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2019.03.07

大原櫻子『CAM-ON!~25th Anniversary Best~』インタビュー――ここからまたスタートっていう気持ち

えっ!もう5周年?と思わずにはいられない。いまなおフレッシュなイメージのまま、でもふとした瞬間の大人びた表情にはっとさせられたりもして……そんな大原櫻子の感謝の気持ちがぎゅっと詰め込まれたベストな23曲をここに。

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――デビュー5周年を迎えられましたが、振り返って大原さんにとってはどんな5年間でしたか?

「やっぱりあっという間でしたね。というのは、この5年の間に4年間の大学生活もあったので。学業との両立というのは私にとってめちゃくちゃ大きくて、濃厚な時間だったなあと思います」

――初のベストアルバムである『CAM-ON!~25th Anniversary Best~』に収録されている23曲は大原さん自身が選曲されたとのことですが、どんな基準で選ばれたんでしょう?

「まず、23歳になったので23曲を選ばせていただきました。私のスタンスとして、CDじゃなくライブに来てほしいっていう気持ちが影響していて。やっぱり、ライブで披露することによって初めてその楽曲が成り立つというか、そこで楽曲本来の姿が見えるんじゃないかなと思ってるんですよね。なので、ベストアルバムに入れる曲も、ライブでお客さんが笑顔になってくれる曲、その中でもこの曲を楽しんでくれてたなっていうのを思い返しながら選びました」

――収録曲には「明日も」、「卒業」、「ちっぽけな愛のうた」という、デビュー作でもある映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』に登場したMUSH&Co.名義の楽曲もありますし、もしかしたら、大原櫻子名義の曲を1枚にまとめることもできたと思うのですが。

「確かにそれもできたんですけど、やっぱりこの5年間、いろんなタイプの楽曲を歌わせてもらったので、そこは満遍なく入れて多面的なところを見てもらえたらなと思いました」

――曲順はリリース順ではなく、大原さん自身が考えた順番になっているんですよね。

「そうなんです。5年前の楽曲もいまの楽曲も混ぜこぜにして、自分の中で聴き心地のいい、飽きずに聴けるバランスというのを意識しました。それから、アルバムタイトルの“カムオン”って、英語で“さあ行こう!”という意味のcome onの他に、ベトナムの言葉で“ありがとう”という意味も含まれていて。なので、それにちなんだ曲ということで、Disc 1の1曲目を「サンキュー」にしたんです。

――23曲の中には最新曲の「ツキアカリ」が入っていなかったり、逆に「いとしのギーモ」が入ってるんだと思ったり(笑)。

「そうですよね(笑)。正直、23曲を選ぶのは難しくて。本当のことを言えばどれも入れたかったし、それこそ「ツキアカリ」も入れたいなあと思って最後まで悩みました。逆に「いとしのギーモ」はどうしようかなって迷いましたけど(笑)。「のり巻きおにぎり」も入ってるし、ここまでふざけていいのかなと思いつつ、でも両方入れたい!って。私らしい1曲でもあるので」

――そういう中で、いちばん最初に収録を決めたのはどの曲ですか?

「「踊ろう」です。この曲は、それこそさっき言ったように、ライブで盛り上がる曲としてダントツ人気なんですよ。以前のファン投票でも、シングルでもない、アルバムのリード曲でもないのにランキングがめちゃくちゃ高くて。ただ、この曲には振り付けがあって、ライブでもみんないっしょに楽しく踊ってくれていたので、収録曲を決めるときもいちばん最初に浮かびました」

――曲順が時系列ではないことによって、過去の曲と最近の曲が続くこともあるわけですが、だからこそデビュー当時の完成度の高さというのを感じました。

「いえいえ、全然そんなことないです」

――もちろん、ご本人的にはいろいろと気づくこともあると思いますが、変化や進化を感じたところはありましたか?

「変化していいこともあれば、昔のほうがよかったなっていう部分もあります。昔の何がよかったかって、やっぱり何も考えていない真っ直ぐさというか。あと、5年の間でヘンな癖がついちゃったなあみたいなこともありますし……」

――癖?

「アクセントの付け方ですね。言葉を明確に聴かせようと思って、例えばフレーズの頭に少しだけアクセントを付けるっていうのが自分の意識の中にあるんですけど、それが癖づいてるように感じたのがショックだったりして」

――それは今回ベストアルバムを作ったことで気づいたことですか?

