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特集
2016.06.10
藤井フミヤ、 ヴォーカリスト、そして作詞家として

藤井フミヤ  作詞家として

4年ぶりのオリジナルアルバム『大人ロック』をリリースする藤井フミヤ。彼のヴォーカリスト、作詞家としての魅力に迫る今回の特集。後編は作詞家としてのフミヤについて語ってもらった。

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藤井フミヤ  作詞家として

――今回の『大人ロック』は肩の力が抜けている曲もあれば、人生の円熟期を描いた曲もあり、描かれている世界が多彩ですね。

「今回、歌詞に関しては自分の感情より、プロの作詞家に徹したところもあるんですよ。例えば〈この空の真下で〉は、最初は難民の子に対して書いていたんだけど、それじゃあ届き難いというか、遠すぎるなと思って。日本の中ではイジメにあって自殺してしまう子もいるから、いろんな意味でそういう子ども達に向けたメッセージソングにしようって感じで書きました。というのも、曲が“これ、ラヴソングにならないな”って楽曲だったからで、曲に合う歌詞を書くという意味で作詞家に徹したというか……」

――メッセージソングもあるかと思えば、昭和の歌謡的な「どっちでもいいよ」の歌詞もありますね。

「作曲はcobaさんなんだけど、俺にマイナーコードやチェッカーズの頃のイメージがあるんでしょうね“最近、こういう曲ないな”と思って。昔の歌謡曲は“♪あなたが噛んだ小指が痛い~”とか、子どもが口ずさんじゃいけない歌詞が多かった。それでも、シングルカットしていいような時代だったから、子どもも歌うんですよね(笑)。だから、この曲はFMよりはAMラジオ感があって、パチンコ屋とかラーメン屋で流れているといい感じなんだけどね」

――作詞家に徹するというのはいろんな楽曲を歌いたいという部分も?

「うん。あとは“このメロディを活かせる歌詞にしよう”っていうのが一番だし面白くて。なんかちょっと“気分は阿久悠”みたいな。しかも、なるべく英語は使わず、使うとしても単純な単語でとか。そんなことを色々考えつつ書きましたね。だから普段、本を読む時も海外作家の作品ってあんまり読まなくなっちゃって。その世界に生きてないから本を読んでもリアルに感じないっていうか。逆に外国人が日本人作家の本で“七草粥”って言われてもピンとこないじゃないですか? 食べ物でも文化でも。そういう意味で最近は、日本の小説しか読まないですね」

――作詞的に難産だった曲と言えば?

「松本(孝弘)さんのメロディは結構、難産でしたね。特に〈エデンの起源〉はめちゃくちゃ文字入れなきゃいけないじゃん!ってメロディだったから(笑)。ロスアンゼルスにいるから“LAロックみたいな感じで、よろしくお願いします”って言っていたのに全然違うじゃん!って楽曲が来て。それはそれで、藤井フミヤをイメージして作曲したら、LAロックにならなかったのかもしれないですけど」

――屋敷豪太さん作曲の「愛しいゴースト」は50’S感がありますね。

「この曲は、滅茶苦茶ポップにしようと思って書いたんですけど、僕の作詞家としての血の中には、売野雅勇さんの血も入っているんですよ(笑)。この曲は売野さんが出てきた。そうかと思えば、〈GIRIGIRIナイト〉ってロックンロールは、恋の話のように思えてオヤジの話で。普通“もう12時だからギリギリだ!”っていうのはシンデレラじゃないですか? でも違うんだよね。自分が12時に帰んなきゃって歌だから(笑)」

――リアルですね(笑)。

「今、お酒飲みに行っても、遅くても1時には帰ろうって思うもんね。2時になったら“最悪だ……”って思うもん(笑)。で、この曲の仮タイトルが“otonarock”だった、最初は」

――そう考えると、同世代の男性が一番リアルに感じられるアルバムかもしれないです。

「でも、どうなんだろうな? 流れてきた時に何かが引っかかるとか、響くとか、どれもシングルにできるぐらいの気持ちで書いたんで、気になる楽曲は多いと思うんです」

――描かれている世界のシチュエーションが思い浮かびやすいですし。

「そうですね。やっぱりポップスの詞なんですね。絵が完全に浮かんだり、ストーリー的なものが浮かんだり……。いわゆるポエム、詩的な詩ではないんです。だからなんだろ? 小説で言えば、芥川賞というより直木賞寄りというか、分かりやすいというか。自分の詞はそういう感じがしますね。陽水さんみたいに、ブッ飛んだものも書いてみたいんだけど、自分の中で、もうちょっと分かりやすい方がいいなと思っちゃうところがある。根がポップスなんでしょうね」
(おわり)

文/石角友香



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2年ぶりとなる全国ツアー開催決定!

FUMIYA FUJII CONCERT TOUR 2016大人ロック
9月10日(土)大阪/フェスティバルホール
9月11日(日)大阪/フェスティバルホール
9月15日(木)埼玉/川口総合文化センターリリア
9月19日(月)北海道/札幌市教育文化会館 大ホール
9月24日(土)福岡/福岡サンパレス
[追加公演]
9月21日(水)東京/東京国際フォーラム・ホールA
10月8日(土)奈良/なら百年会館

ツアーの詳細はこちら



藤井フミヤ01

作詞家に徹して創作したというフミヤ。“メロディを活かす”ことを一番に考えていたとのこと

藤井フミヤ02

メッセージ性に富んだ作品、昭和歌謡的な作品、さらには遊び心を散りばめたものなど、彼の引き出しは多彩だ



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