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2017.05.30

AZUインタビュー——『AZU SINGLE BEST + 〜10TH ANNIVERSARY〜』に見る10年の軌跡

2007年、「CHERISH」でメジャーデビューしたAZU。クラブシーンで活動していたデビュー前夜からSEAMOがフックアップ、2008年の「時間よ止まれ feat. SEAMO」も話題になった。2009年の「いますぐに・・・」でその人気を確かなものにすると、以来多くのタイアップやコラボレーションを手掛けながら10周年を迎えることになった。彼女自身の言葉で振り返る10年、そしてこれからの10年。

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——デビュー10周年おめでとうございます。

「ありがとうございます」

——10年前の5月30日のことって覚えていますか?

「当日は結構バタバタしてたので、あんまりこう、今日デビューしたんだ!みたいなのはなかったかなあ。どちらかというと、デビューすることが決まった時のほうが印象に残ってます。私の恩師であるSEAMOさんのライブのステージ上で知ったんですよ」

——本当ですか!? それまで何も知らされずに?

「そうなんです。それまで何度か、当時住んでいた大阪から東京に行って、レコード会社の人に音源を聴いてもらったりはしてたんですけど、デビューしましょうみたいな話はまったくなくて。SEAMOさんにも、“手応えどうなの?”、“いや、ちょっとわからないです”みたいな感じで相談してたくらいだったんです。そしたら、SEAMOさんのライブで……忘れもしない、12月24日のクリスマス・イブだったんですけど、フィーチャリングで参加していた私を呼び込む時に“AZUのメジャーデビューが決まりました!”って。“嘘でしょ!?”みたいな(笑)。いつもならフェイクで登場するところを、“ちょっと待って待って待って!”って言いながら出ていきました(笑)。嬉しい気持ちと、このタイミングなの!?という気持ちが入り交じってましたね。でも、SEAMOさんはもちろん、会場のお客さんたちからも“おめでとう!”と言ってもらえたことは、今でもすごく覚えてます」

——その日からの10年、長かったですか?短かったですか?

「あっという間でしたね。本当、10年って短い。10周年と聞いて、みんなすごいねって言ってくれるけど、自分的にはまだまだ。ここがやっとスタートラインなんじゃない?って感覚になってます。ここからシンガーとしてどうやってやっていくのかとか、ミュージシャンとしての生き様をどう刻んでいくのかとか、そういう感じなのかなって」

——10周年を記念したベストアルバム『AZU SINGLE BEST + 〜10TH ANNIVERSARY〜』をリリースしましたが、これまでのシングルを改めて聴いてみた印象は?

「すごい私、歌下手やなあって(笑)。歌い方が変わったなっていう発見もありましたけど、それよりも、とくに若い時はヘタクソだなあって。本当、よくデビューさせてもらえたなって思います(笑)」

——AZUさんの中でとくに思い出深い曲は?

「「いますぐに…」は、私のことをたくさんの人に知ってるもらえるきっかけになった楽曲だと思うんですけど、実はこの時期、デビューの頃からあったポリープを切る手術をしたんですよ。手術することにした時、まだデビューして3枚しかシングル出してないし、アルバムも出してないのに、私このまま終わっちゃうんじゃないの!? っていう不安がすごくあって。ちゃんと歌えるかな?とか、もとどおりになるかな?とか。「いますぐに…」は、入院中から療養中にかけて書いた曲なので、すごい思い入れがありますね」

——歌いたいという想いがより強くなっていた時期でもあった?

「そうですね。今すぐ歌いたい!って気持ちをストレートに書いた曲なんですけど、復帰してから最初の曲ということもあって、スタッフの人たちからは、もうちょっとパンチのある楽曲のほうがいいんじゃないかと言われたりもして。今でこそストレートな歌詞は当たり前ですけど、当時はもっと抽象的な歌詞が主流だったんですよね。でも、わたし的には変な自信があって、絶対にヒットすると思うのでお願いします!と頼み込んでリリースさせてもらったんです。配信で先出ししたら、たくさんの方に聴いてもらえて……」

——自信があったんですね。

「そうですね。それに、自分の中では新しい挑戦でもあったんです。ポリープを除去したことで声も少し変わったし、歌いやすくなったぶん、歌い方にも変化が表れてて。それ以降の曲も、この曲から結構変わったと思うので、自分的にはすごく転機になった曲だし、いろんな人にAZUっていう存在を知ってもらえた、大事な曲でもあります」

——AZUさんの曲って、とにかく女の子の共感を呼ぶものが多いと思うのですが、歌詞はどんな風に書いてるんですか?

「結構リアルなことしか書いてないんですよね、私。例えば、友達が失恋したとか、仕事で失敗したって話をちょっと参考にさせてもらって、そういう子たちに向けた応援ソングを書いたり、最近彼氏ができてラブラブなんだよねっていう自分の心情を書いたり(笑)。妄想で書くことはあんまりなくて、基本的にはリアルに自分が感じていることや、体感したことを書くようにしています」

——書けなくて困ったみたいなことはありますか?

