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2017.03.31

MIYAVIインタビュー――15周年を飾るベスト『ALL TIME BEST “DAY 2″』と15年先の未来

雅-miyavi-としてソロデビューして15周年の今年、『ALL TIME BEST "DAY 2"』をリリースするMIYAVIへのインタビュー。ヴィジュアル系のシーンを起点に、やがてギタリストとして覚醒し、ついには海外へと羽ばたいたSamuraiアーティスト。決して立ち止まらず、進み続ける彼の目に映る未来とは?

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――15周年の節目にリリースされる『ALL TIME BEST “DAY 2″』。ここに収められた過去の作品は、MIYAVIさんとっても感慨深いのでは?

「いや、もう、過去の作品は聴けないですね」

――聴けない?

「そう。僕自身は前しか見てないし、振り返ってる時間もないから。だから、アーティストとして好き放題やらせてもらってきて、それを支えてくれているファンのみんなに対しての感謝の気持ちしかないです。そういう意味で今回、過去の作品と新しい作品を同時に発表することが、過去と未来を繋げるという意味でも重要だと思ったんですよね。この15年間、どの瞬間も支えてくれた人っていうのはたくさんいて、その人たち一人ひとりと過ごした時間がMIYAVIの今に繋がっているし、それは間違っていなかったんだってことを示せればいいなっていう。カタログ的なベストアルバムにすることも、選択肢としてはあったんですけど、そうではなく、過去の曲も新録して今の形で届けることに大きな意義があったので、こういう形になりました」

――2枚組の今作は『DAY 0』と『DAY 1』に分かれています。

「『DAY 0』は僕がインディーズ時代を経てメジャーデビューし、ソロアーティスト“雅-miyavi-”として歩み出したスタート地点。ヴィジュアル系というジャンルの中で、いかに枠に囚われず、独自のスタイルを確立させられるか試行錯誤していた時期でした。『DAY 1』に入ってからは、ドラマーのBOBOくんと出会って、よりギターにフォーカスするようになった時期です。名義もMIYAVIに変えて、世界に向かっていく意識がより強くなっていきましたね」

――前回のインタビューの“俺はギタリストで、ボーカリストじゃないからギターで歌うんだ”というコメントが印象的だったのですが、そうした意識に変わったのは?

「ちょうど『DAY 1』の頃かな。やっぱり「What’s My Name?」が大きかったと思う。ただ、最近はもっとその意識が強くなってます。今、また違うターニングポイントが来てますし。今回の作品はそれまでの一区切りとして作ったし、実際、次の作品はまたまったく違う景色になっているはずです。そういう意味では、これからもっともっとギターで歌いたいって気持ちです」

――今作においてMIYAVIさんの“いま”を示すのが新曲の「Live to Die Another Day -存在証明-」だと思いますが、この曲は映画『無限の住人』の主題歌でもあります。主題歌のオファーは三池 崇史監督から?

「もともとは木村拓哉さんですね。SMAPへの楽曲提供(「TOP OF THE WORLD」、「Otherside」)を機に交流を持たせていただいて。今回、彼の新たなる旅立ちに、自分も刀の代わりにギターを持って参戦させてもらったという感じです。もちろん、三池さんも好きな監督のひとりなので、その作品に参加できるというのは光栄でしたね」

――楽曲について制作サイドからのリクエストはあったんですか?

「ないですね。“MIYAVIらしくバシッと弾いてくれ”って。いくつかキーワードはもらいましたけど、基本的には、観客が映画を観終わって現実社会に戻る、その架け橋であってほしい、と。そういう意味では、逆に映画に寄り添い過ぎない方がいいと言われていたぐらいなんです」

――その上でMIYAVIさんはこの楽曲にどういう想いを込めたのでしょう?

「事前に映像を見せてもらったんですけど、作品を通して“お前、本気で生きてるのか?なんとなく生きてねえか?”って問われてる気がしたんですよ。木村さんが演じる万次は不死身の男で、それは自分にとってはある種望んでるものでもあるわけですよね。でも、人間でも植物でも、やっぱり命に限りがあるから美しくて、儚い……その美徳があると思うんですよ。万次はそれを失い、何で生きてるんだろう?という境地に辿り着いて、守りたいものに出会い、生きたいと心から願う。生きるっていうことに対しての情熱と、人を守りたいっていう優しさ。楽曲としては、その静と動、激しさと優しさを共存させられるか?というのがひとつの大きなテーマでした」

――“刀をギターに代えて”というMIYAVIさんの想いは、ある種、Samurai Sessionsにも通じる覚悟のようにも思えます。

「そうですね。とくに日本はこれから世界と戦っていかないといけないと思うので――戦争するっていう意味ではなく、世界にコミットするという意味で――自分も含めてですけど、男は戦ってナンボだと思うし、自分自身、もっと向こうで戦いたいなと思っています」

――拠点をLAに移して2年半になりますが、そうした状況も含めて、MIYAVIさんがデビュー時に思い描いてた15年後の自分と、今の自分とを比べてみるとどうでしょう?