「というより、新録したからですね。「明日も」と「卒業」と「ちっぽけな愛のうた」のReprise versionを録ってみて、すごく感じました。その上で、こういう癖はないほうがいいな、と。なので、どうやって取り除いていくかっていうのは、今後の課題かなって思います」

――この5年の間に大原さんは二十歳を迎えられましたが、その過程で、曲の捉え方や楽曲への向き合い方に変化はありましたか?

「歌いたい楽曲が変わったというのはありますね。やっぱり最初は右も左もわからないので大人に任せてやっていた部分があるんですけど、だんだん自分の中でこういう楽曲が歌いたいなっていうのが芽生えて……それこそ、昨年のアルバム『Enjoy』に入っている「joy&joy」なんかは、5年前の自分だったら歌えないと思いますし。私の場合はお芝居の影響というのも大きいので、これまでいろいろな役をやってきたからこそ歌いたい曲というのも出てきたので、この5年いちばん大きく変わったところと言えば、そういう部分かなと思います」

――右も左もわからない状態から、自分の意志や希望が芽生え始めたのは、いつ、何がきっかけだったか憶えていますか?

「初めて作詞に協力した「瞳」が大きかったですね。この曲は第93回全国高等学校サッカー選手権大会の応援ソングになると聞いて、応援歌だったら、より私の気持ちっていうのを入れて説得力のある歌にしたいなと思って、自分から書きたいですって言ったんです。そしたら、自分の言葉っていうのがパッと出てきたて歌えたので、自分の音楽の方向性みたいなものを考えるひとつのきっかけになったかなと思います」

――では、シンガーとしての新しい扉を開けてくれたなと思う曲は?

「「Over The Rainbow」ですね。これは1stアルバム『HAPPY』に収録されている曲で、多保孝一さんが提供してくださったんですけど、初めて聴いたときは、すごく高いキーだなと思って。でも、実際に歌ってみると、こう歌ったら魅力的に聴こえるんじゃないかっていうのをわかって書いてくださっているのが、よくわかったんですよね。当時の私にとっては挑戦曲でしたけど、この曲を歌えるのがすごくうれしくもあり、ハードルが一気にぐっと上がった感覚があります」

――以前、曲ごとにイメージカラーを決めてレコーディングするというお話を伺いましたが、今回のベストアルバムに色を付けるとしたら、やはりパープルですか?

「あ、パープルは、最近自分が着る洋服にパープルが多いなっていうだけなんです(笑)。なので、今回のベストアルバムを色に例えるとしたら……真っ白かな。なんか、この5年間がベストアルバムという形にまとまって感慨深い気持ちもあるんですけど、いい意味で一区切りというタイミングでもあって、ここからまたスタートっていう気持ちもあるんです。何にも染まっていないというか、これから色を塗っていくという意味で真っ白かなって思います」

――今回、改めてこれまでのジャケット写真を拝見したのですが、デビューからずっと元気でポップなイメージだったのが、「キミを忘れないよ」で急に大人っぽくなっていたのが印象的でした。

「あのヘアメイクは私自身、こんな大人っぽいメイクなの!?って感じでした。なんか、大丈夫かな?受け入れてもらえるかな?っていう不安もありましたけど、まあ、いま思えばあれはあれよかったかなって思ってます(笑)」

――今回、初回限定の「ねじねじ」盤には既存の19曲に加え、Reprise versionの3曲を含めた、計22曲のミュージックビデオが収録されていますが、特に印象に残っているMVはありますか?

「うーん……やっぱりいちばん最初の「サンキュー」は、初めてだったこともあって印象に残ってますね。かわいらしくて、おしゃれで、いまでも私の中ですごく好きなミュージックビデオです。ただ、撮影はすごく大変だったんですよ。大学の授業に出てから、午後2時に現場に合流して、夜中2時までって……眠かったなあっていう記憶があります(笑)」

――では、お気に入りのMVは?

「新録した「ちっぽけな愛のうた」のミュージックビデオですね。冒頭をアカペラで歌ってるんですけど、実はあのシーンの撮影は、ちょうど夕陽の時間を狙っていたのと、撮影ができないんじゃないかってくらいすごく暴風の中で行っていたんです。なんとか一発OKで撮れたんですけど、もう、撮れたこと自体が奇跡なんじゃないかってくらい。でも、あの映像が撮れたとき、こんないいシーンはないと思って。本当、いいミュージックビデオが撮れたなと思ってます」

――先ほど、一区切りという言葉もありましたけど、これから先、大原さんがイメージする自分の音楽というのはどういうものですか?

