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2017.03.22

丸本莉子『ココロノコエ』インタビュー——ありふれた日常を切り取った歌を作りたい

2016年12月のミニアルバム『誰にもわからない〜何が幸せ?〜』から半年を待たずにリリースされた丸本莉子のニューアルバム『ココロノコエ』。聴くものを引き込む彼女の歌声、そして心という言葉をテーマに描き出すありふれた日常とは?

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——丸本莉子さんのルーツミュージック、あるいは音楽に目覚めたきっかけは?

「小さい頃、お母さんとお父さんが聴いていた歌謡曲ですね。松田聖子さん、玉置浩二さん、郷ひろみさん……両親も私もカラオケが大好きだったんですよ。私は、よくお母さんの真似をして歌っていましたね」

——10代以降はどうでしょう?

「そのときどきで流行っていたものを聴いていて、ORANGE RANGE、倖田來未さんあたりの曲を覚えては歌っていました。それが中3とかそれくらいの時期。なんとなく、この人っていうよりは、ヒットソングをかたっぱしから歌う感じで。その頃は洋楽は全く聴きませんでしたね」

——では、シンガーとしてデビューしてから、誰か気になるアーティストはいますか?

「宇多田ヒカルさんが復活して出された『Fantôme』の曲はすごく素敵だなと思いました。私もああいう曲を作れたらな、と。男性だと秦 基博さん。あの声が何とも言えず好きです」

——声といえば、丸本さんの声も、それ自体が丸本莉子というアーティストのシグネチャーになっているというか、ストロングポイントだと思うんですが。

「声に特徴があるということは自分でもよくわかっていて、小さい頃から、他の子よりも声が低くて、それがコンプレックスだったんです。でも中2でギターを弾くようになって、高2でストリートライブをするようなると、“誰にも似てない声だね”って言われるようになって——好きか嫌いで言うとあまり自分の声が好きではないんですけど——うれしいなと思うようになりました」

——たとえば「誰にもわからない」の歌い出しのトーンは、ハッとさせられるというか、すごく印象に残ります。

「ありがとうございます。メジャーデビューのときも声に特徴があるから、ハイレゾ音源で出そうって言ってもらって。私も表現の手段としての声を意識するようになりました。息遣いとか、声の出し方でがらっと印象が変わるので」

——ついに1stアルバム『ココロノコエ』のリリースとなりますが、アルバムを作り終えた今の感想を聞かせてください。

「制作期間がタイトだったので大変でした(笑)。だからレコーディングが終わったときはすごくうれしかったんです。でもそれからだいぶ時間がたって、今は、早く皆さんに届けたいなという気持ちですね」

——2016年12月に3rdミニアルバム『誰にもわからない〜何が幸せ?〜』をリリースしたばかりですが、本作はその完成後にレコーディングしたんですか?

「『誰にもわからない〜何が幸せ?〜』を仕上げて、すぐにアルバムの制作に着手しました。レコーディングは実質2ヵ月くらいでしたが、2年前からアルバムリリースに向けて曲作りをしてきたので、2ヵ月かけて最後の仕上げをしたっていう感覚ですね」

——『ココロノコエ』というタイトルは?

「アルバムの1曲目に収録した「ココロ予報」が私のデビューシングルなんですが、それからずっと心という言葉が、私の中で大切なテーマになっているのかなと感じていて。アルバムを作り終えて思ったのは、ふだん面と向かって言えない言葉も素直に言えるっていうのが歌のいいところだなって。ありふれた日常を切り取った歌を作りたいんだという気持ち——あたりまえのように思えることも、あたりまえじゃないんだよって——でもそういうことって恥ずかしくてなかなか言えないじゃないですか。そういう心の声を表現したアルバムなんです」

——過去にリリースされたシングルをすべて収めた、いわばベスト盤的なアルバムになりましたが、リード曲というか、アルバムの核になっている曲は?

「デビュー曲の「ココロ予報」と最新シングルの「誰にもわからない」の2曲は私の原点と未来を感じてもらえると思うので、アルバムの中でも象徴的な存在になっていると思います」

——「やさしいうた」はイントロがついて、オリジナルのバージョンよりもずっと繊細な感じになりました。

「イントロ部分が変わっただけで、だいぶ曲全体の印象が変わったと思いますし、前後に並んだ「夜を泳ぐ」、「今だけの永遠」が強い歌なので、そう感じさせるのかもしれませんね」

——「夜を泳ぐ」、「今だけの永遠」、「愛は」、「あたし」、「この風に乗せて」は書きおろし曲ですね。

「はい。「今だけの永遠」は高校生のときに作った曲で、歌詞は半分くらい書き直したんですが、メロディーはそのときのままなんです。これ単体でリリースしたいくらい気に入ってる曲なんですが、1stアルバムということで思い切って入れてみました」

