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2020.12.18

「非都市型ショップ」の醍醐味とは?

このコロナウイルスの状況により、仕事や学業のリモート化が進み、自身の居住地域近辺からあまり出ないという、強制的な生活の変化が起こっている昨今。 そんな中、非都市型の店舗が盛り上がりを見せているアパレル業界。 今回は、「非都市型店舗における醍醐味」をテーマに、その土地ならではの特異な営業スタイルのほか、現状のコロナ禍における状況の変化などについて、「BLUE BLUE YOKOHAMA(ブルーブルー ヨコハマ)」(神奈川県横浜市)、「The Camp FREAK'S STORE(ザ キャンプ フリークス ストア)」(茨城県古河市)、「ロンハーマン 逗子マリーナ店」(神奈川県逗子市)の3店舗を取材した。 連載第2回は、茨城県古河市にあるザ キャンプ フリークス ストアにフォーカスする。

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「Life Share Park(ライフ シェア パーク)」というコンセプトのもと、フリークス ストアの新しい形を提案するショップ「The Camp FREAK’S STORE(ザ キャンプ フリークス ストア)」。2020年9月にリニューアルを果たし、FREAK’S STORE 古河本店から名称を変更した。

「フリークス ストアが持つアパレルの展開はもちろん、生活に彩りや豊さをプラスするアウトドア用品や雑貨も強化しつつ、地元で話題のコーヒーショップを入れたり、本や植栽などのライフスタイルアイテムを展開し、くつろいでいただけるような公園をイメージしたお店です」と話すのは、ザ キャンプ フリークス ストア ファッションアドバイザーの大森春佳さん。

名称についているキャンプという言葉には、アウトドアのキャンプと、拠点の意味のベースキャンプの2つの意味を持つ。

「独自に面白い事を発信していく拠点のベースキャンプと言う意味と、アウトドアのキャンプが掛け合わせられています。路面店でありながら、なおかつ独自に面白い物事を発信していきたいと考えています」。

このザ キャンプ フリークス ストアは、元々35年前にデイトナ・インターナショナルの鹿島研代表取締役社長が、自身の出身である古河市中心部にフリークス ストアの一号店をオープンし、後に現在の場所へ移転。以降、フリークス ストア 古河本店としてフラッグシップストアとして存在してきた。

場所は、電車で行く場合はJR栗橋駅から車で10分ほど、JR古河駅からも15分ほどという場所に位置している。

リニューアルと共に、今回初めての試みとして、和歌山県を拠点とするアウトドアセレクトショップの「Orange(オレンジ)」が関東初出店で、ショップ イン ショップという形で協業した。

「元々弊社と繋がりがあったオレンジさんの本社に弊社代表の鹿島が行った際、池田社長と意気投合したのがきっかけなんです。こういったショップ イン ショップは、弊社としても初めてなんですよ」と大森さん。

ちなみに、リニューアル前は地元と他県が7:3くらいだったのが、現在は4:6くらい、近隣の他県からの客が増えたという。オレンジは知っているけれど、フリークス ストアは初めてというお客さんもかなり多いとの事。

「各地からお出かけのスポットとして来ていただけていますが、やはりオレンジさんが一番のきっかけにはなっていると考えます」。また、「オレンジさんのファンの方も、アウトドアのフロアだけではなく、店内全体を回ってアパレルやライフスタイルのアイテムを購入されるお客様もいらっしゃいます」と言い、アウトドア好き、キャンプ好きの人が新規として来るようになった事は、協業による良い結果のひとつだと語る。

「コンテンツが月一ペースで入れ替わるのでリピーターも多いです。私たちとしては、常にお客さまに新しい発見を提供できるようにしています」。

スタッフは地元と近隣で半々くらい。一番遠い人は東京都内からで電車で1時間半程かけて通って来る。

朝、取材チームがオープン前に到着した際、スタッフ全員で店舗の周りを掃除していた事を伝えると「まず朝一は近隣も含めた掃除から始まりますね。それも季節を感じながら、楽しんでいるという感じですよ」と大森さん。

「月一の定休日にスタッフのみんなでキャンプしたりとかもしています。『朝、みんな揃って掃除をして、同じ時間に一緒に帰る』というのはここならではと思いますね」と続ける。

また、「お店の前にコーヒー屋さんがあって、スタッフと顧客さんが一緒に休憩時間を楽しんでいたり、一緒に店内を回りながら世間話をして、プライベートを共有したりしながら時間を過ごす。お客様との距離感が近いのもこのお店ならではかなと思います」。

