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ビヨンセが、早くも最新作『レモネード』を携えてのワールドツアーをスタート。5万人が熱狂したアトランタでのドーム公演でその全貌が明らかになった。5万人を集めたアトランタ ジョージア・ドーム公演のライヴレポートをお届けする。

■ビヨンセ「フォーメーション・ワールド・ツアー」ジョージア・ドーム(アトランタ)公演レポート

「オーケー・レイディース、レッツ・ゲット・イン・フォーメーション(隊列を組むのよ)!」とビヨンセの高らかな号令でスタートした「フォーメーション・ワールド・ツアー」。会場となったアトランタのジョージア・ドームには、約5万人のファンが集結。立体的にビヨンセの世界観を視覚化する高さ18メートルの巨大キューブ型スクリーンが90度回転し、最新アルバム『レモネード』を想起させる映像が映し出されると、「フォーメーション」の印象的なイントロが流れ出し、先述したビヨンセのシャウトでショウがスタート。歌詞に登場する「I Slay(私がキメてやるわ!)」というフレーズを使い、「今夜ビヨンセを観に来たならこう叫んで!I Slay!自分たちがイケてると思うなら、こう叫んで!I Slay!」と、冒頭からオーディエンスを扇動するビヨンセの姿は、一人のシンガーという存在を超え、まるで大きな問題に立ち向かうアクティヴィスト。続いて新曲の「ソーリー」、2011年のヒット曲「ラン・ザ・ワールド(ガールズ)」と、アグレッシヴなガールズ・アンセムをパフォーム。浮気な夫に爽快に別れを告げる「ソーリー」では、「中指を立てて手を振るの、彼にサヨナラを告げるわ」という歌詞に合わせて、中指を立てた豪快なポーズで5万人(もちろん女子率高し!)が一斉に大合唱。会場のボルテージを最高潮まで引き上げた。

ショウは新作『レモネード』の楽曲を中心に、歴代ヒット曲を織り交ぜ進行していく。「どんなに辛い状況でも、決して1人じゃない。あなたには「自分」という味方がいる。自分の幸せは自己責任のもとに実現するの」と、ソロ初期の「ミー、マイセルフ・アンド・アイ」を熱唱。改めて彼女が女性に与えてきたパワーの大きさを再確認した。続いて「最新アルバムのなかで一番お気に入りの曲」と紹介して、同作のハイライトとなる感動のバラード「オール・ナイト」や、ジャック・ホワイトをフィーチャリングした「ドント・ハート・ユアセルフ」を披露。また前作『ビヨンセ』からはグラミー2部門を受賞した大ヒット曲「ドランク・イン・ラヴ」を熱唱し、さらなるビヨンセ・ワールドに観客を引き込んでいった。

ライブはいよいよクライマックスへ。スクリーンに家族のプライベート映像が投影された後、壮大なサウンドとともに再びダンサーを従えビヨンセが登場。ステージに設置された水槽で、全員が裸足で水に浸かりながらパフォームするのは、新作のなかでも特別力強いメッセージを孕んだ「フリーダム feat.ケンドリック・ラマー」だ。水を蹴散らしながらエネルギッシュに歌うビヨンセ。会場のエネルギーとの一体感は凄まじく、冒頭にオーディエンス全員で組んだ<フォーメーション>は、このときのためのものだったのだ!と実感した。そのまま「サヴァイブしている子はどれくらいいる?」と、デスティニーズ・チャイルド期の代表曲「サヴァイヴァー」、そして最後は「目を閉じて、愛する人のことを思い浮かべながら聴いてほしい」と観客に伝えながら「ヘイロー」を熱唱し、大熱狂のまま本編の幕が閉じた。

一分の隙もない、神秘的でパーフェクトなショウ。ゲスト・パフォーマーは誰ひとりいない、己のパワーだけで自らの世界観を完全なまでに創り上げたステージは、間違いなくビヨンセの「帝国」そのものだった。世界49か所での公演が決定している本ツアー。世界は、ビヨンセにひれ伏すしかない。

Text by Yoko Miyoshi(BlackRiverMobb)



Photo by AP/アフロ

biy
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22016年7月6日(水)発売/3,300円(税別)/SICP4838/4839/ソニーミュージック


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