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2019.12.13

セレクトショップが提案する2020年春夏トレンド、「女子力」にフォーカス。【前編】

2020年春夏の打ち出しを競う大手セレクトショップのプレスプレビューが11月末から12月初旬にかけて一斉に開かれた。 各社に共通している傾向は、透け感のあるシアー素材、やわらかなパステルカラー、プリント柄などのキーワードだ。そんなトレンド要素をはらみながら、各社独自のキャラクターを打ち出している。これまで台頭してきたカジュアル、ストリート感は控えめに、どこもエレガントで華やか、いつになく女性らしいムードが漂うラインナップになっていた。 前後編に分けて、紹介する。 まずは、ビームス・シップス・フリークスストア編

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ビームス編

「インターナショナル・ギャラリー・ビームス」「デミルクス・ビームス」などを統括するBEAMS2部ウィメンズ課クリエイティブディレクターの杉本春美さんは今シーズン、「ストリートから女性らしくエレガントな方向へとシフトしているトレンドを押さえて、品があり、華やかなところを改めてフォーカスしていこう」と「女子力を上げていこうよ」を合言葉に進めてきたという。この流れをレーベルの個性に合わせて落とし込んでいったそうだ。



各レーベルを統括する杉本春美さん



インターナショナル・ギャラリー・ビームスは、「Les estivantes(レゼスティバント)」(夏眠=夏のバカンスに向かう人々)をテーマに米国の芸術家・画家のジョージア・オキーフをイメージし、自然やナチュラル感、アースな雰囲気や南仏の海辺のバカンスを思わせる素材感や色を採用した。



ギャラリーのディレクター片桐恵利佳さん
ベルギーリネン「エリック・ベルジェール」(34,000円・税別)着用


<左>マリンをイメージしたロープディテールの「アキラナカ」(84,000円)
<中>「ポステレガント」ウール・和紙のテーラードジャケット(110,000円)と「サヤカ・デイヴィス」のコットンワンピース(55,000円)
<右>透け感のあるシルクのドレス「レンリ・スー」(100,000円)

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デミルクス・ビームスは、「NEW ROMATIC(ニューロマンティック)」をテーマにフェミニンでありながら、マスキュランな要素も融合。程よいフェミニンさの中にモダンなムードがプラスされた大人のためのロマンティックスタイルを提案する。また美しく軽やかなカラーパレットとエレガントな着こなしが特徴の映画『パリの恋人』からインスピレーションを受け、ファッションに対するポジティブな世界観が今シーズンのテーマソースになっている。



デミルクス・ビームス・ディレクターの安藤由美子さん


<左>オーストラリアの「リー・マシュー」別注のピンク×ベージュのバックオープンワンピース(62,000円)
<中>サーモンピンク×サックスブルーの花柄ワンピース(51,000円)
<右>パリの「ラキャンターヌ」別注のリネンジャケット(58,000円)
コットンクロシェのニットベスト(32,000円)とリー・マシューのシルクのプリントスカート(47,000円)のコーディネート



「ビームスボーイ」は、「SUMMER BOY(サマーボーイ)」をテーマにリラックスしたアメリカントラッドをイメージソースに、ボーイッシュな中にも華やかさを感じるサマートラッドを提案。パターンは、アイビー・プレッピーのスタイルでは欠かせないマドラスチェック、ギンガムチェック、さらにアフリカンバティック柄にも注目した。色では、アメリカントラッドスタイルの中で差し色として親しまれるピンクをメインにし、さらにビンテージをイメージソースとしたアイテムもコーディネートのスパイスに加えたそうだ。



ビームスボーイ・ディレクターの伊野宏美さん


<左>アフリカンバティック柄の「オアスロウ」別注プリントブラウス(17000円)とジーンズリメイク風のデニムスカート(25,000円)
<右>「ニードルズ」別注のポリエステル・シアー素材にハート刺繍を施したシャツ(23,000円)とスカート(27,000円)



【シップス編】

「シップス」の商品2部商品1課でウィメンズバイヤーを務める中山良子さんは、今シーズン、「シップスが得意とするトラッドの要素は控えめに、抜け感のある女性らしいスタイルを意識した」という。「LIGHT MODERN BASIC(ライトモダンベーシック)」をテーマに、シアー素材やレーシーで光沢のあるアイテムを、スタンダードなシャツジャケットにミックスする着こなしを提案。色は、スモーキーなカラーパレットから、グリーンやピンク、ベージュを採用し、女性らしさの中にクリーンでモダンなムードを追求している。他社との違いとして、トレンドのシアー素材に対して抵抗を抱く方のために、程よくやさしい透け感にこだわっていた点も印象的だ。



シップス ウィメンズ・バイヤーの中山良子さん



日本発「ネプラ」と「ハチハチ」の2ブランドは、天然素材やオリジナルのテキスタイル開発など丁寧な仕事ぶりに惚れ込み、ファーストコレクションからオーダーしたそうだ。




<左>天然素材や植物性天然染料を使用した「ネプラ」はユニセックス仕様、シンプルでモダンなシャツジャケット (38,000円)
<中・右>インド生地を使用した「ハチハチ」のブラウス (39,000円)とキャミソールタイプのオールインワン(32,000円)


<左から>「ヴァイオレットルーム」別注のデニムワンピース (25,000円※予定価格)
2本のスカーフを用いた別注のリメイクデニムスカート(20,000円※予定価格)



【フリークスストア編】

「フリークスストア」ウィメンズ商品アシスタントディレクターの梅本愛子さんは、「今シーズン、『REFIND LABOR(リファインドレイバー)』をテーマにフリークスストアのルーツであるユーティリティーなアイテムを色や素材感でエフォートレスに仕上げた」という。カジュアルなシルエットは変えずに、シアー素材やパープル、ミントグリーンといったペールトーンのカラーリングで別注をかけることで、今までより女性らしい要素をプラスしている。アーティストとのコラボレーションやアウトドアメーカーとの別注など、他社との協業の多さも強みのひとつだ。



フリークスストア・ウィメンズ商品アシスタントディレクターの梅本愛子さん


線画タッチが印象的なイラストレーター「AZUSA IIDA」とのコラボレーション
サテン地のプリントシャツ(8,800円)とパンツ(9,800円) <


<左>「ワイルドシングス」×「ナナナナサーカ」トリプルコラボレーションは3シーズン目。
メッシュ地のリバーシブルモンスターパーカ (29,900円)と「フィルザビル」×「ラングラー」によるフリークスストア限定コレクションのウエスタンシアーシャツ(16,000円)、ラグランTシャツ(7,000円)、ジャージーパンツ(14,000円)
<右>アイリッシュリネンの紡績メーカー「ハードマンズ」社に別注した半袖のリネンジャケット(13,500円)とパンツ(11,000円)



(つづく)

取材・写真・文/久保雅裕(encoremodeコントリビューティングエディター)、成清麻衣子(フリーライター)



成清麻衣子(なりきよ まいこ)
文化服装学院卒業後、PR会社を経て2016年に独立。企業のコンサルティング業務の他、ファッションやビューティーなど幅広い分野で、ライターとしての活動を開始。PR経験を活かした企業のプレスリリースやウェブサイトのライティング、カタログ制作も行う。





[  後編  ]





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