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選曲家の声
2015.12.18

買い物をしている、その瞬間を楽しめる選曲

インテリアブランド「IDEE(イデー)」のバイヤーにして、音楽レーベル「IDEE Records」を主宰する大島忠智。USENの同名番組においても選曲・監修を手掛ける氏へのインタビューを、クリスマスの雰囲気に包まれたイデーショップ 自由が丘店からお届けします。

——街の風景はクリスマス一色です

「このシーズンの「I-36 IDEE Records」は、ところどころにクリスマスソングを選んで全体の雰囲気としてクリスマスを感じてもらえるように選曲をしています。お店のBGMとして考えると、クリスマス・スタンダードそのものを流すよりもカヴァー曲の方が全体の流れに馴染みやすいですね。例えば、ジョヴァンカの「オン・マイ・ウェイ」のクリスマスヴァージョンとか、定番の「LET IT SNOW」もキヨシ小林のウクレレだったり、なんとなく「あ、クリスマスソングなんだな」って気付くくらいがちょうどいい」

——大島さんというとブラジル音楽のイメージですが

「確かに、DJやライターとしてはブラジル音楽を扱うことが多いですが、USENではもう少し幅広いジャンルから選んでいます。12月は、年末ということで、1年を振り返りつつ、総集編的な選曲をしています。季節にかかわらず意識しているのはリスニングミュージックではなく、あくまでもBGMとして気持ちいい選曲になっているか?という点です。USENのチャンネルを立ち上げてから10年近くになりますが、当初は、起承転結とか、曲と曲の繋がりにストーリー的な意味合いを求めていたんです。でも最近は、買い物をしている人が、その瞬間を楽しめる曲という考え方に変化してきましたね」

——バイヤー、MDとしてもやはり南米方面が守備範囲ですか?

「いや、最近買付にいったのはフランスです。年に2回開催されている、世界中のメーカーが集まる家具と雑貨の見本市があって。そこで2016年の春夏にお店で展開するアイテムを多数買い付けることができました。ただ、そういったプロダクトばかりだとつまらないので、メキシコのフォークアート(民芸品)や北欧のヴィンテージなどを混ぜると……」

——はずしの要素として?

「アクセントですね。はずしたらまずいですからね(笑)。でもIDEEは、マスプロダクトを展開するよりは、1点ものや古いもの、気鋭のデザイナーや作家と一緒にモノづくりをしていくブランドなんです」

——2015年 / 2016年シーズンのおすすめは?

「来日公演が素晴らしかったモッキー、北アイルランドの女性シンガー・ソングライター、ソーク、USインディーのロックバンド、ピュア・Xあたりかな。そうそう、原田知世がカバーしたノラ・ジョーンズの「ドント・ノー・ホワイ」もいいですね。ノラに楽曲を提供したジェシー・ハリスが客演しているんですよ。どれも12月のI-36で聴けますのでぜひ。IDEE SHOPは夜8時にクローズしますので、それ以降の時間帯のI-36は、BGM性よりも、もっとパーソナルというか、僕の“いまの気分”に正直な選曲をしています。そういう時間軸の変化も感じてもらえると思いますよ」

写真01

IDEEのフラッグシップストアである自由が丘店は、家具や雑貨から衣料品までライフスタイル提案型のセレクトが特徴。ギャラリー的な要素も

写真02

IDEEのバイヤー、IDEE Records主宰、そしてDJ、音楽ライターでもある大島忠智。曰く「I-36に日本語詞の曲を使わないのは自分ルール。そうした方がBGMとしての機能性に優れるので」

“これがオススメ”

Mockey「Head In The Clouds」
Mockey「Head In The Clouds」
(『KEY CHANGE』より)


PURE X「Starlight」
PURE X「Starlight」
(『ANGEL』より)


原田知世「ドント・ノー・ホワイ」
原田知世「ドント・ノー・ホワイ」
(『恋愛小説』より)
イデーショップ 自由が丘店
イデーショップ 自由が丘店
東京都目黒区自由が丘2-16-29
http://www.idee.co.jp/