で好き放題音楽をやっていきたい」と言っていたけれど、きっと彼らは目の前のオーディエンスが何を求めてこの場所にいるのか知っているんだ。

(おわり)

取材・文/高橋 豊(encore)
写真/平野タカシ



■2019.2.8「ORANGE RANGE LIVE TOUR 018-019 ~ELEVEN PIECE~」@NHKホール――SET LIST
1. Ryukyu wind
2. お願い!セニョリータ
3. センチメンタル
4. ビバ★ロック
5. Hopping
6. 楽園Paradise
7. SUSHI食べたい feat.ソイソース
8. Theme of KOZA
9. KONNICHIWA東京
10. Happy Life
11. 花
12. the map
13. Destroy Rock and Roll
14. アオイトリ
15. チェスト
16. ワジワジ feat.ペチュニアロックス
17. イケナイ太陽
18. 上海ハニー
19. 大きな夢の木
EN1. Family
EN2. 以心電信



ORANGE RANGE『ELEVEN PIECE』
2018年8月29日(水)発売
初回限定盤(CD+DVD)/VIZL-1419/4,500円(税別)
通常盤(CD)/VICL-65040/3,000円(税別)
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