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――マットさんは留学生として日本にやって来たんですね? 「そうです。2007年だからもう10年前ですね。上智大学に」

――大学の専攻は? 「メジャー(専攻)はビジネスですが、マイナー(副専攻)で音楽と日本語も勉強しました。日本語は高校1年生からずっと勉強していたんですが、いざ日本にやって来たら、初めて入ったコンビニでいきなり何もわからなくって、“あ、ダメだ! あんなに勉強したのに全然しゃべれない”って(笑)」

――卒業後もずっと日本に? 「1回アメリカに戻って、1年間音楽活動していたんですが、どうしても日本に住みたかったので、英会話の講師として帰って来ました。幸運なことに、来日してすぐに現在のマネジメントからSNSを通じてコンタクトがあったんです。僕のYouTubeを見て、気に入ったからミーティングをしないかって。最初は“何これ? 怪しいけど本物かな? ”って半信半疑で会ってみたんです。それが現在のマネジメントなんですが、ちゃんとしたオファーをしてくれました。本当にいいタイミングでしたね」

――そのときYouTubeにアップしていたのは日本語の歌? 「そのときは洋楽のカバーでしたね。クリス・ブラウン、ジャスティン・ビーバー、アリシア・キーズとか。ジャンルで言うとポップめなR&B。あと自分のオリジナルも何曲か」

――音楽的なルーツを教えてください。お父さんも教会で音楽の仕事をしているそうですが、クワイヤーなんですか? 「いや、クリスチャンミュージックのディレクターです。もちろん教会でも歌っていましたけど、ふだんはビートルズとか、モータウン系のR&B、イーグルスなんかも歌っていましたね。ギターは父に教えてもらいました」

――素敵なお父さんですね。今おいくつですか? 「62歳かな。ずっとサンフランシスコに住んでいて、サマー・オブ・ラブのまっただ中に青春時代を過ごした人なので、まあいわゆるヒッピーですね。だからロングヘアーにレザージャケットって恰好をした父の写真がありますよ」

――お父さんが教会で音楽をやっていて、ピアノもギターも弾けるR&Bシンガーってことはディアンジェロと同じですね。 「確かにそうですね。ディアンジェロ、大好きです。中学生のとき、髪型をディアンジェロみたいなブレードにしてたし(笑)」

――初めて触れた日本の歌って何だったか覚えていますか? 「これは運命的な出会いとしか言いようがないんですが、実は僕が初めて手に入れたJ-POPのCDはm-floだったんです」

――それはすごい! やがてそのm-floといっしょに仕事をするなんて想像できませんよね? 「そうなんです。m-floとは4年ほど前にコラボレーションしているんですが、そのことをVERBALさんとTakuさんに伝えたのは最近ですね。恥ずかしくて言えなかったんですよ。“初めて手に入れたJ-POPのCDはm-floでした”なんて(笑)。最初、VERBALさんのスタジオで仕事をしているプロデューサーと知り合って、彼に誘われてレコーディングをしたんです。で、その音源を聴いたVERBALさん本人から1週間後に連絡があって、m-floの5年ぶりのアルバム(『Square One』)に参加しないか?って誘われたんです。もう“うそー! ”って叫びましたよ」

――『ONGAKU2』でセルフカバーしている「THE MUSIC」にもVERBALさんが参加していますね。 「はい。しかも楽曲を提供したのはあの和田アキ子さんですから。アッコさんの最新アルバム『WADASOUL』をトータルプロデュースさせてもらったんですが、スタジオでいっしょに仕事をさせていただいて、すごく勉強になりました。あのパワーは凄い!何て言うか、まさにBIG MAMAって感じです」

――「Searching For You」でNujabesの「Luv Sic Pt2」をサンプリングしていますよね? しかもHydeoutのオフィシャルで。 「実はNujabesのことも来日する前から知っていて、きっかけはアニメの<サムライチャンプルー>だったんですが、あのアニメの世界観と完璧なHIP HOPのサウンドに夢中になりましたね。それがHydeout Productionsからトリビュートのオファーがあって<Searching For You>を作ることになったんです。ここでもひとつ夢が叶えられた。<Searching For You>は評判がよかったので、もうすぐ7インチのアナログで発売します。もう最高ですね」

――最新作の『ONGAKU 2』ですが、選曲のコンセプトを聞かせてください。 「まず日本のヒット曲、誰もが知っている曲という基準で選びました。あとはコラボレーションしたり、楽曲提供したり、いっしょに仕事をしたことがあるアーティスト、たとえばレーベルメイトのMACOをはじめ、シェネル、Crystal Kayもそうですね。どれもリスナーが聴いたことのある曲だと思いますが、英語詞で、アレンジも変えているので新鮮に感じてもらえるんじゃないかな」

――リードトラックは、今が旬の「海の声」ですし、ラストの「ひまわりの約束」にもぐっときました。 「佐野ひなこさんに出演していただいた<海の声>のMVもイメージどおりに仕上がったと思いますし、ソングライターとしてリスペクトしている秦 基博さんの<ひまわりの約束>でアルバムを締めたかったんです。アルバムの最初と最後が夏っぽい曲なのでいい感じに季節感を出せたと思います」

――さて、ひとつづつ夢を叶えてきたマットさんですが、次なる夢は? 「ライブですね。ソングライティングやプロデュースも手掛けつつ、でもやっぱりシンガーとしてステージに立っていたいので。インディーズ時代は小さなDJセットで日本中のクラブを回っていましたし、今でもインストアなんかでもやっていますが、ちゃんとしたバンドセットでライブがしたいと思うようになりました。もうすぐ夏なので、ビーチとか野外のライブもいいですね。2013年と2014年にm-floといっしょにa-nationに出演したんですが、そのときの味の素スタジアムの光景が素晴らしかったんですよ。だからもう一度そういう体験がしたいというのが次の夢です」







文/encore編集部



■マット・キャブ(Matt Cab)

サンフランシスコ出身、日本在住のR&Bシンガー、ソングライター、プロデューサー。2010年『The One』で日本デビュー。2013年、J-POPの英語カバーアルバム『ONGAKU』でメジャーデビュー。2012年、m-floの『Square One』に参加。以来、m-floをはじめ、シェネル、MACO、セレイナ・アン、Crystal Kay、和田アキ子ら名だたるアーティストと共演、楽曲提供も行っている。



matt
Matt Cab『ONGAKU2』
7月27日(月)発売/UICV-1067/2,200円(税別)/ユニバーサルミュージック
1. 海の声(浦島太郎/桐谷健太)
2. 何度でも(Crystal Kay)
3. LOVER(AAA)
4. ラブソングはとまらないよ(いきものがかり)
5. Happiness (シェネル)
6. Love You More(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
7. LOVE(MACO)
8. あなたに恋をしてみました(chay)
9. にじいろ(絢香)
10. 春風(Rihwa)
11. THE MUSIC(和田アキ子)
12. ひまわりの約束(秦 基博)


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