「それが、ないんですよ。書くのも早いので、スタッフのみんなも褒めてくれるくらい(笑)。私の場合、だいたいが曲先行なんですけど、曲ができた時点で、そこで描くストーリーが決まっちゃうんです。頭の中で映像が浮かぶというか……」

——脳内ミュージックビデオですね(笑)

「そうですね。だから、MVを作るのもすごく簡単(笑)。主人公は女の子でとか、場所は海でとか、結婚式が見えるなあとか。私、友達とか知り合いがすっごく多いんですけど、そういう人たちの話を毎日のように聞いているので、友達のイメージが出てきたり、誰かが話してたことを思い出したり……そうやって歌詞を書くことが多いですね」

——これまでさまざまな出会いがあったと思うんですけど、SEAMOさんとの出会いは特別だったと思います。今作にも「時間よ止まれ feat. SEAMO」、「YMD♡ Co. SEAMO」が収録されていますね。

「安定のSEAMOさんって感じですよね(笑)。ファンの人からも、いっしょにやってほしいという声がすごく大きかったりして。やっぱり、SEAMOさんがフックアップしてくれたから私がいると言っても過言ではないので、やりやすいというか、すごくフィットするなって思います。ライブでご一緒することも多くて。それこそ先日はモーション・ブルー・ヨコハマで行われたSEAMOさんのスペシャルライブにゲスト出演させてもらったんですけど、そういう時はどちらかの楽屋でずーっと喋ってます(笑)。いつも“うるさい!”って言われますけど(笑)。うちのダンサーとかも仲良くて、みんなでいっしょにいるっていうのが普通なんですよ」

——そういう仲のいい友達やミュージシャン仲間とともに歩んだ10年ということですね。

「いま、いっしょにいてくれる友達や、ミュージシャン仲間は宝物ですね。2015年に出した『Co. Lab』というコラボレーションアルバムは、本当に仲のいいアーティストの友達に、私から声を掛けてやってもらったりしたんですけど、すごく刺激をもらってます。今回も、大親友の指田フミヤくんに協力してもらってて」

——新曲の「Thank you」ですね?

「はい。サッシーとは、もう“ねーちゃん”、“弟”って呼び合う仲なんですけど、2月ぐらいにサッシーが“ねーちゃん、10周年、何かやらないの?いっしょにやろうよ”って言ってくれて。“あ、本当に?じゃあ曲、書いてよ”、“書く書く!”みたいなノリから始まったんです」

——ふたりでゼロから作っていった感じですか?

「そうですね。どんなのにする?みたいなところから。私は、やっぱりこの10年の、ファンの人たちや仲間、スタッフ、家族に感謝の気持ちを込めた歌詞を書きたくて。叩きで書いた歌詞をまず送って、そこから曲のイメージはどういう感じにしようかって感じで、2人でやりとりして作っていきました」

——10年ぶんの気持ちが詰まった歌詞なんですね。

「そうですね。でも、歌詞だけはちょっと悩みました。サビのフックがなかなか決まらなくて。そこは唯一、悩んだ部分でしたね」

——「愛をくれる人が『歌え』と背中を押すの」というフレーズなんかは、AZUさん自身が感じていることなんだろうなあって、想像してました。

「いままで、歌って、歌ってって言ってくれる人がたくさんいて。本当、みんなからの“歌ってほしい”という言葉に、何度も背中を押されてきたなあって気持ちから生まれた言葉ですね」

——歌うのをやめようと思ったことはありますか?

「それは1回もないかな。デビューする前、インディーズの頃はありましたけどね。私、インディーズで10年やってて、その間に何度もオーディションを受けて、最終選考までは残るけど結局ダメで。私才能ないのかな?って思ったこともあったし、クラブシーンで歌っていても、これって意味あるのかな?って思ったり。そういう状況の中では、何度かやめようかなって思うことはありました。けど、その時もまわりの仲間やファンの人たちが、“がんばれ!絶対メジャーデビューできるよ!”って背中を押してくれたんですよね」

——そのインディーズの10年があったから、メジャーでの10年もがんばれた?

「どうでしょうね。ダメって言われるまではやろうと思ってたから。ジャッジを下すのは私じゃないなっていう。スタッフの人とかが、もうダメだよ、できないよって言うまではやるって、最初に決めてスタートしたんです。だから、メジャーデビューした後は、悩むことはあったけど、自分からやめようと思ったことは一度もないんです」

——さて、新たな10年に向けてAZUさんが目指すのはどんなものですか?

「自由に歌える環境を作っていけたらいいなと思ってます。今までは、会社というものがあって、自由にできないからこそ10年できたっていう部分もありますし、その分、しっかり守られてたとも思うんですよ。けど、10年経って、もう少し自由に、自分がやりたい環境でやれることがあるかもなっていう想いがあって。例えば、誰かといっしょに曲を作ったり、ライブをしたりっていうのもそうですし、もっと歌いたいと思ったときに、ぱっ!と歌える環境を作っていけたらいいなと」

——いまインタビューさせていただいているこの場所、バー「L(エル)」もそうした環境のひとつかもしれませんね。

「そうですね。なんか、みんなが集まれる場所が欲しくて、このお店を始めたんですけど。これも、もしデビューしてすぐって段階だったら、たぶんできてなかったと思うんですよ。10年経ったからこそというか。ここでライブもできますし、こんなふうにマイク1本とギターか鍵盤があれば歌えるみたいな感じで、仲のいいミュージシャンとのセッションとかライブを定期的にやれたらいいなと思ってるんです」

——ではプライベートの目標は?

「実は私、結婚するんです。いま、婚約中でして(笑)」

——えっ!そうなんですか?おめでとうございます!

「ありがとうございます!なので、プライベートでは子供が欲しいなって。なんか、子供ができたらまた自分も変わってきそうで、それも楽しみなんですよね」

(おわり)

取材・文/片貝久美子



■AZU 10周年記念シングルベスト発売記念リリースイベント

6月3日(土)13:00〜 HMV&BOOKS TOKYO
6月4日(日)12:00〜 タワーレコード横浜ビブレ店
6月11日(日)13:00〜 タワーレコード名古屋パルコ店
6月18日(日)15:00〜 「Hoop Special Live」あべのHoop 1Fオープンエアプラザ



AZU『SINGLE BEST + ~10th Anniversary~』
5月31日(水)発売
BVCL-805/806/3,241円(税別)
アリオラジャパン


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