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2017.01.31

アクセル、スラッシュ、ダフ・マッケイガンがリユニオン!ガンズ・アンド・ローゼズ@横浜アリーナ

“生きている限りありえない”と言わしめたGN’R奇跡のリユニオンツアー。京セラドーム大阪公演を経て、いよいよ関東上陸を果たしたガンズ・アンド・ローゼズの横浜アリーナ公演を増田勇一のレポートでお伝えする。

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1月21日に京セラドーム大阪で開幕を迎えたガンズ・アンド・ローゼズ(以下GN’R)のジャパンツアーが、真冬の日本列島に極上の熱をもたらしている。大阪とは演奏曲目を一部変更/追加して行なわれた22日の神戸ワールド記念ホールでの公演を経て、バンドはいよいよ首都圏に上陸。1月25日には横浜アリーナにその雄姿を現した。

オープニングアクトに起用されたBABYMETALの熱演が終了し、少しばかりのインターバルを経てGN’Rがステージに登場したのは午後7時40分を過ぎた頃のこと。ほぼ定刻である。かつては開演時刻の遅延が取り沙汰されることの多かった彼らだが、現在は違う。これまでのいずれの公演でも、開演の遅れはほとんど生じていない。

1987年発表のデビュー作、『アペタイト・フォー・ディストラクション』に収録の「イッツ・ソー・イージー」で幕を開けたショウは、「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」や「ユー・クッド・ビー・マイン」といった数々のヒット曲を網羅しつつ、スラッシュやダフが参加していない「チャイニーズ・デモクラシー」(2008年)からの楽曲も4曲ほど織り交ぜながら進行。それらの楽曲が現在の顔ぶれにより料理されることで、また新たな味わい深さを増していたことも印象的だった。映像を駆使した今日的演出を伴いながら繰り出される思い入れ深い楽曲たちの織り成す緩急に富んだドラマは、客席を埋め尽くしたオーディエンスの興奮を途切れさせることがなかった。さらには、大阪や神戸では演奏されなかった「ユースト・トゥ・ラヴ・ハー」や「マイ・ミッシェル」が披露されるという、歓迎すべき変化も。公演を重ねながら演奏楽曲が増えていくというのは過去のGN’Rにもみられた傾向ではあるが、これは彼ら自身が好調を実感できている証でもあるのだろう。

また、お馴染みのオリジナル曲の合間に披露されるカヴァーや、ジャム・パートなども見逃せない。「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」に先駆けてのギター・ソロ・タイムにスラッシュが映画『ゴッドファーザー』のテーマ曲を弾くことはよく知られているだろうが、今回のツアーでは「ノーヴェンバー・レイン」の導入部分でピンク・フロイドの「あなたがここにいてほしい(ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア)」が演奏されていたりもする。お馴染みの「リヴ・アンド・レット・ダイ」(ウイングス)、「天国の扉」(ボブ・ディラン)ももちろん登場するし、ダフがヴォーカルをとる場面で披露されるのはジョニー・サンダースとミスフィッツのカヴァーのメドレーだ(神戸公演ではミスフィッツではなくザ・ダムドの楽曲だった)。加えて、アンコール時の定番曲のひとつになっているのがザ・フーの「ザ・シーカー」。こうした趣向のひとつひとつも見逃せないところだ。

ステージ中央にアクセル・ローズ(vo)、その左右にダフ・マッケイガン(b)とスラッシュ(g)が並ぶという光景だけでも、ファンにとっては奇跡に等しい出来事といえる。なにしろこの3人がステージ上に揃うのは、日本では1993年以来24年ぶりのこと。古くからのファンがこの瞬間を待ち続けてきたばかりではなく、GN’Rが不在の時代に彼らの存在を知った世代も飢餓感を募らせてきたのだ。ただ、重要なのはそこに渦巻いていた熱狂が、懐かしさにばかり起因するものではないということだろう。GN’Rが“今”のバンドとして生き、誰も観たことのない光景を目の前に繰り広げている――そのさまにオーディエンスは興奮をおぼえていたに違いない。

アンコール最後の「パラダイス・シティ」を歌い終えたアクセル・ローズが「グッド・ファッキン・ナイト!」と叫び、それまで手にしていたマイクロフォンを客席に放り投げた頃には(これは恒例の場面でもある)、開演からすでに2時間40分が経過していた。その後、全員で横一列に肩を組みながら観衆に何度もお辞儀をし、手を振るメンバーたちの顔には、清々しい笑みが浮かんでいた。GN’Rの“奇跡という現実”はまだまだ続いていく。1月28日(土)、29日(日)の両日、さいたまスーパーアリーナでの2夜公演をもって、今回のジャパンツアーは文字通りのクライマックスを迎えることになる。なお、28日のみMAN WITH A MISSIONが、そして29日はこれまでの3公演と同様にBABYMETALがオープニング・アクトを務めることになっている。

これまでに一度でもGN’Rに心を動かされたことのあるすべての人、ロックを愛するあらゆる人に、この機会を逸してほしくない。2017年のGN’Rと向き合うことができる機会は、「NOT IN THIS LIFETIME」という今回のツアー・タイトルが示唆する通り、二度と訪れることがないのだから。

取材・文/増田勇一
写真/堀田芳香



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