「それぞれの個性を持つ9人が1つのチームとなり、多様な世界を結びつける」という意志を掲げてデビューした9人組グローバルボーイグループ、&TEAM。そんな彼らが1stアルバム『First Howling : NOW』をリリース。発売日の翌日に『&TEAM 1st ALBUM SHOWCASE [First Howling : NOW]』を開催した。


学ランの制服スタイルで登場した9人はすぐに『Dropkick』を披露。この瞬間を待ちわびたLUNÉ――&TEAMのファンネーム――からは大きな掛け声が上がり、迫力のあるパフォーマンスを見せると会場は悲鳴にも似た歓声で包まれた。

9月3日に結成1周年を迎えたことに触れ、FUMAは「&TEAMはオーディションで結成したので、チームワークはもちろん、お互いを尊敬するところが長所のグループです。1年を経て、一人ひとりが成長し、チーム力もすごく成長したんじゃないかなと思います」と話すと、HARUAは「この1年で自分だけのスタイルを感じたり、自分だけの魅力を見つけられた気がします」、MAKIは「目の前にあることを必死にこなすのが大変でしたが、1年が経ち、作品を自分のものにする力が出来たように思います。レコーディングも、自分なりにディテールを変えられるようになりました」と大きな成長を報告。

アルバム『First Howling:NOW』に関して聞かれると、TAKIは「初のフルアルバムは“First Howling”シリーズの集大成となっています」と話し、冒頭で披露した「Dropkick」に関して、JOは「この曲はコンセプトのスタートラインを表現しています。仲間と出会い、勇気を得られて、冒険のスタートラインに立った心境を爽やかなメロディラインで表現しています」と紹介した。

実はこの曲はBTSの「Dynamite」をプロデュースしたDavid Stewart、そしてビヨンセ、Mroon 5、アリアナ・グランデらに楽曲提供を行うRyan Tedderらがタッグを組んで制作。TAKIはRyan Tedderがリードボーカルを務めるOneRepublicの楽曲をよく聴いていたことから「すごく嬉しい」と語り、FUMAは「アドリブにも挑戦したのでぜひ聴いてもらいたいです」とこの曲についての想いを披露。

この曲のパフォーマンスに関して、HARUAは「ボールをキックして上を眺めるような動作もありますし、&TEAMの結束力、アイデンティティを感じるのでは」と話し、YUMAは「仲間に出会い、勇気を得た僕たちに怖い物がないという“WILD”をロックで表現しました」、Kは「この“WILD”をより表現するために歌い方を研究しました」とこの曲にかける熱い想いを次々と語った。

MVに関しては、「サビ前に狼の前足で引っ掻くような動作があるので、細かい部分まで見てもらえたら嬉しいです」とHARUA。さらに「「Under the skin」とリンクする振り付けもるので、昔の自分と今回の自分を、人間性としても、ストーリー性としてもうまく表現できるように頑張りました。「Under the skin」は仲間と出会う前なので少し寂しげなのですが、今回は仲間と出会い、成長するストーリーなので、かっこよくなるところを表現しました」とJO。

この振り付けはかなりハードだったようで、MAKIは「この曲は座った状態から始まるのですが、座ってしまったら始まってしまうので、みんながなかなか座らないんです(笑)」と暴露。Kは「気づいたら2分くらい経っていました」と笑いを誘った。さらに「一人ひとりがHowlingをし、集まって、世界を変えようとする前向きな気持ちや、9人みんなで結束して立ち向かう姿を表現できたように思います。このMVをみれば、&TEAMの強みや、らしさがわかるのでは」とK。

アルバムには、「チンチャおかしい」という気になるタイトルも。YUMAは「最初にタイトルを聞いたときはびっくりしました(笑)」と話し、Kが振り付けに参加したことが報告されると、Kは「可愛すぎず、かっこよすぎない、なおかつ、キャッチーを意識して作りました。タイトルが印象的なので負けない振り付けを作りました」と教えてくれた。

この曲のサビはTAKIが担当。TAKIはオーディションの時からサビを歌いたいと言っていたからこそ、「重要なパートを歌ったことで、より歌に対して真剣に取り組むきっかけとなりました」と話すと、EJが「TAKIの声に合っているなと思い、嬉しかったです」と、メンバーからも祝福を受け嬉しそうに笑っていた。

そして&TEAMから特別なお知らせとしてYUMAから「単独ツアーが決定しました!」と報告すると、会場は大盛り上がり!また彼らの成長する姿を見ることができそうだ。

最後の挨拶では、グローバルボーイグループらしく、MAKIは英語、NICHOLASは中国語、EJは韓国語と様々な言語でアピール。JOは「今は前よりもさらにLUNÉの皆さん、僕たちに関わってくださったすべての方のおかげで活動できると思っています。これからもパフォーマンスも実力もすべての方に感謝をしています」と謙虚にメッセージを送った。

ラストは「War Cry」をパフォーマンス。「Dropkick」とは違う、力強さとダークな空気感で魅了し、幕を閉じた。2024年はさらに飛躍するに間違いない&TEAM。魅力あふれるこのアルバムを聴き、これらの曲が披露されるツアーを待つことにしよう。

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/Ⓒ LABELS JAPAN

2024 &TEAM CONCERT TOUR 'FIRST PAW PRINT'LIVE INFO

2024年1月21日(日)ロームシアター京都 メインホール
1月27日(土)福岡サンパレスホテル&ホール
1月31日(水)大宮ソニックシティ 大ホール
2月2日(金)東京エレクトロンホール宮城
2月7日(水)、8日(木)パシフィコ横浜 国立大ホール
2月17日(土)、18日(日)KBS ARENA(ソウル)
2月28日(水)名古屋国際会議場 センチュリーホール
3月2日(土)、3月3日(日)オリックス劇場(大阪)

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