「そうですね……やっぱり、明るさやポップさの中に成長が感じられるものになっていけばいいなと思いますね。それこそ、歌詞の内容とか。まあ、大きく変わるってことはないと思うんですけど、人としての中身というか、それが大人になって行けば行くほど、伝えたいメッセージや歌いたいフレーズは変わってくると思うんです。なので、そこの部分に関してはもっともっと成長していきたいです。でも、私が何を歌で表現したいかってことの根本には、暗い気持ちの人を救ってあげたい、明るい気持ちにさせてあげたいっていうのがいちばんにあるので、そういうポップで明るい曲はこれからも変わらず歌っていきたいと思っています」

――自分の歌で誰かを救いたい、明るい気持ちにさせてあげたいという気持ちは、デビュー当時からの想いでもあるんですか?

「いや、正直最近ですね。もちろん、そういう楽曲もいままで歌ってきてたんですけど、改めて自分はどういうことを伝えたいんだろうと考えたときに、いまみたいな言葉になったというか。ようやく言葉にできたので、その軸はブレちゃいけないなと思っているところです」

――その上で新しいことにも挑戦していきたい、と?

「本当にそうですね。もっともっと深い内容で、ありきたりじゃないフレーズで歌を届けたいし、そのためにも私にしか伝えられない言葉っていうのを私自身探っていきたい。それに、音楽の形態とかも、例えば、お酒を飲みながら聴きたいなあっていうときに、大原櫻子の曲を聴いてみようってなるような、大人の方にも楽しんでもらえる音楽もやりたいですし。そういう幅はどんどん広くしたいなと思っています」

――それこそ、大原さんの場合はミュージカルでそういった楽曲を歌うこともあるんじゃないですか?

「そうなんです。ミュージカルでやっているからこそ、そういう曲を自分の曲でも持てたらって思うんですよね」

――ちなみに、プライベートで挑戦してみたいことはありますか?

「ニューヨークに行きたいですね。実は1年半前に1人で行ったことがあるんですけど、そのときに初めて生でブロードウェイ・ミュージカルを観たんです。それがもう、本当に素晴らしくて!」

――それはもう、半分仕事のような気もしますが(笑)。

「あ、そうですね(笑)。でも、吸収できるものは全部吸収したい!と思って、羽を伸ばしに行くというより、勉強しに行くっていう感覚だったんですよね。いや、もう、本当によくて、すごく刺激をもらいました。なので、プライベートでまたニューヨークに行きたいですし、それこそ将来的にはニューヨークでの仕事もやってみたいなっていう夢があります」

――その前に、大原さんには5月21日から始まる全国ツアー『大原櫻子 5th Anniversary コンサート「CAM-ON!~ FROM NOW ON!~」』という大仕事がありますね。どんなツアーになりそうですか?

「この“FROM NOW ON!”というのは“これからも”という意味なんですけど、何て言うか、未来が見えるコンサートにしたいなと思っていて。もちろん今回のベストアルバムの曲も歌いますけど、自分の曲以外の楽曲にも挑戦する予定で、とにかく盛りだくさん。て、これ観に来てもらわないとわからない感じですね(笑)」

――大原櫻子を丸ごと楽しめる感じ?

「本当にそうなると思います。私自身、かなり集中力が必要なコンサートになるなあと思って、いまからドキドキしてます(笑)」

(おわり)

取材・文/片貝久美子



■大原櫻子 5th Anniversary コンサート「CAM-ON ! ~ FROM NOW ON ! ~」
5月21日(火) 東京国際フォーラム ホールA
5月24日(金) ロームシアター京都 メインホール
5月31日(金) わくわくホリデーホール(札幌)
6月4日(火) 日本特殊陶業市民会館フォレストホール(名古屋)
6月7日(金) 福岡サンパレス
6月13日(木) 東京エレクトロンホール宮城
6月27日(木) 岡山市民会館
6月28日(金) 広島 JMS アステールプラザ 大ホール
6月30日(日) グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)メインホール
7月11日(木) 神戸国際会館こくさいホール



大原櫻子『CAM-ON!~5th Anniversary Best~』
2019年3月6日(水)発売
初回限定「ねじねじ」盤 (CD+Blu-ray)/VIZL-1578/5,500円(税別)
初回限定「ねじねじ」盤 (CD+DVD)/VIZL-1545/5,500円(税別)
ビクター


大原櫻子『CAM-ON!~5th Anniversary Best~』
2019年3月6日(水)発売
初回限定「うねうね」盤(CD)/VIZL-1546/4,500円(税別)
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大原櫻子『CAM-ON!~5th Anniversary Best~』
2019年3月6日(水)発売
通常「くるくる」盤(CD)/VICL-65147/65148/3,500円(税別)
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