中川翔子「Shoko Nakagawa Birthday LIVE 2024 さんきゅう (年齢非公表)」【昼公演】

バンドメンバーに続いて、“ラプンツェル”のようなオーロラピンクの煌びやかな衣装でステージに現れたしょこたん。登場を待ち望んだファンから黄色い声があがると、「souffle secret」「せーので恋しちゃえ」からライブスタート。「甘いスイートソングたちを集めた」という昼公演らしく、会場をスイートな空気で包み込んだ。

MCパートでは、(年齢非公表)としながらも、しっかりライブタイトルに冠された「さんきゅう(39)」に触れ、「ドラクエだったらパルプンテを覚えちゃうし、ポケモンだったらモロバレルに進化しちゃう」と自身のレベル(年齢)をいじってみせると、その後は「Magical Circle」、「君にメロロン」、そして松本隆作詞、細野晴臣作曲の「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール アルセウス 超克の時空へ」の主題歌「心のアンテナ」を歌唱した。

ポケモンに続くは、ラプンツェルのテーマソング「自由への扉」、そして「輝く未来」。そのオーロラピンクの衣装も相まってしっとりと歌いあげる姿は、まるでディズニープリンセスさながら。と思ったら、歌い終わると客席の女性に「今日何食べてきたの?」と投げかけるなど、ファンとのフレンドリーな一面も覗かせた。

ライブはそのままカバーコーナーへ。自他ともに認めるフリークである松田聖子の「赤いスイートピー」、そしてドラゴンボールの主題歌「ロマンティックあげるよ」、と自身のルーツを掘り下げる選曲で、盛り上がりは更に加速する。

さらに続いては「ドラゴンクエスト」生みの親である、堀井雄二が手がける名作ゲーム「オホーツクに消ゆ」のリメイク版「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~」主題歌、同氏による初作詞で、ヒャダイン作曲の新曲「流氷に消ゆキラリ」を初披露。壮大なバラード曲を初披露する緊張の姿に、“オホーツク”をイメージした青いサイリウムで、客席のファンも懸命に応える。なんと、客席で実際に見守っていた堀井氏を見つけると、ステージ上から声をかける一幕も。

そのまま、バンド編成では初披露となる、新進気鋭のクリエイター・Sohbanaが手がけたアニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」OP主題歌「65535」へ。そして、2010年に発売されたアルバム「Cosmic Inflation」に収録された「Jewelry heart」を披露すると、久々の歌唱ということもあり、タイトルコールと同時に大歓声が上がった。

さらに続くのは、kz(livetune)が手がけた「Discovery」、そしてDECO*27が手がけた「Satellite Girl」。今を時めくクリエイターたちといち早くコラボレーションしてきた、中川翔子の音楽性の高さも伺わせる。

ライブ本編もいよいよクライマックスに。デビュー曲「Brilliant Dream」、そしてアニメ「ポケットモンスター XY」のエンディング主題歌「ドリドリ」を熱唱すると、ファンも「翔子!翔子!」とエネルギー全開のエールを送る形で、充実の本編を締め括った。

アンコールでは、グッズTシャツ姿のしょこたんが再登場。ファンの大歓声があがると、ステージにサプライズケーキが運びこまれる。バンドメンバーである「ギザレンジャー」の演奏にあわせて、OPアクトを務めた“WE3M”や会場のファンからの「ハッピーバースデー」の大合唱で、“レベル39”を盛大にお祝いされた。

最後はライブの鉄板曲「rainbow forecast」を歌唱。その歌声で会場をレインボーに染めあげて、多幸感溢れるステージを後にした。

■昼公演
[OPENIG ACT]
『WE3M』
 1.MelaMela
 2.Bling-Bang-Bang-Born
 3.HELLO NEW WORLD
[開演]
 1.souffle secret
 2.せーので恋しちゃえ
 3.Magical Circle
 4.君にメロロン
 5.心のアンテナ
 6.自由への扉
 7.輝く未来
 8.赤いスイートピー
 9.ロマンティックあげるよ
10.流氷に消ゆキラリ
11.65535
12.Jewelry heart
13.Discovery
14.Satellite Girl
15.Brilliant Dream
16.ドリドリ
[ENCORE]
17.rainbow forecast

中川翔子「Shoko Nakagawa Birthday LIVE 2024 さんきゅう (年齢非公表)」【夜公演】

夜公演は、ブルーグリーンの衣装に身を包んで登場。キュートなナンバーが並んだ昼公演から一転、夜は自身の代表的ロックナンバー「9lives」からスタート。休む間もなく「diamond high」で一気にボルテージは最高潮に。

会場に集まったファンへ、改めて“レベルアップ”の報告をしたのち、「ホリゾント」、「GAME」、「続く世界」という3曲立て続けのロックなパフォーマンスで、血が滾るように真っ赤に染まった客席を煽っていく。

MCパートでは、尊敬してやまないという、ジャッキー・チェンから祝い花が届いたことに喜びを見せると、急遽アカペラで「ポリス・ストーリー」の主題歌「英雄故事」を歌ってみせる。続けて披露するのは、5月31日(金)に全国公開される、ジャッキー・チェンの50周年記念アクション超大作映画「ライド・オン」のサポートソングでもある「Go For It!」。中川翔子が作詞した同楽曲を、今回、初のセルフカバーする形になった。

昼公演の「ロマンティックあげるよ」に続き、夜公演もドラゴンボール主題歌「DAN DAN 心魅かれてく」をカバー。ドラゴンボール作者の鳥山明氏への愛を爆発させたのち、いしわたり淳治作詞の大人の恋を歌った「誰にも言えないキスのあと」、アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHIMIST」エンディング主題歌「RAY OF LIGHT」と、人気曲で会場を沸かす。

唯一、昼公演と同じセットリストとなった新曲バラード「流氷に消ゆキラリ」で、相変わらず抜群の歌唱力を見せつけたのち、こちらもバンド編成では初披露となる、水曜日のカンパネラ・ケンモチヒデフミが手がけた自叙伝ソング「中川翔子」へ。“水カン”節のおしゃれなサウンドに、耳に馴染むキャッチ―なメロディ、そこに “しょこたん”というエッセンスが加わって完成された一曲に、新たな音楽性を感じずにはいられない。

夜公演もいよいよラストスパート。「calling location」、「Dream Driver」と歌ったのち、「まだまだいけるか!」と客席を煽ると、そのまま自身の代表曲「空色デイズ」に突入。いつも以上に超ハードでロックな「空色デイズ」を見せつけると、“キュート”と“ロック”が入り乱れた「Spiral」で夜公演を締め括った。

夜公演も再びアンコールに登場し、盛大に“レベルアップ”の喜びをファンと分かち合うと、「これからの未来も何があっても絶対大丈夫。みんなとまたいっしょに生きていきたい。つよがっていきましょう!」と決意を述べ、本当のラストナンバー「つよがり」を歌い上げた。

いつまでも「ありがとう」とファンへの感謝を叫びながら、昼夜あわせて全33曲、白熱のバースデーライブのステージを後にした。

[OPENIG ACT]
『WE3M』
1.MelaMela
2.Bling-Bang-Bang-Born
3.HELLO NEW WORLD
[開演]
 1.9lives
 2.diamond high
 3.ホリゾント
 4.GAME
 5.続く世界
 6.Go for it!
 7.DAN DAN 心魅かれてく
 8.誰にも言えないキスのあと
 9.RAY OF LIGHT
10.流氷に消ゆキラリ
11.中川翔子
12.calling location
13.Dream Driver
14.空色デイズ
15.Spiral
[ENCORE]
16.つよがり

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