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2017.10.23

KATSUYUKI(SPICY CHOCOLATE)×BENI×HAN-KUN(湘南乃風)インタビュー『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONG』

SPICY CHOCOLATEが究極のラブソング・ベストと謳う『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONG』をリリースした。「ずっと feat. HAN-KUN & TEE」他SPICY CHOCOLATE作品の常連でもあるHAN-KUN、新曲「君のことが好きだったんだ feat. BENI, Shuta Sueyoshi(AAA)& HAN-KUN」で初コラボしたBENI、そしてKATSUYUKIという3人が顔を揃えた貴重なインタビューを。

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――SPICY CHOCOLATEとして活動をスタートして23年というこのタイミングでベストアルバム『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONG』をリリースすることになりました。

KATSUYUKI「これまでもアルバムを3つ作ったらベストアルバムを出してたんですよね。なので、今回も『渋谷純愛物語』という、渋谷を舞台に描いた純愛の物語というコンセプトで作ったシリーズを1、2、3と出してきて、その集大成という位置付けです」

――3枚のアルバムから14曲に絞るのは大変だったのでは?

KATSUYUKI「そうですね。いろんな思い入れがある曲ばかりなので……。でも、DISC 1には14曲入れて、初回限定盤BのDISC 2にはMIX CDという形で28曲入れたので、ぎっしり中身の詰まった作品にはなったと思います」

――ベストアルバムには新曲「君のことが好きだったんだ feat. BENI, Shuta Sueyoshi(AAA)& HAN-KUN」が収録されています。ボーカリストにこの3人を選んだ理由は?

KATSUYUKI「BENIさんはずっと昔からいっしょに曲を作りたいなと思っていて、実際何回かオファーをさせてもらっているんですが、ただ、BENIさんはもちろん、やっぱりみなさん忙しいですからね。それが今回、BENIさんとタイミングが合って。そこから、BENIさんといっしょに歌ってもらうのは誰がいいかな?って考えて、まずはAAAのSueyoshi君。AAAは前にもSKY-HIさんや宇野実彩子さんといっしょにやらせてもらっていて、彼らの音楽やライブを観て、BENIさんと歌うならSueyoshiさんがいいかなと思ったんです。さらに、今回はSPICY CHOCOLATEの集大成とも言えるベストアルバムなので、僕たちのベースにあるレゲエのヴァイブスを注入してもらえるアーティストはHAN-KUNしかいないでしょっていうことになりました」

――KATSUYUKIさんから見たBENIさんの魅力って?

KATSUYUKI「何と言っても歌がうまいですし、存在そのものも素敵ですし。曲を作りたいですって昔から言っていたので、念願が叶ってすごくうれしいです。やっぱり、思ってないと実現しないし、それを口に出さないと形にならないっていうのがあるので……。どんなに無茶なことでも、思ったことは口にする。それが今回実りました」 ――HAN-KUNさんは、SPICY CHOCOLATE作品に参加するのはこれで5曲目になりますが、おふたりのファーストコンタクトは?

HAN-KUN「SPICY CHOCOLATEとの出会いは、それこそ自分がマイクを握る前ですね。お客さんとして観に行っていて。そのシーンの大先輩って感じでした。その後、知り合いを介して、自分がマイクを握らせてもらうようになってから現場でお会いして、お話しさせていただくこともあったんですけど、本当、雲の上の人みたいな感じでした」

KATSUYUKI「当時は僕もビリビリビーム出してたからね(笑)」

HAN-KUN「そうでした(笑)」

――作品をいっしょに作るようになってからは、その印象も変わりましたか?

HAN-KUN「そうですね。でも、いっしょに作品をやらせてもらう前から、現場でお会いしたときにお互いの音楽観を話すこともあったので、いっしょにやるようになっても――こんな言い方は失礼かもしれないですけど――意外とスムーズだったというか。SPICY CHOCOLATEのみなさんは、すごく的確に指示してくれるからわかりやすいんです。プロデューサーとアーティストって立場で考えると、すごくやりやすい現場だと思います」

――相性がいい?

HAN-KUN「そうですね……って、一方通行だったら怖いですけど(笑)」

KATSUYUKI「両想いです(笑)」

――よかった(笑)。

HAN-KUN「告白しちゃいました(笑)」

――KATSUYUKIさんから見たHAN-KUNさんの印象は?

KATSUYUKI「いちばん初めに録ったのはもう10年ぐらい前なので長い付き合いなんですけど。思い返すと、HAN-KUNが相手だからこその無茶ぶりがあった(笑)。でも、僕らが無茶ぶりしても、HAN-KUNは何かしら形にして僕たちが望んでいるものを必ず持ってきてくれるので、すごく信頼しています」

――今回、初コラボのBENIさんは、SPICY CHOCOLATEに対してどんな印象をお持ちでしたか?