「15年前に今の自分を想像できたかと言ったら、できてないんだけど……。でも、朧げに見ていた未来図とディレクションというか、向かうべき方向性は近しい気はします。もうちょっと先に行ってるつもりだったんですけどね。例えば、アンジー(アンジェリーナ・ジョリー)との出会いは大きくて、彼女からたくさんのことを学びましたね。この前もタイの難民キャンプに行ってきたんですけど、難民キャンプの子どもたちの前でライブをすることと、大きな会場でライブをすることの価値がいっしょになってきたんですよ。僕もそこまではイメージできていなかった。チャリティーとかボランティアって、ロックとはかけ離れた世界なんだけれど、どっちも大事だという価値観になりましたし、それをいかにクールなやり方でやるかっていうのは、僕の役割なんだろうなと思っています。今はそのプロセスの途中かな」

――そういった価値観の変化とともに、音楽に対してのスタンスも変わりましたか?

「変わりましたね。極端に言うと、音楽はツールでしかないなっていう」

――その真意は?

「まあ、音楽をやるために生きてるんじゃないからね。生きるために音楽をやっていて、その生きるという中に、自分の生活だけじゃなく、人をワクワクさせるっていうミッションがある。で、そのワクワクさせるツールが、ギターだったっていうことに気付いた。だからギターも弾くし、難民の子どもたちとサッカーもするし、政府の人たちと話もするし。そういう意味で世界は広がりましたね。これは、さっきの価値観の変化といっしょです」

――さて、先日発表された「MIYAVI 15th Anniversary Live “NEO TOKYO 15”」は、15組のアーティストたちとの対バンライブですが、GLIM SPANKY、OKAMOTO’S、三浦大知、ちゃんみな、ゆるめるモ!、ACIDMAN、SiMなどなど、ラインナップの多様性には驚かされました。

「15周年というのはもちろん、今後のコラボレーションにも繋がるものができればなと思って。2020年には東京オリンピックですし、音楽的にも“ネオ東京”感が醸し出せればいいなって。まったく新しい人たちとの、それぞれ一夜限りのショウが見られると思いますよ」

――15周年という節目を迎えながらも、常に先を見据えているMIYAVIさんが目指すところ、理想の姿は?

「見えないですね。常に“いま”がベストだと思ってますし、たとえば、教育とか、環境問題とかって話題も含めて未来のことは全然見えない。もちろんギターは弾き続けていたいですけど。でも、もっと長いスパンで見ると、人生そのものがアートだと思うんですよ。本人が死んだ後じゃないと判断できないというか……15年前の自分が見てた“いま”と同じように、15年先の未来って見えない。でも、ワクワクしている。そのワクワクを、どうやってみんなと共有できるか。進んで行った先で、見えた景色を共有する。それを楽しみながらやっていきたいですね」

(おわり)

取材・文/片貝久美子



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5月21日(日)赤坂BLITZ(GUEST:THE ORAL CIGARETTES)

5月25日(木)代官山UNIT(GUEST:GLIM SPANKY)

5月26日(金)Zepp DiverCity(GUEST:ゆるめるモ!)

5月28日(日)下北沢GARDEN(GUEST:LOCAL CONNECT)

6月6日(火)赤坂BLITZ(GUEST:金子ノブアキ)

6月10日(土)duo MUSIC EXCHANGE(GUEST:coldrain)

6月11日(日)LIQUIDROOM(GUEST:04 Limited Sazabys、魔法少女になり隊)

6月12日(月)LIQUIDROOM(GUEST:SiM)

6月15日(木)TSUTAYA O-EAST(GUEST:Crossfaith)

6月21日(水)clubasia(GUEST:Crystal Lake)

6月22日(木)TSUTAYA O-WEST(GUEST:OKAMOTO’S)

6月24日(土)渋谷WWW(GUEST:Charisma.com)

6月25日(日)渋谷WWW X(GUEST:ちゃんみな)

6月27日(火)渋谷CLUB QUATTRO(GUEST:ACIDMAN)

6月29日(木)新木場STUDIO COAST(GUEST:三浦大知)



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