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――目下アルバム『還暦少年』のツアー真っ最中ですね。スタ☆レビといえばライブというイメージがありますが……

「ありがたいですよね。いつからそういう風に言われ出したかわかんないけど(笑)。確かに年中ツアーをやってる感じはありますね。好きで始めたことだし、正直、ライブをやってなかったら音楽をやってる実感はないでしょうね。もちろんレコーディングがあればスタジオに何日かいるわけだけど――スタジオなんて年に一度入るか入らないかだし――仮にライブが年に20~30公演しかなかったら自分が音楽やってる実感があるか?っていったら、そんなに感じないと思うんですよね。ツアーをやって全国に行けたり、その街の方とお会いできるというのが僕にとってのいちばんの音楽をやる証かな。正直いうと、音楽を作ってるという意識はあまりないですね。それはきっとライブって、歌うだけじゃなくてしゃべることやお客さんとのコニュニケーションも含まれてるわけじゃないですか。だからそういう意味では僕は音楽をやってる人間だけど、ことライブっていうことに関していえば、バンド、音楽、その辺を含めた僕らの生き方をただ説明してるのかなって気がしてるんだけど」

――いちばんダイレクトに伝わる場所ではありますね。

「僕、昔から“拍手を食って生きてる”って言ってるんだけど、それがないとやっぱり、生きてる実感もない感じだろうね」

――去年、くるりの京都音博でスタ☆レビのステージを拝見しまして。

「あ、そうですか、ありがとうございます。あれ楽しかったですねえ。たまたま呼んでいただいたんですけど、僕らは呼んでいただいたらどこででもやりたいっていうのがあったんで、お話いただいたのもすごいうれしかった。僕らが会場に着いた時は既に始まっていたんで、ライブの空気を見てたんですけど、なんとなくとても音楽的っていうか……みんなが音楽を真剣に聴いてる感じがあったんですね。だから、直前にメニューを入れ替えて、今日のお客さんには、もうちょっとこういうのがいいなと思って、あのセットリストでお聴かせしたんですね。僕は“あれもこれも聴いてもらおう”っていうよりも、スターダスト☆レビューってバンドをおそらく大半の人が初めてみるはずだから、“あ、こういうバンドがいたんだ”っていう印象を持って欲しいというか……もちろん知ってくれてそうな曲はやった方が得だから「今夜だけきっと」とか「木蘭の涙」はやるんだけど、こうやってウケたらいいなっていうのを意外と計算するタイプではありますね(笑)」





――ちなみに6月26日に『スターダスト☆レビュー 楽園音楽祭2018 inモリコロパーク』が映像作品とCDでリリースされましたが、CDが1,000円という廉価でリリースできたのかと。ある意味凄みを感じました。

「ははは!いまの音楽業界が転換期って言葉も使えないぐらい、どこに向かうのか僕もよくわからない。僕は相変わらず作品集としてのCDに惹かれてる人間だから、自分でも未だにたくさんのCDを買ってます。ただ、適切な価格もよくわからないまま。更に言えば、ライブが終わった後にそのまま音源が配信されたりする、何でもありの時代です。1週間ほど前にテデスキ・トラックス・バンドを見に行ってきたんだけど、録音自由な彼らのライブ音源は毎日ネットに上がってたりするんですね。そんな時代に、今僕らに興味を持ってくれる人たちにどう届けようか? きっかけってすごく大事だと思うんですね。まあ、100あるバンドの中で“スターダスト☆レビューがいい”って選んでくれた人はもちろんそれがいくらでも買うと思うんだけど、まずはそこに選ばれるための要素が必要だと思うんですよね。たとえばスタ☆レビだったら年中ライブやってるとか、ア・カペラやるよとか、ライブ盛り上がるらしいよとか、それのどこに引っかかってくれるかわからないけど、そんな中、この1,000円アルバムは結構な引っかかりようがあると思うんです(笑)」

――DVDは出だしの「諸注意 ア・カペラ 2018」にやられちゃいました。あれもスタ☆レビ・ファンにはお馴染み光景ですが。

「そう、元々は映像作品を作ることが主目的だったけど、うちの社長から“DVDは見る場所が限られるので、いつでも楽しみたいからライブCDも作ってくれ、という要望も多いんだ。何とかしてあげよう”ってことでライブCDも作りました。確かに僕自身が最近買ったトッド・ラングレンのユートピアとかキャロル・キングのライブDVDにもCDが付いてたんだけど、まあ多少高めになりますよね(笑)。それに、CDはいらないって人もいるかもしれないから別々に分けて出したほうがいいんじゃないかと。で、音源的にはDVD用に作ってあるわけだから、安くしようよ、ということでコロムビアさんとお話させていただいて、1,000円ていうのが実現したんです」

――なるほど。ところで5月のトッド・ラングレンはご覧になれました?

「はい、素晴らしかったですね。71歳、ギターも弾く、歌も歌う、そして何より彼の経歴の中で、休むことなく――たまーにちょっととんでもないこともする人ですけど(笑)――ちゃんとしたライブのクオリティを維持していける。それは歌声、プレイ、体型はとにかく(笑)、ファンの僕らはすごい幸せな感じがするというか、変わらない素晴らしい音楽性にみんなが安心するんだと思うんですね。僕もやっぱりそんなアーティストになりたいと思いますね。たまたま僕の諸先輩は、山下達郎さんにせよ、小田和正さんにせよバリバリの声で歌ってるんで(笑)。僕らにとってはあの諸先輩がたを見てると生半可なことはできないなっていう気にさせてもらえますね」





――特に達郎さんはいい意味で“ちゃんと怒る大人”として若い人も認識しています。

「ライブに対しては徹底してますね。それを僕らも学ばせてもらってます。もともとの体質として、自分で音楽を切り開いてきた人だから自負もあるんでしょうね。特に達郎さんのバックボーンも含めての音楽解説はホント勉強になります。バックボーン=リスペクトと言ってもいいと思います。バックボーンがあるからこそ音楽が作れているわけで。ほんとに憚らず公言してるけども、スタ☆レビの音楽は多かれ少なかれモノマネであり、リスペクトの賜物なんだと。僕らの聴いてきた大好きな音楽が、僕らの音楽を作らせてるんだということをずーっと言い続けてます。スタ☆レビは音楽業界のイノベーターでもなんでもない、とにかく僕は僕が聴いたいいと思うものをただただミックスして、僕らなりのやり方でやってるだけなんで、やっぱりリスペクトを語ることが僕の音楽表現のひとつでもありますからね」

――リスペクト自体がスターダスト☆レビューの音楽になっている?

「そうですね、まさに。大瀧詠一さんが昔、自分の作った音楽には、全部原曲があるって言って、それを紐解いたりしてたけど、僕らもそうやって作ってるとこがあるし。それが未だに僕の探究心の中心です。たとえばあるミュージシャンの音楽を聴いたら“こいつは誰にどんな影響を受けてるんだろう”とか、あるいは“他でどんな演奏してんだろう?”って、また調べていくっていうか。未だに昔のミュージシャンを掘り続けてます。だから正直最近のミュージシャンについてはお留守なんですよね。でも音楽なんて好き嫌いだから、それでいいやって。いまの時代に一所懸命ついて行こうとか思ってないし、僕は自分の大好きな音楽があるから、その人たちに影響受けて、それを僕も追いかけて、その人たちを紹介できるバンドであったらいいなと思ってます」

(つづく)

取材・文/石角友香
写真/いのうえ ようへい





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