さらに「倉庫にスケートランプがあって無料で解放しているのですが、地域のスケーターの人たちが来て滑ったり、スタッフも一緒に滑ったりして、そこから新しいコミュニティーが生まれているんです。そういう部分も私たちが目指しているところのひとつ。実は私もスケートを始めたばかりで、休憩時間に練習しているのですが、都内だと人が多くてビギナーは滑りづらかったりするんです。でも、ここは貸切になるので、そんな楽しみ方もありますね」と、まさにここならでは醍醐味と言っても過言ではないだろう。

さて、気になるのはやはり現状のコロナ禍における変化。

「都心にお買い物に行かれるのが不安な方が休日に家族全員の洋服を買われたり、インテリアや植栽を買いに来たりで、来客数が増えていると感じています。ライフスタイル系のアイテムが動いているという点からも、状況は変わって来ていると感じますね」と大森さん。

そして、大森さんは「今後も地域の方と密接にコミュニティーを作っていきたいと考えています。例えば、ワークショップをやったり、あとは新生活の時期に植栽やインテリアのイベントをやったり、私達らしい提案ができる、そういった部分に力を入れていきたいですね」と今後の抱負を語ってくれた。

季節感を肌で感じ、自然を楽しみながら働ける環境。いわゆる人の人たる豊かさや余裕のような部分を感じられる、いい意味で仕事とプライベートが混同できる「非都市型店舗」。

本来の接客の姿がそこにはあるのかもしれない。

第3弾はロンハーマン 逗子マリーナ店編をお届けする。

ザ キャンプ フリークス ストア

住所:茨城県古河市中田2268
0280-47-1186
営業時間:12:00-19:00(平日)/12:00-19:00(日祝)
定休日:毎月第2週目の火曜日



お店の外観。入り口左手のキッチンカーは地元で人気のコーヒーショップが出店。

月一でコンテンツが変わるエキシビションコーナー。「アウトドアライフ」「アクティブライフ」「インドアライフ」「カルチャー」「トリップ」の5つのテーマで独自の品ぞろえをしたバリューブックスを販売するコーナーも。

長野県の南信州にアトリエを持つキャンドルブランド「akariya」。



1F正面左手のメンズフロア。今シーズンおすすめのアイテムが展開している。

1F右手のウィメンズコーナーでは、ナチュラルカラーのコートが一押し。

ライフスタイル系アイテムで、人気のアウトドアコーナー。

モデルハウスを店内で再現したフリークス ハウス。



限定店舗で展開しているハウスブランドのフリーダ。

古着展開も常設はこのお店のみだという。

こちらがショップ イン ショップとして展開するアウトドアセレクトショップのオレンジフロア。

オリジナルのアウトドアスパイス「ほりにし」 は人気アイテムのひとつ。

2Fには福岡の関家具が展開するCRASHGATE(クラッシュゲート)のショップインショップ。

広い店内にさまざまなインテリアが展開。

元々音楽ライブ用に建てたスペースを、現在は倉庫兼スケートランプスペースとして活用。

ファッションアドバイザーの大森春佳さん。原宿本社から移動してきて3ヶ月目との事。

(おわり)

取材・写真/久保雅裕
取材・文/カネコヒデシ



久保雅裕(くぼ まさひろ)
(encoremodeコントリビューティングエディター)

ウェブサイト「Journal Cubocci(ジュルナル・クボッチ)」編集長。杉野服飾大学特任教授。繊研新聞社在籍時にフリーペーパー「senken h(センケン アッシュ)」を創刊。同誌編集長、パリ支局長などを歴任し、現在はフリージャーナリスト。コンサルティング、マーケティングも手掛ける。2019年、encoremodeコントリビューティングエディターに就任。

カネコヒデシ
メディアディレクター、エディター&ライター、ジャーナリスト、DJ。編集プロダクション「BonVoyage」主宰。WEBマガジン「TYO magazine」編集長&発行人。ニッポンのいい音楽を紹介するプロジェクト「Japanese Soul」主宰。そのほか、紙&ネットをふくめるさまざまな媒体での編集やライター、音楽を中心とするイベント企画、アパレルブランドのコンサルタント&アドバイザー、モノづくり、ラジオ番組製作&司会、イベントなどの司会、選曲、クラブやバー、カフェなどでのDJなどなど、活動は多岐にわたる。さまざまなメディアを使用した楽しいモノゴトを提案中。バーチャルとリアル、あらゆるメディアを縦横無尽に掛けめぐる仕掛人。





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