——「あたし」は、テンポも、ブラスセクションとピアノのスイングする感じもいいですね。歌詞は鬱屈しているんですが、最後の瞬間に吹っ切れていそうな展開にもわくわくさせられます。

「ありがとうございます。シングル曲は、より多くの人に聴いてもらえるように突き詰めて作るんですが、アルバム曲はもっと自由に作っていて。特にこの曲なんかは、すごく無邪気に歌った感じですね」

——「ガーベラの空」の“前の彼氏のマグカップを”から“レモンを浮かべてあげた”のくだりが素敵ですよね。

「「ガーベラの空」は、初めて作詞家さんと共作した曲なんです。まさにその部分の歌詞は、藤林聖子さんのアイデアなんですが、私から見ても、“ああ、きっとこういう女性がもてるんだろうな”って思いましたね(笑)。だからちょっとそういう小悪魔的な女性をイメージして歌っています」

——作詞家さんとの共作する場合は、どういう手順で作業を進めていくんですか?

「だいたいは、私が曲と歌詞の原型を作って作詞家さんに渡すという手順ですね。「誰にもわからない」はちょっと修正した程度、「夜を泳ぐ」はがらっと変わって返ってきたり、共作の割合はさまざまですね。でも私がその曲で伝えたいテーマの部分は変わっていないし、むしろもっと伝わりやすい詞に仕上がりますから、作詞家さんとの共同作業はすごく勉強になりますね。さりげない言葉だったり表現に、ぐさっと刺さる力があるということに気付かされました」

——「この風に乗せて」はチアーソングという趣きですが、この曲は恋愛がモチーフになっていないし、アルバム中でもちょっとニュアンスが違う感じがしますね?

「最初はストリングスが入っていたんですが、男性の主人公をイメージして書いた曲なので、バンドサウンドで力強い曲に仕上げました。何回かライブでも披露しているんですが、ライブ映えするというか、盛り上がりますね。私は今26歳なんですが、新人でもなく管理職でもなく、同世代のサラリーマンのストーリーを想像しながら描きました」

——ああ、なるほど一人称が「僕」になっていますね。

「ずっと書きたいなと思っていた曲のモチーフではあるので、やっとかたちにできたなと。新橋とか有楽町とか田町とかビジネス街のストリートライブで、足を止めて聴いてくれていた人たちを応援する前向きな曲があったらいいなというのがきっかけになっていますね」

——唯一のカバー曲、小田和正さんの「言葉にできない」は?

「以前、いであやかさんとのツーマンライブで「言葉にできない」をカバーしたことがあって、これまで中島みゆきさんの「糸」、荒井由実さんの「やさしさに包まれたなら」とカバーしてきたので、男性アーティストの曲に挑戦しようと。ただ、もとが名曲だけに、どう私らしさを出していくかというのが難しかったですね。小田さんの原曲の特長はリバーブ感にあると思うんですが、私はそれを削って、からっとした雰囲気で歌ってみました。この曲を歌ってみて、初心に帰ったというか、ただ歌が好きで歌っていた子どもの頃の気持ちを思い出しましたね」

——いであやかさんとのツーマンは月見ル君想フの「満月の夜の丸本さん家」ですね?

「「満月の夜の丸本さん家」は、文字どおり、ライブハウスを私の家に見立てたライブイベントで、リラックスした雰囲気が気に入っています。今後は、友だちや気になるアーティストさんにオファーして、シリーズ化していくといいなと思っています」

——今後のライブやツアー、イベントなどの予定は?

「『ココロノコエ』リリース当日の3月22日はタワーレコード渋谷店で、25日はタワーレコードNU茶屋町店、26日はイオンレイクタウンmoriでインストアライブとサイン会を開催します。あと、そろそろストリートライブも再開したいですね」

(おわり)

取材・文/アンコール編集部



■ライブ/イベント INFO
「『ココロノコエ』リリース記念インストアイベント」(ミニライブ+サイン会)
3月22日(水)18:30〜@タワーレコード渋谷店
※観覧無料、イベント参加券配布対象店舗はタワーレコード渋谷店

3月25日(土)12:00〜@タワーレコードNU茶屋町店
※観覧無料、イベント参加券配布対象店舗はタワーレコード梅田NU茶屋町店、梅田大阪マルビル店、難波店、神戸店、京都店、あべのHoop店

3月26日(日)13:00〜、15:00〜@イオンレイクタウンmori
※観覧無料

「満月の夜の丸本さん家 Vol.2」
4月12日(水)@月見ル君想フ
http://www.moonromantic.com/?cat=20
出演:丸本莉子、fumika、リリィ、さよなら。



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