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2016.12.02

布袋寅泰、35th ANNIVERSARYのホールツアー・ファイナル@NHKホール――ライブレポート

布袋寅泰の35周年記念ホールツアー「【BEAT7】Maximum Emotion Tour ~The Best for the Future~」が11月30日、12月1日のNHKホール公演でファイナルを迎えた。「8 BEATのシルエット」プロジェクトの第7弾にあたるツアーの模様をレポートする。

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布袋寅泰の音楽活動35周年アニバーサリー・プロジェクトである「8 BEATのシルエット」は、第一弾「BEAT1」のライブハウスツアーを皮切りに、「BEAT2」のソロデビュー再現GIG、「BEAT3」故郷である高崎でのフリーライブ、「BEAT4」東北ツアーと回を重ね、残すところ、このホールツアーと「BEAT8」のスペシャルライブのみとなった。

ツアーファイナルとなる12月2日の会場はNHKホール。オーディエンスのHOTEIコールに迎えられ、愛機ZODIACを抱いた布袋が現れる。

オープナーはグルーヴィーな「POISON」。続く「BEAT EMOTION」では、布袋がマシンガンのように構えたギターでオーディエンスを挑発すると、客席も怒涛のオイコールで応える。布袋のシグネチャーとも言える、少しこもった低音のボーカルがよく伸びる。

BOØWYの「NO.NEW YORK」、COMPLEXの「BE MY BABY」と続けると客席はさらにヒートアップ。菊池武夫がこのツアーのためにデザインしたという黒いコートの裾を翻し、ハイキックやウィンドミルといった派手なアクションを繰り出す布袋。BPM低めのダルなビートを刻む「SERIOUS?」、「SURRENDER」で客席をまっすぐに見つめて歌う姿に立ち昇る男の色気。

ここでこの日最初のMC。「逢いたかったぜー!」と叫んだ布袋は、「BOØWY時代からの布袋ファンも、初めてのライブだって人も、今日は同じジェットコースターに乗ったつもりで楽しんで行こうぜ!」と告げ、「ラストシーン」へ。咽び泣くギター、ブルージーなファルセットにしばし聴き惚れる。

歪んだエフェクトとヒスノイズですら心地よい「WANDERERS」を披露したところでふたたびMC。「〈NO.NEW YORK〉なんて俺が19のとき、それこそ35年前に作った曲……昔々の話です」とおどける布袋。「でもね、自分だけで35年間ずっとやってこれたわけじゃありません。BOØWYもそうだし、COMPLEXもそうだけど、ここまでやってこれたのはヒムロックや吉川をはじめとする素晴らしいパートナーがいて、まわりのスタッフに支えられ、そうやってできた曲を大事にしてくれたみんなのおかげです」とかつての盟友の名を挙げて謝辞を述べつつ、「僕を魂でサポートしてくれる最高のミュージシャン」とこの日のメンバーを紹介する。この日の布陣は、プログラミングに長らく布袋をサポートしてきた岸 利至、ベースにルースターズの井上富雄、ドラムにザッカリー・アルフォード、キーボードにニューエスト・モデル、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉、ギターに黒田晃年。

「8 BEATのシルエット」で見せたオーディエンスとの一体感、「C’MON EVERYBODY」で湧きあがった客席のハンドクラップ、そして大合唱になった「Dreamin’」というライブ終盤のセットは圧巻のパフォーマンスだった。そしてイントロの瞬間に会場が沸騰した「スリル」で“今夜世界は俺たちのものさ”と高らかに歌い、最高のエンディングを演出する。

アンコールではまず「ずっと尊敬していたデヴィッド・ボウイともいっしょのステージに立てたし、ストーンズとも共演して、日本のアーティストともコラボレーションして、そうやっていろんな夢を叶えてきました。武道館のステージに立つことも、バンドを解散するってことですら夢のひとつでした。そんな夢のひとつを叶えてくれた恩人を紹介します」と語り、イタリアポップス界の至宝、ズッケロをステージに呼び込み、布袋のギターをフィーチャーした「ティ・ヴォリョ・スポザーレ」など3曲をパフォーマンス。ロイヤル・アルバート・ホールやイタリア、ヴェローナのアレーナでも布袋と共演したというズッケロが、パワフルかつスモーキーなダミ声でオーディエンスを圧倒した。

アンコール後半、最新ベスト『51 Emotions -the best for the future-』にも収録されていない「ホンキー・トンキー・クレイジー」を披露すると、客席は驚きつつも歓喜の声を上げる。疾走感溢れる「バンビーナ」の“世紀末だって過ぎれば昨日さ”というフレーズに、この曲が20世紀からずっとファンに愛されている布袋の代表曲であることを再認識しつつ、アウトロのギターソロで「B・BLUE」、「BEAT SWEET」、「BAD FEELING」のリフをほんのワンフレーズだけプレイする彼のエンターテイナーぶりに感嘆してしまった。

ダブルアンコールでは、ここ数年の、とりわけ東北震災後の日本に想いを馳せつつ、「LONLEY★WILD」、「DEAR MY LOVE」をプレイ。「【BEAT7】Maximum Emotion Tour ~The Best for the Future~」は感動のフィナーレを迎えた。

「BEAT7」を締めくくったばかりの布袋だが、すぐさま「8 BEATのシルエット」プロジェクト第8弾にして最終章を飾る「【BEAT 8】Climax Emotions ~35 Songs from 1981-2016~」が開幕する。布袋自身のヒストリーをひとつのステージで表現するというコンセプトで、12月22日に名古屋、25日に神戸とサーキットし、30日の武道館でファイナルを迎える。「BEAT7」とはコンセプトを変え、かつ3公演ともアリーナクラスの会場での開催となっており、こちらも楽しみだ。
(おわり)

取材・文/encore編集部



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Photo by 山本倫子



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