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2017.09.08

SMART USENの「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」、第2回のゲストはMaison MIHARA YASUHIROの三原康裕さん!

音楽アプリ「SMART USEN」の新番組「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」は、ウェブサイト「Journal Cubocci(ジュルナル・クボッチ)」編集長の久保雅裕が、ファッション業界のキーパーソンをゲストに迎えてお届けする“トークサロン”。第2回のゲストは、Maison MIHARA YASUHIROのデザイナー、三原康裕さん。収録を終えてのアフタートークをお届けします。

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SMART USEN「ジュルナルクボッチ」第2回のゲストはMaison MIHARA YASUHIRO三原康裕さん!



——サーフィンはいつもどこの海で?

三原康裕「千葉ですね。夏は茨城まで行きますけど。僕、サーフィンは11歳の頃からやっているんですが、ずっと続けている趣味ってこれだけなんですよ」

久保雅裕「11歳からってすごいね。実家は海が近かったんだよね?」

三原「そうですね。近所にサーフショップがあって、そこに集まってくるサーファーのお兄ちゃんたちがサーフィンを教えてくれたんですよ。何かね、僕、チームプレイが苦手な子どもだったんですよ(笑)。野球とか大嫌いでね。だから今でもサーフィン、スケートボード、水泳とか個人スポーツばっかりやっていますね」

——そういう自由なマインドが仕事にも反映されているんじゃないですか?

久保「うん、それはあるかもしれないね」

三原「そうだといいんですけどね。単に大人になれない子どもなんですよ。僕、クルマの免許も持ってないから。変な話ですけど、クルマの免許でも取ったら、ちょっとは大人になれるかなって思ったりしてね。僕の妻も年齢不詳ですけど」

——上原ひろみさんは、何度かライブを見させていただいたことがありますが、確かに年齢不詳ですよね。子どもみたいに、いつもにこにこ楽しそうに演奏していますし。

三原「あの人はね、天才なんですよ。僕のいちばん身近にいる天才が上原ひろみ(笑)。なんだろう……家で作曲しているときなんか、本当に音楽に愛されてる人だなって思いますから」

久保「横で見ていたりするの?」

三原「となりの部屋から聴こえてくるんですよ。コラージュっていうか、音の断片が。それだけで天才だってわかる。ジャズってほとんどがインプロヴィゼーションの産物だから。そういうセンスはもちろんだけど、彼女の場合は譜面が書けるからね。能力が高いんですよ」

久保「バークリーの作編曲科出身だもんね」

三原「そうなんですよ。チック・コリアとかハービー・ハンコックなんかも譜面を書きますが、演奏できて、作曲できて、それを譜面に書ける人ってジャズの世界でもあまりいないらしいから。チックがね、僕に言うんですよ。“俺は生まれ変わったらひろみになりたい!”って。すごいでしょ?」

久保「すごい!そうだ、チックとひろみさんは「スペイン」で共演してるもんね」

三原「「スペイン」はいまでも浅草あたりのジャズ・バーで演奏してますよ。その場に居合わせたミュージシャンといっしょに平気で1時間ぐらい演奏しますから。聴いてるほうも大変(笑)」

久保「それは聴いてみたいな……あ、いけない!そろそろこの番組の話をしなくちゃ。ひろみさんの話ばっかりだから音楽番組だと思われちゃう(笑)」

——そうですよ。この番組、「ファッショントークサロン」ですからね(笑)。さて、三原さんはこの番組をどんな人たちに聴いて欲しいですか?

三原「そうですね、ファッションの世界の情報って、一般の人たちにも届くようになりましたけど、僕らのように、最前線で戦っているデザイナーの考え方がマス・マーケットに影響を与えて広がっていくという部分があると思います。もちろんファッションデザイナーがみんな僕のような考え方をしているとは思わないですけど、多少なりともファッションに興味を持っている人に、“三原康裕ってこんなこと考えてるんだ”と思ってもらえるといいですね。ある意味、下手な芸術家よりも立派な哲学を持ってるファッションデザイナーはたくさんいますから、そのワンオブゼムとしてね」

久保「デザイナー、クリエイター、あるいはそれを目指している若い世代にも聴いて欲しいよね」

三原「新しいことをやりたいって意志のある人に聴いて欲しいですね。一生さん(イッセイミヤケ)、川久保さん(コムデギャルソン)、耀司さん(ヨウジヤマモト)以降、世界に打って出るデザイナーがいない。ちょっと空白の時代があって、僕たちの世代になって、ジョニオ君(アンダーカバーの高橋 盾)、ちょっと上だけど丸山敬太君(ケイタマルヤマ)なんかが出て、それからまたちょっとした空白ができて。いまだと、ヨウジヤマモト出身の藤田哲平君(サルバム)とか、相澤陽介君(ホワイトマウンテニアリング)、僕のところにいた井野将之君が立ち上げたダブレット、ベッドフォードの山岸慎平君なんかが世界に出て行こうとしていますね。みんな血気盛んだし、若さもあるんだけど、怖さみたいなものはまだ感じないかな。もっと棘があるといいんだけど——真摯な棘がね——尖ってるだけだと悪ぶってる感じが鼻につくからさ」

久保「ははは!それって○○君のことでしょ?」

三原「いや、□□君(笑)。まあかわいいとこもあるんですけどね。でも、そういう新しい世代のデザイナーがどういう哲学を作っていくかってことだと思います。哲学のないファッションはすぐに枯れちゃうからね」

(おわり)

取材・文/encore編集部
写真/柴田ひろあき(撮影協力/Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO)



■三原康裕(みはら やすひろ)
1972年、長崎県出身。シューズブランド、MIHARAYASUHIROデザイナー。多摩美術大学在学中にMIHARAYASUHIROの前身となるarchi doomを立ち上げた。パリ、ミラノ、ピッティウォモなど海外のコレクションにも参加。PUMA BY MIHARAYASUHIROをはじめ、タップダンサーの熊谷和徳、上原ひろみ、五嶋 龍といったアーティストとのコラボレーションも行っている。

■久保雅裕(くぼ まさひろ)
ウェブサイト「Journal Cubocci(ジュルナル・クボッチ)」編集長。杉野服飾大学特任准教授。繊研新聞社在籍時にフリーペーパー「senken h(アッシュ)」を創刊。同誌編集長、パリ支局長などを歴任し、現在はフリージャーナリスト。コンサルティング、マーケティングも手掛ける。





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