BENI「楽曲はずっと聴かせていただいてますし、本当、いろんなところで流れている名曲の数々を生み出しているっていうイメージでしたね。曲もストレートで、シンプルで、1回聴いただけでメロディーと歌詞が伝わってくるので、自分もこういう曲が書けたらいいなって思いながら聴いていました。けど、今回のお話をいただいてレコーディングに行くときは、ちょっと怖い人なのかな?って(笑)」

KATSUYUKI「ヴァイブスがそうなのかな?だいぶ消してるんですけどね(笑)」

BENI「あはは!だから今、HAN-KUNの話を聞きながら、その気持ちわかる!って思ってました(笑)。でも、実際はすごく優しくて」

KATSUYUKI「和気あいあいだったよね(笑)」

――新曲にオファーされた感想は?

BENI「ベストアルバムという大きなタイミングで声を掛けていただけで、うれしかったですね。それに、私にとっては久しぶりのコラボだったので、どういうブレンドの曲ができるかなって、すごくわくわくしました」

――BENIさんとHAN-KUNさんは、今回が初顔合わせですよね?

HAN-KUN「そうですね。フェスの会場などではお会いしてましたけど、こうやっていっしょにできる機会はなかなかないので。そもそもこの3人でやろうなんて、たぶん俺がやってるプロジェクトでも、考えつかなかったと思うし。でも、KATSUYUKI君たちが導いてくれたおかげで、こうしていっしょにやれてるし、楽曲を聴き返してみてもすごく真っ直ぐなものができたなって。自分たちの作品でありながら、ちょっと照れながら聴いちゃうみたいな部分もあったりして(笑)。ある意味、自分たちを客観的に見る機会になったのも、やっぱりこのメンツだからなのかなって思うので、すごくいい経験でしたね」

――SPICY CHOCOLATEの楽曲には、コラボレーションの妙があると常々思っていたんですが、ボーカリストの選定は毎回どうやって行っているんですか?

KATSUYUKI「いちばんは、自分たちがやりたい人ですよね。そのためには、その人がどういう楽曲を作っているかとか、どういうライブをやっているのか、どういうメッセージを発信しようとしているのかを見てオファーさせてもらってます」

――楽曲の準備はどの段階で?

KATSUYUKI「変幻自在ですね。音ありきで誰に歌ってもらうかって探すときももあるし、メンツが決まってからの音作りもあるし。今回はメンツと音、テーマありきって感じでした」

――「君のことが好きだったんだ」のテーマは告白ですね?

KATSUYUKI「はい。ベストアルバムに入れる新曲ということで、テーマを何にしようかものすごく悩んだんですよ。で、実は『渋谷純愛物語』シリーズの中で、今まで告白をテーマにした曲がなかったんです。それならってことで。リリックはみんなで考えつつ、HAN-KUNのパートはHAN-KUNに書いてもらいました」

――楽曲を聴きながら、友達だったふたりが本当の気持ちに気付いて、相手に想いを伝えるまでのストーリーにキュンとしました。

BENI「照れくさい想いだったり、それを言葉にすることって、すごく怖かったり、言いにくかったりしますよね。でも、歌だと言えるんです(笑)。なので、私も歌いながら、そういう想いを思い返したりしてましたね。きっと聴いてくれるみなさんも、恋愛の始まりとか、何かが始まるときに踏み出す勇気を思い出すんじゃないかな」

――HAN-KUNさんの歌詞は男性側の想いですが、それがまたすごくスイートですよね。

HAN-KUN「スイートっていい響きですね(笑)。でも本当、歌にすると言えちゃうって、それに尽きると思います。KATSUYUKI君からも、素直な想いを歌にしようよって言われてたので。僕の役割りとしては、内面の自問自答のような、言葉になっていないメッセージだと思うんですよね。それを自分に言い聞かせて言い聞かせて、勇気に変えて口にしようっていう。だから、敢えて繰り返しの表現をしたりしました」

――HAN-KUNさんにとって、SPICY CHOCOLATE作品でのレコーディングや曲づくりはどんなものですか?

HAN-KUN「いつも何も決めないでスタジオに入って、最初にいろいろ話してイメージを共有したら、あとはその勢いでブースに入って、その日で録りきる。そうしようって決めたわけじゃないんですけど、自然発生的にそうなってて。だから、鮮度が高いまま作品になってるんですよね。俺もKATSUYUKI君たちと話しながら生まれてくるものが楽しみだし、逆に自分自身でも何が生まれるかわからない。現場によっては、なんとなく考えながらスタジオに行ったりすることもあるんですけど、SPICY CHOCOLATEの現場は一切考えないで行く。自分に降りてくるメロディーや歌詞との出会いがすごく楽しみなんです」

――それは湘南乃風の現場とはまた違うものですか?

