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1978年、18才の夏、突然、頭を後ろからフライパンで叩かれたほどのショックを受けた!「勝手にシンドバッド」?――沢田研二の「勝手にしやがれ」とピンクレディーの「渚のシンドバッド」――パクってるとしか思えない!コミックバンドか!?(笑)。でも、次の瞬間、曲を聴いて全てが変わった。言葉にはならないインパクト、演奏がめちゃくちゃ上手いという訳ではないが、これほど荒削りな迫力と音楽愛に満ち溢れた曲があっただろうか。何を言っているかよく解らない歌詞もこのメロディーなら心にグイグイ刺さってくる。

彼らを初めてテレビで見たのは、「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」というコーナーで、原 由子以外は全員ジョギングパンツ――確かUCLAのジョギングパンツだった!――しかも、反体制の象徴ともいえるライブハウス、新宿ロフトからの生中継なんて!そもそも、ロックにしてもニューミュージックにしても、それをやってる人達は、テレビに出るのはカッコ悪いといった空気感があった。たぶん、“テレビで俺の曲を1曲だけ聴いて何が解るのか?”みたいな感じだったのだろう。でも、サザンにはそんな既成概念はみじんも無かったのだろう。しかし、こんな逸材が、わが家の目と鼻の先、荻窪ロフトでもライブをしてたなんて知らなかった。とにかく、サザンが何枚ミリオンセラーのアルバムを出したとしても、私にはこのデビューアルバムが最高!

ロック、ブルース、レゲエ、ジャズから歌謡曲までジャンルにこだわらないというこだわりが彼らにあったから、音楽が大きくジャンルを超える事がなかったこの時代に、彼らは音楽の多様性を切り開き、ロックというジャンルをメジャーにしたのかもしれない。あれから40年以上が過ぎ、彼らは今も日本の大衆音楽の先頭に立っている!

(おわり)

文/原清浩(アバハウスインターナショナル)



原 清浩(はら きよひろ)
東京都出身。株式会社アバハウスインターナショナル取締役 商品本部統括部長。1979年、デザイナーとして同社入社。



サザンオールスターズ『熱い胸さわぎ』
2008年12月3日(水)
VICL-63301/2,381円(税別)
タイシタレーベル
サザンオールスターズ「愛はスローにちょっとずつ」
2019年8月12日(月)配信
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