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2017.03.22

中島美嘉『TOUGH』インタビュー――思いっきり楽しんで、思いっきり泣いて歌う

前作『REAL』から4年の時を経ていよいよリリースされる中島美嘉のニューアルバム『TOUGH』。“TOUGH”というタイトルに秘められた思い、中島みゆき、玉置浩二、amazarashi、Lori Fineら多様性に満ちた作家陣とのコラボレーション、そして歌と真摯に向き合う姿勢についてのインタビュー。

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――前作『REAL』から4年ぶりというリリーススパンは必然的なものだったんですか?

「なんと説明したらいいでしょうか……。今思うとこの機会がいつか来るのを信じて、いい曲を歌い続けていただけかもしれませんね。たまたま4年かかってしまいましたけれど、別にアルバムを出すことが全てではないので」

――今回のアルバムに『TOUGH』というタイトルをつけたことや、多彩な内容も、中島さんがボーカリストとしてやりたいことをやってる印象を受けました。

「そうですね。この数年間、いいこともいやなこといっぱい経験しましたので、正直怖いことってほぼないですね。なので、もうどんな楽曲が来ようが、何がこようが、自分の心はひとつしかないので。今はどんな楽曲を詰め込んでも、ブレてるようには聴こえないだろうって自信はありますね」

――こういうタイプの曲にチャレンジしたいなという気持ちはありましたか?

「まさに「恋をする」は今までだったら避けてましたね。ファンはこういう私を見たいのかな?見たくないのかな?っていう不安はずっとあって。やっぱりずっとついて来てくれたファンはいっしょに泣きたかったり、バラードを聴きたかったり、もしくは強いロックを聴きたい人もいる。“可愛い自分”っていうのは、まだ自信がないって思ってた。でも今回は、自分から“こういう曲をやりたい”って言いました」

――それは曲調のみならず?

「デビュー当時のような曲が歌いたい、アップでわかりやすい、そういう曲をやっていたいんだよねって話はしました。デビュー当時に1曲ね、あったんです。私が避け続けていた曲が。で、その曲を挙げて、“この曲みたいな曲が歌いたくなりました”って言ったんです」

――等身大というスタンスとは別に、聴き手を楽しませたいという気持ちですか?

「ある種、歌でのメッセージですね。ファンの人たちに“ほらもうこういう曲も歌えるよ。元に戻ったよ、大丈夫”っていう。自信がなければ、私はこういう曲を歌えないっていうことを、きっとスタッフもファンも思っているでしょうから。この曲でそのことが伝わるんじゃないかなっていう気持ちもあります」

――「恋をする」が一番象徴的ですが、秋田ひろむ(amazarashi)さんの「僕が死のうと思ったのは」も、中島みゆきさんの「愛詞(あいことば)」も入っていることで、ジャンルレス感が極まったように思えます。

「それはもう毎回です。特にアルバムは」

――今回は360度開けた印象があって。

「うん、そうかもしれないですね。4年かかってますからね(笑)」

――タイトル曲の「TOUGH」は振り切ったバンドサウンドですね。

「私は、結構こういうサウンドをアルバムに入れるんですが――アレンジは根岸孝旨(Dr.Strange Love)さんで、根岸さんは強いロックみたいなものをやってもらうと天下一品で――どうしてもわかりやすく強いというものをタイトル曲として入れたかったので、根岸さんにお願いして。あと、曲を書いてくれたのはCOLDFEETのLori Fineなので、私の中では向かうところ敵なしという(笑)。この曲も隠し球でずっと持っていたので」

――何年前ぐらいからですか?

「もうすごい昔です。私が活動休止中にニューヨークに住んでる以前なので」

――タフさにもいろんな種類があると思うんですが、この楽曲の中で歌われてることって現代的ですよね。SNSでの承認欲求とか。精神的にもタフじゃないと生きてて楽しくない、そんなメッセージを感じたんですが。

「まずはわかりやすく、みんなが言いたい愚痴を言ってみよう、どれだけ愚痴ってもいいし、別にそれは悪いことじゃないし、強くなるための一歩だし、泣いたっていい。でも最後に笑い飛ばすことができたらめっちゃかっこいいよね、っていうメッセージが伝わればいいなと」

――中島みゆきさんが手掛けた「愛詞」は、“みゆき節”そのものですね。

「はい。とっても嬉しかったんですけど……“難しいよ!?”って(笑)。でも、手加減しなかった彼女に感謝しています」

――やはり歌い手としての戦いはありましたか?

「もちろんありましたね。まだそこまで自分に自信を持てていない頃だったので。“中島みゆきさんの歌を歌っていいんだろうか?納得してもらえるだろうか?”って気負ってしまって。あと、純粋に褒めて欲しいという気持ちもありましたね」

――みゆきさんの思いを引き受けないと歌えない曲だと?

「はい。そういういろんなことを感じてしまって。玉置浩二さんにしても、中島さんにしても、なんで世間からは暗いと思われてる私にこんな暖かい曲をくれるのか?っていう不思議がすごくあったんです。私にそんなイメージはあったのかな?って。でも、私のいろんなことを見抜いた上で楽曲提供してださったと思うので、その期待に応えられたらいいと思うんですが……中島さんには直筆のお手紙をいただきまして、もう、びっくりしました。そのように考えてくださってたんだな、“よし、自信持って歌おう”と」

――今回いちばんチャレンジングだった曲は?

「結構チャレンジしてますよ。うーん、どれだろう……チャレンジというか、この曲が自分のものになれば、もっと自信がつくと思った曲はありますね。そういう意味では「恋をする」かな」

――ところで、次のツアーをやるとしたら、中島さんのモードはどんな感じでしょう?

「自分の気持ちが本当にタフになってやるライブは、アコースティックとかではない、フルライブなので、そこで私がどこまでできるか?っていう感じになりますよね」

――楽しみに待っています。あらためて今、中島さんにとって歌うことの意味って変わって来ましたか?

「はい。歌うことが楽しくなってきましたね。歌うために存在しています。以前は“なんでこんなことがあるの”ってネガティブな気持ちになることもありましたし、でもそういう感情って聴き手に伝わってしまうんですよね。だから思いっきり楽しんで歌う、思いっきり泣いて歌う。そうすることで、私が代弁者であるってことの意味があるなと思うんです」

(おわり)

取材・文/石角友香



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