HAN-KUN「ちょっと違うかもしれないですね。僕たちは4人のメンバー全員がボーカリストなので。まず脳ミソをひとつにするのが大変(笑)」

――SPICY CHOCOLATEはレゲエというジャンルにポップさを取り入れて、リスナーの幅を広げた立役者だと思います。一方で、レゲエには脈々と引き継がれてきた流儀みたいなものもあるし、葛藤もあったのではないかと想像したりもするのですが。

KATSUYUKI「まず、僕は人生をレゲエによって救われたと思ってるんですね。レゲエに出会っていなかったら、どんな人になっていたんだろう?っていう恐怖もあって。だから、レゲエに出会えて本当によかったなって、恩義を感じてるんです。と同時に、その恩義を返していかなきゃいけないなって。そのためにはどうしたらいいか?レゲエという音楽をひとりでも多くの人に知ってもらう、興味をもらうことだなと思っていて。そうやって辿り着いたのが今のスタイルだったんです。だから、すごく自然な流れで今に至ったというか……」

――そういうSPICY CHOCOLATEのスタイルは、同じフィールドに立つHAN-KUNさんにはどう映っているのでしょう?

HAN-KUN「いろんな考え方があると思うし、いろんな考え方があっていいと思ってて。実際、ジャマイカ本土でも今はいろんな形のレゲエが存在してて、ダンスホールレゲエは、現地のベテランアーティストから“あれはレゲエじゃない”と言われたりもしてるんです。でも、結局は自分がその根底にある音楽を愛してるかどうかだと思うんですよね。KATSUYUKI君たちみたいに、その音楽に恩を返しながら自分も羽ばたいていくことが大切だし。そういう意味では、KATSUYUKI君と同じ気持ち。やっぱり、自分たちの音楽を知ってもらえることがいちばん大切で、それがないと何も始まらない。KATSUYUKI君も表向きはすごく入りやすい形を提案して、多くの人に心を開いてもらって、いざ入ってきたら“来たな。しめしめ”みたいな(笑)。得意のミックスCDとかでどんどんハメて、最終的にはレゲエの深いところまで連れてゆくっていう。

KATSUYUKI「そういうことです(笑)」

HAN-KUN「大切なポジションにいると思います」

――BENIさんも、ジャンルは違えどSPICY CHOCOLATEの姿勢に共感するものがありますか?

BENI「そうですね。私の場合は小さい頃から本当にジャンルレスに音楽を聴いて育ってきたので、こういうジャンルだから聴く/聴かないみたいにはなってほしくないなって思うし、私自身すごくハイブリッドだと思っていて。だから、ふだんも“自分はこういうジャンルです”とは言ってないんですね。音楽って、音を楽しむって意味じゃないですか。だからそういう気持ちで聴いてもらえる音楽を作っていきたいなと思ってます」

――今回もBENIさんが参加されていることで、ふだんレゲエを聴かない人も手に取るきっかけになりそうですね。

KATSUYUKI「そうですね。たくさんの人に聴いてもらえるチャンスかなって思います」

――そうなると、みなさんが揃ったステージが観たいなと思うのですが……。

KATSUYUKI「ですよね。でもBENIさんもツアー中だし、HAN-KUNもツアー中だし、Sueyoshi君も……って、スケジュールを合わせるのが大変なんですよ」

BENI「そう言えば、この前、私の高知公演の前日にHAN-KUNが高知にいたんだよね」

HAN-KUN「本当?ニアミスしてたんだ……待ってればよかった(笑)」

BENI「そしたら勝手にふたりでこの曲を歌えたのに(笑)」

KATSUYUKI「それ最高じゃないですか(笑)」

――4人揃ってのライブの予定はないんですか?

KATSUYUKI「いつかやりたいなとは思ってるんですけどね。SPICY CHOCOLATEの楽曲は結構そういうのが多いんですよ。レコーディングするのが精いっぱいで、ライブをするところまでなかなか辿り着けないんです(笑)。だから、昨年ライブで披露したHAN-KUNとAK-69とYU-Aちゃんの「信ジルモノ」も、4年とか5年越しでようやく実現したという(笑)」

――気長に待っています。

KATSUYUKI「そうですね。だから、みんなが40歳ぐらいになったときに集まってライブするとか、そういうことがあるかもしれない。でも本当、いつかいっしょにやれたらいいね。やっぱり思うことが大切ですから。僕も楽しみにしています」

(おわり)

取材・文/片貝久美子
写真/encore編集部





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2017年10月11日(水)発売
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2017年10月11日(水)発売
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2017年10月11日(水)発売
通常盤(CD)/UICV-1085/2,500円(税別)
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