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ビクターロック祭り~2018~特集は3月30日まで! by SMART USEN



[section heading="「ワン!チャン!! オーディション グランプリ」kobore、SILYUS/ROAR STAGE"]

ROAR STAGEにて本日一発目の音を鳴らすのは、「ワン!チャン!! オーディション グランプリ」2017年グランプリのkobore、そしてSILYUSの2組。昨年出演を果たした彼らが幕張に帰ってきた。

視線を合わせたメンバー4人がジャーンと音を合わせ、佐藤 赳(Gt.Vo)が「東京は府中からやってきました、koboreと申します。よろしくお願いします」と挨拶し、koboreのステージが始まった。連続で鳴らされたショートチューン「爆音の鳴る場所で」、「君にとって」が伝えるのは、心から笑い合い泣き合える場所がここであり、目の前にいるのが君だからこそそれができるのだということ。このバンドがライブをやる理由そのものをまず初めに歌うことにより、koboreとは何たるかをまっすぐに伝えてみせた。そして早くもラスト、昨年も演奏していたバラード「ヨルノカタスミ」はドラマティックサウンドに変貌していて、この1年間でのバンドの成長をよく表していた。ROAR STAGE狭しと鳴りわたる、純度の高い4ピースサウンド。「ビクターロック祭り2018」はここからまだまだ続いていくが、全身全霊で鳴らされたその歌は聴き手の心に深い爪痕を残したのではないだろうか。

続いてはSILYUSの登場。水泡の効果音から始まるトラックを背に彼は登場し、深々とお辞儀。短く挨拶したあと、スタンドマイクにもたれかかるような姿勢で歌い始めた。後ろに引っ掛けるようなビートと重々しいサウンド。海の底に沈んでいくような音像のなか、アクセントを強めにしたボーカルがよく映えている。そしてkobore同様、SILYUSに関しても、昨年にも披露していた曲にこの1年での成長がよく出ていたように思う。「僕は今までずっと孤独と生きてきたんですよ。だけどみなさんと歌っている今だけは孤独じゃないと思ってます」「もしこの中に寂しいとか、昔の俺と同じように死にたいと思っている人がいるとしたら、君は独りじゃないってことを伝えたい」と語った後の、ラスト、「Monaural」。ボーカルは以前よりも安定し、言葉を明確に伝えることのできるようになっていたし、不敵なクールさと衝動に突き動かされているような情熱が共存する佇まいは思わず見入ってしまうほどだった。

Text by 蜂須賀ちなみ/Photo by にしゆきみ(SOUND SHOOTER)

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kobore

SILYUS


[section heading="吉田凜音/BARK STAGE"]

ビクターロック祭り2018のオープニングアクトを務めるのは、現役女子高生アーティスト、吉田凜音。4代目ニッパー大使として、2人の女性ダンサーとニッパー君といっしょにステージに登場し「みなさんこんにちは!吉田凜音です!」と元気いっぱいの挨拶で、BARK STAGEをスタートさせた。1曲目「STAY FOOL!!」で、まずは早起きしてきたであろう観客たちの眠気を吹っ飛ばす。所々にラップを織り交ぜたアグレッシヴなダンスナンバーと、吉田とダンサー、そしてニッパー君の軽快なダンスに誘われ、会場の温度が徐々に上がっていくのが分かる。すると2曲目「パーティーアップ」では、ちょっとオトナなモードへチェンジ。ダンスも重力を感じさせる振付に。シニカルな歌詞も韻を踏むことでポップに聴かせ、17歳の彼女ならではの魅力が開花した。そして、最後は「それではこれからもビクターロック祭り、楽しんでいってください!」と締め括り、ステージを後にした。

Text by イシハラマイ/Photo by Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

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吉田凜音


[section heading="never young beach/BARK STAGE"]

ロック祭りの開幕を告げるオープニング映像が流れ、鳴り響いたSE。するとステージにnever young beachの安部勇磨(Vo&Gt)、松島皓(Gt)、阿南智史(Gt)、巽啓伍(Ba)、鈴木健人(Dr)が登場。彼らを出迎えた歓声がものすごい。そして「おはようございます!」、安部の挨拶と共に「なんかさ」がスタート。瑞々しいメロディ、歌声、グルーヴィーなサウンドに身を任せて身体を揺らす観客の表情が実に気持ちよさそう。我々がいるのは屋内会場だが、爽やかな青空の下で風を感じながら過ごしているような気持ちになるオープニングであった。

