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――今回のシングル曲「RAIMEI」は、現在放送中の『Thunderbolt Fantasy 東離剣遊紀』の主題歌にもなっていますが、どういう経緯で西川さんが担当することになったんですか?

「原作を手掛けていらっしゃる虚淵玄(うろぶち げん)さんから、ご指名いただいたんです。『Thunderbolt Fantasy~』は、台湾で30年以上制作され続けている人形演劇『霹靂布袋劇(ピリプータイシー)』が元になっているんですが、今、放送されているものは、その映像に惹かれた虚淵玄さんが原案、脚本、総監修を務め、キャラクターデザインとしてニトロプラスさんも参加した、日台合同映像企画になっているんですね。つまり日本の方はもちろんですけど、台湾の方にとっても、自国のコンテンツが日本というフィルターを通すことによって、新しくなっている。感覚的にはカリフォルニアロールみたいなものなんだと思うんです(笑)。そういう新しい映像体験を視聴者の方にしていただくだけに、突き抜けた感じが欲しい。そのことは虚淵さんからリクエストされていました。だから、それを踏まえた上で僕自身がプロットを読ませていただいたり、布袋劇の映像やキャラクターデザインを見せていただいたりして、そこから得たインスピレーションを楽曲に落とし込んでいったんです」



――実際に『Thunderbolt Fantasy~』のオープニング映像を拝見したんですけど、この曲とのマッチングが素晴らしかったです。

「僕もオンエアの直前に拝見することが出来たんですけど、言葉とかを超えて、きちんと楽曲を聴き込んで映像に落とし込んでくださっているなって思ったんですよ。そこに愛情を感じたので、すごく嬉しかったです」



――西川さんらしいパワフルな楽曲に仕上がっていますし、なんといってもボーカルにキレがありますよね。

「先ほども言ったように、先方からリクエストをいただいた突き抜けた感じやスピード感は、当然僕も心がけていたんですね。それに、これまでもテンションの高い作品を届けてきたつもりではあったんですけど、今回は、そのひとつ上を目指していた。だから、単にBPMの問題ではなく、今おっしゃってくださったように、エッジの部分は非常に意識していました。イメージとしてあったのは殺陣。映像をご覧いただければわかると思うんですけど、登場人物たちが剣を交えるシーンのバックにこの曲が流れるわけですから、その映像美に、どう音を合わせるかということを考えたんです」



――すごくフィットしたものになっていると思います。西川さんの楽曲というと、やはり読者の方たちはカラオケで歌いたくなると思うんですが、その際も、今おっしゃっていたように殺陣の鋭さやスピード感をイメージすることが大切でしょうか?

「そうですね。それに極端にキーが高いので、思っている以上に下げていただいたほうが歌いやすいと思います(笑)。僕の中でも、相当しんどいところに来ている楽曲ですから(笑)」



――そして、T.M.Revolutionは、今年がデビュー20周年。ご自身としては、20周年を迎えられた気持ちはいかがですか?

「みなさんそうだと思うんですけど、正直そんなに実感はないですね(笑)。実際、僕は昨年と今年で、全部で100本ツアーをやることを目標に掲げているんですが、こういう周年のタイミングで記念碑的なライブを行うのではなく、ただひたすらツアーをやり続けるというのも非常にT.M.Revolutionらしいんじゃないかと思っています。このスタイルはデビュー2年目くらいから、ずっとやり続けて来たことですから」



――それは、やはりライブというものが、ご自身を表現する上で一番ふさわしい場だと考えているからでしょうか?

「そうですね。主戦場というか。今回のツアーを回っていても、ファンのみなさんが我がことのように20周年を受け止めてくださっているのを実感していますから。しかも、その客席にはデビュー当時から、ずっと連れ添ってくださっている方もいらっしゃれば、何かのきっかけで僕を見知ってファンになってくださった方もいらっしゃるんですよ。だから、以前に比べたら男性の比率も増えていますし、親子連れや年配の方、小さいお子さんもいて客席が非常にカラフルですし、初めて来てくださる方も多いんですね。それが、僕はとても嬉しい。そうやって20年たっても新しくファンになってくださる方がいらっしゃるという現実を目の当たりにすると、これからも代謝するスピードを落とさず、サビないものをきちんと届けていくことが大切なんだなと改めて思いました」



――そのツアーの真っ最中にイナズマロック フェスも敢行。2009年にスタートしたイナズマも、今回で8回目。今や風物詩的なものにもなってきています。これだけ浸透したことは、主催者である西川さんにとっても大きな喜びではないですか?

「そうですね。今ではフェスの在り方にバリエーションが非常に増えたと思いますが、行政と一体となっているフェスって、イナズマロック フェスの大きな特徴だなと思っています。そういう意味では日本の音楽史に風穴を開けることが少しでもできたのかなって思いますし、だからこそ本当に音楽を通じて地域に生き生きとしたものを提供したいと思っているんです。これまでは、それはいわゆるお祭りだったと思うんですけど、音楽自体も、その成り立ちは神事に使われていたものだったりしたと思うんですね。だから、音楽をあるべき形に返すというか……。このイベントを続けてきた結果、目前に10周年が見えてくるところまでたどり着けた――それは関わってくださったみなさんのおかげだと思いますし、イナズマだから楽しみだって思ってくださるイベントのファンの方たちのおかげだと思っています」



――西川さんとしては10年といわず、その後も長く継続していきたいと。

「はい。これは立ち上げ当初から言っているんですけど、みなさんに“この時期が来たから今年もイナズマに行こうよ”って言っていただける、そういうものになればいいなと思っています。それで、僕がいなくなった遠い未来に、イナズマって、西川っていう人が始めたらしいよって、まるで民話か伝承のように語られたら嬉しいですね(笑)」

文/高橋栄理子



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