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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN



人生の中で一番想い出に残っている夏はいつ?そう聞かれたときに人はすぐ答えられるのだろうか?そんな問いに対して僕は間違いなくこう答えるだろう……1984年19歳の夏

それは熊本の高校を卒業して進学のために上京した僕が大学生として初めて過ごした夏休みだった。いま思うと、高校生からたった1歳大人になっただけなのに、その時の自分はものすごく大人になった気分だった気がする。

その夏、僕にはふたつの目標があった。ひとつは彼女を作ること。もうひとつは、海でバイトすること。

日本海側の熊本と違って太平洋側のビーチ、それは海外さえ行ったことのない当時の自分にとっては、間違いなく憧れの場所だったんだと思う。大学生になると、夏休みも2ヵ月もあり、しかも待ちに待った初めて過ごす東京での夏。渋谷や自由が丘も良いけど、僕の選択は湘南。

結局、色々あって逗子でバイトすることになったのだけど、そこはそこで当時のお金持ちが夏を過ごす逗子マリーナもあって、おしゃれな人もたくさんいて。毎日が新鮮だったし、当時の僕は今みたいに車も持ってないから駅までの道のりもものすごく暑くて……でもそれさえも幸せに感じていて。

そんな毎日の中で、偶然同じように夏休みを逗子で過ごしている同じ歳の彼女もできて、浮かれた気分の時に毎日バイト先でかかっていた曲が当時流行ってたカーズの「ユー・マイト・シンク」。アップテンポの曲調が妙に気分に合っていて、逗子滞在中に毎日を盛り上げてくれてた想い出の曲。

海外に行った訳でもないし、リゾートを満喫した訳でも無いんだけど、いま思うとかけがえのない贅沢な時間を過ごしていたんだなぁって……。ノリの良い曲なのに何故か自分にとっては切なくなる一曲です。

(おわり)

文/濱田博人(ナノ・ユニバース)



濱田博人(はまだ ひろと)
1965年、熊本出身。 サンエーインターナショナル執行役員、TSIホールディングス取締役を経て、2016年7月ナノ・ユニバース代表取締役社長就任。趣味はゴルフ、トレーニング。



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