穏やかに躍動するビートが身も心もリラックスさせてくれた「なんもない日」、会場内をますます開放感に溢れたムードで包んだ「どんな感じ?」。さらに2曲が届けられた後に迎えたインターバル。「改めてどうも。never young beachです。いやあ早いよね。出られて嬉しいし、みんが来てるから言うもんじゃないけど……早いよね(笑)。結構おかしな時間だけど、こんなに来てくれてありがとう。みんなも相当眠いだろうし、身体が起きてない人がいっぱいいると思う。だから、今日はわりとおっとりめに始めてみました。でも、身体起こさないと。というわけで、ここから元気もりもり。元気頂戴!」、安部のMCを経て「どうでもいいけど」へ突入。すると掲げた腕を力強く振って盛り上がる人々の輪がどんどん広がっていった。そして、「気持ちいい風が吹いたんです」と「あまり行かない喫茶店で」も立て続けに披露。会場内は笑顔に満ちた昂揚感で完全に包まれた。

「今、“やるぞ!”って思って前へ出たら結構距離があってびっくりしちゃった」……ステージと観客のいるフロアまで意外と距離があることを突然ぼやき始めて、和やかな笑いを誘った安部。松島と阿南が、先ほど演奏した曲のギターソロの時にお互いに表情を窺い合いつつ、ユルユルと前へ出たことに対して突っ込みが入れられたりもしつつ、メンバー同士の和気あいあいとした会話が展開したMCタイム。そして、「明るい未来」と「SURELY」を届けて熱い歓声を巻き起こした後、満足した表情を浮かべながら去っていったメンバーたち。とても心地よい空間を作り上げたライブであった。

Text by 田中 大/Photo by Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

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never young beach

[section heading="Yogee New Waves/ROAR STAGE"]

ここROAR STAGEの幕開けを飾るのは、3月14日にメジャーデビューEP「SPRING CAVE e.p.」をリリースしたばかりのYogee New Waves!昨年5月にリリースされた最新2ndアルバム『WAVES』の「Fantasic Show」の肉感的なグルーヴ&角舘健悟(Vo・G)の豊潤な歌声に応えて、オーディエンスの軽やかなクラップが広がったところへ、『WAVES』からもう1曲「Ride on Wave」の心地好いヴァイブと躍動感でメッセの空気を震わせていく。広大なホールはいつの間にか、陽光あふれるビーチのような開放感に包まれている。

さらに1stアルバム『PARAISO』から「Good Bye」を披露。「短い間ですけど、楽しんでいってください」という角舘の言葉に続けて響かせたスロウナンバー「Climax Night」で、妖艶な白昼夢の如き音風景を描き出していく。ラストは最新作「SPRING CAVE e.p.」から「Bluemin' Days」。熱気を刻むタイトなビートとアンサンブルが、一歩また一歩と歓喜のその先へと駆け出していくような多幸感とともに広がり、最高の1日の始まりを晴れやかに彩っていった。

Text by 高橋智樹/Photo by にしゆきみ(SOUND SHOOTER)

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Yogee New Waves

[section heading="ROTTENGRAFFTY/BARK STAGE"]

BARK STAGEの3組目は、京都発のミクスチャーロックの騎手、ROTTENGRAFFTY。熱烈な手拍子でメンバーを迎えた観客に「やりたいようにやってくれ!」とN∀OKI(Vo)が一吠えし、壮絶なラウドナンバー「STAY REAL」にて狂乱の幕が上がる。ステージから迫りくる嵐のような轟音と、それに負けじと合いの手を返す観客たち。その光景にフェスの一幕であることを忘れてしまう。N∀OKI(Vo)とNOBUYA(Vo)の声がピタリと重なり“僕等は今ここに立つ”と歌いあげるシーンには、思わず鳥肌が立った。勢いをそのままにN∀OKIが「知ってるヤツも知らないヤツもノリでノリこなせ!」と煽り、始めたのは「響く都」。京都出身の彼らならではの、地元愛に満ちた最高に騒がしい祭り囃子が炸裂する。曲途中では「お前ら音楽は好きかー!」とN∀OKIが呼びかけ、コール&レスポンス合戦が始まり、会場の熱はこれでもかと上がってゆく。その後も「D.A.N.C.E.」では観客を一度座らせてから飛び上がらせたりと、煽りの手を緩めない。やわらかなアルペジオが流れる中「今からやる曲は大人しい曲なんですけど……」とNOBUYA。ようやく落ち着いた曲調が来るのかと思いきや始まった「THIS WORLD」では、観客たちが高々と拳を突き上げる熱狂ぶりを見せる。確かにメロディアスではあるが、まあ大人しくはない。そしてとうとう、NOBUYA(Vo)がフロアに乗りこんだ。これにより、前方は完全にモッシュピットと化したのだった。そしてラストは、盛大なシンガロングと共に始めた「金色グラフティー」。侑威地(Ba)とKAZUOMI(Gt/Prg)も会場を見渡すようにお立ち台に上がって演奏する。ここでも「でっかい渦巻き作れるか!」とN∀OKIが煽ると、すぐさま高速のサークルが生まれた。ライブハウスで観客と近い距離で音楽を鳴らしてきた叩き上げのバンドだからこその説得力と巻き込む力。それを目の当たりにしたステージだった。

Text by イシハラマイ/Photo by Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

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ROTTENGRAFFTY

[section heading="「ワン!チャン!! オーディション グランプリ」琴音、超能力戦士ドリアン/ROAR STAGE"]

お昼をまわったROAR STAGEには「ワン!チャン!! ~ビクターロック祭り2018への挑戦~」にてグランプリを獲得し、見事「ビクターロック祭り2018」への出演権を勝ち取った女性シンガー・ソングライターの琴音、そして大阪のコミックバンド、超能力戦士ドリアンの登場。振れ幅がものすごいこの2組のことをダイノジ、大谷ノブ彦が紹介したあと、いよいよライブのスタートだ。

琴音は、アコースティックギターを持った琴音+サポートキーボーディストという2人編成でステージに臨んだ。1曲目はしっとりとしたバラード「願い」。ある時には空気に混ざるようなハスキーボイスを、そしてまたある時には聴き手の胸にまっすぐ届けるように芯のある歌声を聞かせてくれる彼女。その歌声はとても繊細で、一度耳にしたら忘れられないほどの魅力を持っている。正面をしっかりと見据えながら実に堂々とした佇まいで歌っていたが、MCに入ると一転、喋り方はあどけなく、彼女がまだ高校1年生であることを改めて実感させられる。2曲目には爽やかなアッパーチューン「音色」を届け、先ほどとはまた異なる表情を印象づけた。

続いては、超能力戦士ドリアン。メンバーにいないはずの自称ドラマー(誰だよ!)によるアナウンスを経て、やっさん(Gt/Vo)、けつぷり(Gt)が入場。1曲目「恐竜博士は恐竜見たことないでしょ」が始まるとおーちくん(Vo)が恐竜の着ぐるみ姿で登場し、あっという間にカオスな状況だ。と同時に、キャッチーなメロ、シンガロング、シンプルな振り付けなどで「楽しい」満載な状況も作り上げる。ラストはあの3人組になぞらえて自分たちの編成を紹介する「いきものがかりと同じ編成」。ドラムソロで派手なスポットライトが当たるがギターとボーカル以外は同期のためそこは空席、オーディエンスに名前を聞いては「そうですか、僕たちは超能力戦士ドリアンです!」と返すなど、この曲もボケを挟んで進行。そんななか、恒例だという「いいですか!?」、「興味あるー!」コールが回を増すごとに大きくなり、どんどん味方が増えていっている感じがしたのが印象的だった。

Text by 蜂須賀ちなみ/Photo by にしゆきみ(SOUND SHOOTER)

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琴音

超能力戦士ドリアン

[section heading="SOIL&”PIMP”SESSIONS/BARK STAGE"]

never young beach、ROTTENGRAFFTYと熱気のバトンを受け継いできたBARK STAGEには、今回がビクターロック祭り初出演のSOIL&"PIMP”SESSIONSが登場!

「DEATH JAZZ!始めるよ!」。幕張メッセを貫く社長(Agitator)のコールとともに、珠玉のデスジャズ・アンセム「SUMMER GODDESS」へ突入。タブゾンビ(Tp)とサポートプレイヤー=栗原 健(Sax/Mountain Mocha Kilimanjaro)のホーンサウンドがホール狭しと鳴り渡り、秋田ゴールドマン(Ba)&みどりん(Dr)のスリリングなリズムが熱気をかき混ぜていく。そして、丈青(Pf)の流麗なピアノさばきが、狂騒の坩堝と化したアンサンブルに妖しくも美しい凄味を与えている。

スタンダードナンバー「Moanin'」のリズムを刻んでいたみどりんが“縄文土器 弥生土器 どっちが好き? ”とレキシ「狩りから稲作へ」のフレーズを忍ばせてフロアを沸かせたところで、「この歴史があるフェスティバルに、ようやく呼んでもらうことができて、嬉しく思ってます」、「友達に自慢したくなるような一夜にします!だから、みんなも力を貸してくれよ!」と呼びかける社長の言葉に、熱い歓喜の声が巻き起こる。続けての「POP KORN」ではDragon AshのATSUSHI(Dance)が乱入、キャッチーな旋律と華麗な演舞とオーディエンス一面のコール&レスポンスが共鳴する最高の風景が展開されていく。

そして、「おいしいお酒を飲み始めた、この男を紹介しましょう!」と社長がぼくのりりっくのぼうよみを呼び込んでコラボ曲「罠」を鮮烈に披露。さらに最後はキング・オブ・ステージ=RHYMESTERがオンステージ、「ジャズィ・カンヴァセイション」のゴージャスな熱演で大団円! バンド剥き身のサウンドでも最高、コラボでも最高なソイルのタフネスを全方位的にアピールしていった。

Text by 高橋智樹/Photo by Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

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"SOIL&”PIMP”SESSIONS



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